ポーチュラカとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ポーチュラカ
- 学名
Portulaca
- 英名
- Portulaca
- 別名・流通名
- ハナスベリヒユ
- 科名
- スベリヒユ科
- 属名
- スベリヒユ属(ポーチュラカ属)
- 原産地
- 南北アメリカを中心に熱帯~温帯に広く分布
ポーチュラカの特徴
ポーチュラカは、初夏から秋まで休みなく花が咲くスベリヒユ科の一・二年草もしくは多年草です。暑さに強く、多肉質の葉や茎をもつため乾燥にも強い性質である一方、寒さには弱いため日本では一年草として扱われることが多いようです。
這うように広がり、色とりどりのかわいい花を次々と咲かせます。花は太陽に反応して開花し午後になると閉じていく性質ですが、品種改良により夕方まで開花し続ける品種も流通しています。
日当たりの良い環境に植えれば育て方は簡単で、夏花壇の定番植物として人気があります。這うように生長する性質を生かして、寄せ植え、ハンギングバスケット、グランドカバーとしても利用されています。
寒さに弱いので一年草扱いとされていますが、挿し芽で簡単に増やすことができるので、9月頃に挿し芽で小苗を作り室内で冬越しすると翌年も楽しめます。
ポーチュラカ・ミルク&ハニー
最近は斑入り葉のポーチュラカも作出され、花だけでなく葉ものとしても楽しめる素材です。
ポーチュラカの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~20cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク、赤、オレンジ、黄、白 |
開花時期 | 5月~10月 |
ポーチュラカの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
ポーチュラカの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。光に反応して花が開くため、薄暗い場所では開花しません。また、日当たりが悪いと茎が間延びします。
用土
水はけの良い用土を好みます。乾燥したやせ地でも育ちます。
ポーチュラカの育て方のポイント
水やり
ポーチュラカは多肉質の葉に水分を蓄えているため、乾燥には強い性質です。水のやりすぎは根腐れの原因になります。
地植えは、根づくまでは土が乾いたら水やりを行い、根づいた後は降雨に任せます。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
ポーチュラカは、やせ土でも花を咲かせるような植物なので過肥の必要はありません。開花期間中、使用している肥料を控えめに与え、花付きの様子を見ながら調整しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ポーチュラカの詳しい育て方
選び方
葉がぷっくりとして色つやが良く、茎が太くてしっかりとしているものを選びましょう。
単色のものや1つのポットに数色が植えられている苗が流通しています。
品種改良が進み、葉を楽しむ斑入り品種や八重咲き種もあります。
種まき
種まきは、十分に暖かくなってからの5月が適時です。
植え付け
太陽に反応して花が開く性質なので、日当たりの良い場所に植え付けます。
丈は上には伸びず、這うように横に広がりながら生長します。地植えは、隣の草花との株間は15~20cm程度はあけましょう。
剪定・切り戻し
秋以降に大きな剪定をすると秋の開花に間に合いません。真夏になる前に茎が伸びすぎて花数が減ってきたら、切り戻しをして株を整えましょう。しばらくすると再び返り咲き、秋までたくさんの花を楽しむことができます。
花
ポーチュラカは日光が当たらないと花が開きません。曇りの日も花が開かない性質です。
花は咲き終わると自然に落ちますが、葉の上に落ちた花をそのままにしておくと、見た目も悪く病害虫の発生原因にもなります。咲き終わった花はなるべく取るようにしましょう。
冬越し
ポーチュラカの冬越しには10℃以上が必要です。冬越しさせたい場合は、室内に取り込んで日の当たる窓辺で育てます。冬の窓辺は暖房を消すと急に温度が下がり冷え込むため、夜は部屋の中央に移動するなど工夫が必要です。9月頃に挿し芽で小苗を作り、室内で冬越しして春から大きく育てるという方法もあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。茎を水につけておくだけで発根することもあります。
挿し木のやり方
充実した茎を6~8cm切り取り下の葉を取り除き、赤玉土などの用土に挿します。明るい日陰で土を乾燥させないようにしながら管理すると2週間程度で発根します。