コルチカムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
コルチカム
学名

Colchicum

英名
Meadow saffron、Autumn crocus
和名
イヌサフラン
別名・流通名
イヌサフラン、オータムリリー
科名
イヌサフラン科
属名
イヌサフラン属
原産地
ヨーロッパ、北アフリカ

コルチカムの特徴

コルチカムは、ヨーロッパ、北アフリカなどに自生する球根植物で数多くの原種があります。種類によって開花時期が秋咲き、冬咲き、春咲きに分けられますが、日本で親しまれているコルチカムは主に秋咲き系です。花は一重のほか、華やかな八重咲き種もあります。

球根は夏に植え、数年は植えっぱなしで栽培できます。球根を購入した年なら、水やりをせずに室内に置いておくだけで花が開花します。翌年以降も花を咲かせたいときは、開花後、土に植えて球根をしっかり育てる必要があります。

コルチカムの名は古代都市、コルキス(Colchis)に多く咲いていたことに由来します。また、和名のイヌサフランという名は、「イヌ」は「似て非なるもの」を意味し、「花がサフランによく似ているけれど、実際は全く違うものである」ということからつけられました。英名では「Meadow saffron(牧場のサフラン)」や「Autumn crocus(秋のクロッカス)」とも呼ばれます。

コルチカムの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 10~30cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 白、ピンク、紫、黄色
開花時期 9月~10月

コルチカムは有毒植物

コルチカムの球根や葉は有毒で、ニンニクやタマネギと間違えて誤食したことによる死亡事故が複数起きています。花が咲いたあとの葉と球根の姿がギョウジャニンニクと似ていることも事故が多い原因だと思われます。とてもかわいい花ですが、家庭菜園の近くには植えないようにしましょう。

コルチカムの花言葉

 

コルチカムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

コルチカムの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良い場所が適しています。

球根を購入した年は、室内の日当たりが良い場所に置いておくだけでも開花します。光が足りないと花色が薄くなることがあります。

用土

水はけと保水性に富んだ肥沃な土が適しています。

鉢植えは、草花や球根用の培養土で栽培可能です。

コルチカムの育て方のポイント

水やり

鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。休眠期は水やりの必要はありません。

窓辺に置いて管理している球根は、水やりの必要はありません。

肥料

地植えは、元肥を混ぜ込みながら植え付け、追肥は葉が出ている2月頃と4月中旬以降に緩効性肥料を施します。ただし、球根にはある程度の養分が備わっているため、肥沃な土なら無肥料でも育つこともあります。

鉢植えは、元肥として緩効性肥料を混ぜ込んで植え付け、葉が出てきてから枯れるまでの間、使用している肥料の施肥頻度で施します。

病害虫

白絹病

白絹病は、カビ(糸状菌)による伝染病で、菌糸が網のように張り立ち枯れてしまう伝染性の病気で、水はけが悪いと発生しやすくなります。水はけが悪い場所では植えっぱなしにせず、梅雨前に掘り起こすことが予防になります。

コルチカムの詳しい育て方

選び方

夏ごろに球根が流通します。たくさんの品種があり、サフランに似た花が小ぶりのものもあれば大型で八重咲きのものもあります。重さがしっかりとあり、カビの生えていない球根を選びましょう。

植え付け

8月~9月が植え付け時期です。球根自体で花を咲かせることができるので、水も土も使わずに育てることもできます。

地植え:5~6cm程度の深さで、球根同士を20cm間隔で植え付けます。

鉢植え:コルチカムの球根は大きめなので、鉢植えは1球で5号(直径15cm)程度の鉢が適当なサイズです。球根の先端が土の表面ギリギリになるように植え付けます。

コルチカム

主な園芸種は秋に開花します。開花中は葉がなく、花が終わったあとに葉が出て、冬から春に生育します。終わった花がらは摘み取りましょう。

室内で管理した球根を翌年も楽しむ場合は、花が終わったら土に植え付けます。

夏越し

水はけが良い土なら数年は植えっぱなしで管理できます。水はけに問題がある場所は、葉が黄色くなってきた梅雨前ごろに抜き取り、洗って乾燥させてから夏の植え付け時期まで風通しの良い冷暗所で保管します。

冬越し

コルチカムは耐寒性がある球根で、冬から春が生育期です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増やすことができます。数年は植えっぱなしで分球しますが、土の中で球根が密集するため、2~3年に一度、休眠期に掘り起こして植えなおすとよいでしょう。

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