スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • canva シラー・カンパニュラータ 釣鐘水仙 スパニッシュ・ブルーベルHyacinthoides hispanica
  • シラー・カンパニュラータ2
  • シラー
  • シラー・カンパニュラータ
植物名
スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)
学名

Hyacinthoides hispanica

英名
Spanish bluebell、Wood hyacinth
和名
釣鐘水仙
別名・流通名
シラー・カンパニュラータ、球根釣鐘草、球根つりがね草、ヒアシンソイデス・ヒスパニカ
科名
キジカクシ科
属名
ヒアシンソイデス属
原産地
ヨーロッパ

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の特徴

スパニッシュ・ブルーベルは、春から初夏に青や白、ピンクのベル型の花を咲かせるキジカクシ科の球根植物。和名では釣鐘水仙(つりがねすいせん)と呼ばれています。近年、ヒアシンソイデス属に分類しなおされたため、ヒアシンソイデス・ヒスパニカという名になりましたが、今でもシラー・カンパニュラータと呼ばれることの方が多いかもしれません。

丈夫で水はけが良い場所なら、植えっぱなしで管理できる手入れが楽な植物です。庭や花壇、落葉樹の株元などに群生させると、開花時は幻想的な景色になります。

似た花として、イングリッシュ・ブルーベルHyacinthoides non-scriptaがあります。イングリッシュ・ブルーベルは、スパニッシュより楚々とした風情で花数が少なく、丈も低めで、ヒヤシンスのような香りがあります。園芸種のスパニッシュ・ブルーベルは、茎の周囲にぎっしりとたくさんの花がつき、香りはありません。

群生して咲くイングリッシュ・ブルーベルの幻想的な風景写真や映像を目にすることがありますが、近年、強健なスパニッシュ・ブルーベルとの交雑が進んだ結果、純粋なイングリッシュ・ブルーベルが減少し、自生地では保護の対象となっています。

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 25~35cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 青、白、ピンク
開花時期 4月~5月

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の栽培環境

日当たり・置き場所

スパニッシュ・ブルーベルの栽培は、日当たりと風通しの良い場所が適しています。

地植えにするなら、夏は日陰、冬は明るい陽射しが株元に当たる落葉樹の足元のような環境が向いています。

用土

スパニッシュ・ブルーベルは、水はけの良い土を好みます。すでに一般的な草花が咲いている土なら、そのまま植え付け可能です。

土が酸性に傾いている場合は、事前に有機石灰などで土壌を改良しておきましょう。

鉢植えは、草花用か球根用の培養土で栽培可能です。

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付けたらたっぷりと水を与え、その後は降雨に任せます。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをするようにします。過湿になると球根が腐るので、水のやりすぎに注意します。花の開花後、葉が枯れるまでは水やりをし、葉が枯れてきたら夏場は断水します。秋になり、芽が動き出したら水やりを再開しましょう。

肥料

スパニッシュ・ブルーベルは、多肥は好みません。

地植えは、すでに草花が問題なく咲いている自然の循環ができている土なら、無肥料でも育ちます。与える場合は、花後に緩効性肥料を株元に置きます。

鉢植えは、元肥を少なめに入れて植え付け、花後に少量の緩効性肥料を株元に置きます。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

スパニッシュ・ブルーベル(釣鐘水仙)の詳しい育て方

選び方

球根は、夏の終わりから秋の初めにかけて流通します。張りがあってカビが生えていないものを選びましょう。傷ついている球根は、芽吹かずに終わってしまうことがあるので避けましょう。

たくさんの名前を持つ花です。スパニッシュ・ブルーベル、釣鐘水仙、シラー・カンパニュラータ、球根つりがね草、ヒアシンソイデス・ヒスパニカなどの商品名で販売されています。

植え付け

10月~11月が球根の植え付け時期です。近年は、10月になっても夏日になることがあるので、朝晩の気温が下がり、紅葉が色づきだした頃を目安にするとよいでしょう。

植え付けの深さは2~3cm、球根同士の間隔は5cm程度が目安です。球根についている説明書きを確認してから植え付けましょう。

剪定・切り戻し

花が終わったら、花茎を付け根でカットします。残った葉は、自然と枯れていくまで残します。こうすることで、光合成を行い、球根に栄養を蓄えることができます。

植え替え・鉢替え

スパニッシュ・ブルーベルは、植えっぱなしで分球して増えるため、数年は植え替えの必要はありません。花が少なくなってきたら、地中部分で球根が混み合っている可能性があるため、掘り起こして植えなおします。

鉢植えは、2~3年に一度、秋になり芽が動き出したら植え替えるとよいでしょう。

canva シラー・カンパニュラータ 釣鐘水仙 スパニッシュ・ブルーベルHyacinthoides hispanica

4月~5月が開花時期です。花は、下から上に咲き進みます。頂点の花が咲き終わったら、株元で花茎を摘み取ります。

収穫

スパニッシュ・ブルーベル

切花として楽しむこともでき、シラーの名で流通もしています。たくさん咲いたら、お部屋に飾ってみてください。

夏越し

夏は休眠期で、地上部分はなくなります。水はけが良い場所なら、植えっぱなしで管理可能です。

鉢植えは、葉が枯れたら、雨があまり当たらない風通しの良い軒下などに移動し、断水します。

冬越し

耐寒性があるので戸外で栽培可能です。霜には弱いため、寒冷地では、マルチングなどをして霜対策をすると安心です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング