カンナとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カンナ
- 学名
Canna
- 英名
- Canna lily、Indian shot(Canna indica)
- 和名
- 壇特(ダンドク)
- 別名・流通名
- ハナカンナ
- 科名
- カンナ科
- 属名
- カンナ属
- 原産地
- 熱帯アメリカ、アジア、アフリカ
カンナの特徴
カンナは、熱帯原産のカンナ科の多年草(球根植物)。大きな葉の間から茎を伸ばし、赤や黄色、オレンジなどの色鮮やかな花が夏から秋にかけて長期間開花します。草丈は、40~50cm程度の矮性種から2mを越す大型種まであります。
花とともに大きな葉は存在感抜群で、最近は銅葉や斑入りなど、カラーリーフとして楽しめる品種も流通しています。
気温が上がれば上がるほど生育が活発になります。年々暑くなる日本の夏にも負けることなく長期間開花する花と大ぶりで目を引く葉は、夏の庭や花壇で存在感を放ちます。
カンナの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 50~250cm |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、黄色、オレンジ、白、ピンク、複色 |
開花時期 | 6月~10月 |
カンナの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
カンナの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所が適しています。温暖地では植えっぱなしで管理できますが、球根が凍ってしまうと腐るため、寒冷地では掘り上げて管理します。
大型種は草丈、横張りとも大きくなるので地植え向きです。
用土
水はけが良く、保水性もある肥沃な土が適しています。
鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。
カンナの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は自然にまかせ、水やりの必要はありません。ただし、日照りが続き、地面が割れるような気象の場合は与えます。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
元肥
植え付け時に堆肥や腐葉土、緩効性肥料などを混ぜ込んで植え付けます。
追肥
開花期間中、緩効性肥料を使用している肥料の頻度に合わせて施します。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
カンナの詳しい育て方
選び方
カンナは、花色が豊富なほか、カラーリーフとして楽しめる品種も多数あり、選ぶ楽しみがあります。球根で流通するほか、鉢ものとして初夏から夏にかけて出回ります。
園芸品種が豊富で、品種によって草丈にかなり違いがあります。栽培する環境に合った草丈の品種を選びましょう。
植え付け
霜の心配がなくなった4月中旬からが球根の植え付け適時です。
鉢植えで栽培する場合は矮性品種を選び、10号(30cm)に1球植えを目安とし、横向きに寝かせて5cmの深さに植え付けます。
地植えは、日当たりによって花付きに違いが出るため、日当たりと水はけの良い場所に植え付けます。植え付け前に30cm程度土を耕しておきます。深さは鉢植え同様5cm程度とし、横向きに寝かせて植え付けます。大きくなる植物なので、球根同士の間隔は60~100cm程度あけます。
花
6月~10月の長期間開花が続きます。終わった花がらは、こまめに摘み取りましょう。
冬越し
晩秋に葉が完全に枯れたら、暖地では10cm程度の盛り土や落ち葉などでマルチングをして植えっぱなしで越冬します。寒冷地では、葉が枯れたら鉢植えは室内に移動、地植えは掘り上げて、ピートモスに埋めて、凍らない程度の室内で春の植え付けまで保管します。暖房がきいている部屋だと芽が動いてしまうことがあるので注意しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
分球で増やすことができ、適宜は4月~5月です。根茎のくびれた部分を2~3芽ごとに切り分けます。