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ヒナゲシとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ヒナゲシ
学名

Papaver rhoeas

英名
Shirley poppy
和名
雛芥子、虞美人草
別名・流通名
シャーレーポピー、コクリコ
科名
ケシ科
属名
ケシ属
原産地
ヨーロッパ

ヒナゲシの特徴

ヒナゲシは、5月に見頃を迎えるポピーの一種です。和名ではヒナゲシや虞美人草(グビジンソウ)、英名ではシャーレーポピー、フランス名ではコクリコと呼ばれています。薄紙のような繊細な花びらで、茎が細く、か弱そうですが性質は丈夫で、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。一重咲きのほか、八重咲きもあり、野生種の赤をはじめ、色合いがとても豊富です。

草丈が50~100cmと高めなので、花畑の植栽にも多く使われ、広い空間にまとめて植えると圧巻の光景になります。

ヒナゲシの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 赤、白、ピンク、複色、クリームイエロー
開花時期 5月~7月

ヒナゲシの花言葉

ヒナゲシの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

ヒナゲシの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりは、花数に影響します。

用土

過湿を嫌い、水はけの良い土を好みます。すでに草花が植わっている場所なら問題なく育ちます。酸性土壌を嫌うので、土が酸性に傾いている可能性がある場合は、事前に有機石灰などで土壌を改良してから植え付けましょう。

鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。

ヒナゲシの育て方のポイント

水やり

ヒナゲシは、乾燥気味を好む草花です。地植えは、根付いてからの水やりは必要なく、自然に任せて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料

肥料が多すぎると軟弱に育つので、元肥以降は様子を見ながら与えましょう。

地植えのヒナゲシは、すでに周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても育ちます。

鉢植えは、肥料が足りないと下葉が黄色くなるので、様子を見ながら追肥しましょう。

病害虫

灰色かび病 ボトリチス病とも呼ばれ、梅雨時期に特に発生します。花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。日当たりと風通しを良くすることが大切です。
アブラムシ 3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第、駆除しましょう。

 

ヒナゲシの詳しい育て方

選び方

葉がきれいな色で、つぼみが多くついた苗を選びましょう。直根性なので若いうちに植え付けた方がたくさんの花を楽しめます。

種まき

9月~10月が種まき適期です。ヒナゲシの種は光発芽種子なので、種には覆土はしないで種まきします。また、直根性で移植を嫌う性質のため、直まきか、ポット苗にまいて良い芽を残して育苗するのが簡単な方法です。

植え付け

秋に種をまいた苗は、11月~12月前半が植え付け適期です。苗で購入した場合は、霜が降りる時期を避けて植え付けましょう。

直根性で移植を嫌う性質なので、根をいじらないようにして植え付けます。密に植えすぎると蒸れるので、株間は余裕をもって取りましょう。

シャーレーポピーつぼみ

ヒナゲシのつぼみと茎は、開花前は逆さU字にうなだれ、開花間際になると上を向く性質があります。

それぞれの花の寿命は、3~4日です。花がらをそのままにしておくと種をつけてしまうので、花びらが散ってきたら早めに花がらを剪定します。まめに花がらを摘み取ると開花期間が伸びます。

収穫

シャーレーポピーの種のさや2

種を採りたい場合は、花がらを摘まずにそのまましておくと写真のようなさやになります。さやが茶色くなるまでそのまま放置し、茶色くなったら種を取り出します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。ひとつのサヤの中に多くの細かい種が入っています。種を取り出す作業は、風のない場所で行いましょう。収穫した種は、秋の種まきまで涼しい場所か冷蔵庫の野菜室で保管します。

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