アンゲロニアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
アンゲロニア
学名

Angelonia

英名
Angelonia
科名
ゴマノハグサ科
属名
アンゲロニア属
原産地
中央アメリカから南アメリカの熱帯から亜熱帯

アンゲロニアの特徴

アンゲロニアは、初夏から秋に小さな花(花径1cmほど)を次々と咲かせます。茎は直立して生長し、茎の先端や葉の付け根に穂状の花をつけます。花色は紫色やピンク、白、複色などがあります。くせが無い爽やかな花なのでどんな花とも合わせやすく、寄せ植えやハンギングバスケット、花壇植えによく用いられます。草丈は品種によって30~100cmまであります。寄せ植えやハンギングバスケット、花壇の縁取りには背の低い品種、花壇の背景的な場所には背の高い品種など、植える場所によって品種を選びましょう。

アンゲロニア

アンゲロニアの名は、天使をラテン語で表した「Angelos(アンゲロス)」が由来と言われています。別名では「エンジェルラベンダー」とも呼ばれることもあります。またそれとは対照的に、花の形が口を開けている骸骨に似ていると言われることもあるそうです。

アンゲロニアは夏の高温に強く、半日陰でも花を咲かせるなど、丈夫で育てやすい多年草です。寒さに弱いので日本では一年草として扱われることが多いですが、冬に室内に取り込んで管理すれば翌年も咲かせることができます。また、乾燥に弱いところがあるので乾燥させないように注意し、肥料を切らさないようにすると美しい花を長期間楽しめます。

アンゲロニアには種類がいくつかあります。アングスティフォリア系は、アンゲロニアの中では耐寒性があり暖地では屋外でも冬越しできると言われています。サリカリフォリア系は耐寒性が弱い種類です。それらの交雑種もありますが、店頭ではあまり区別がされていないようです。

アンゲロニアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~100cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 紫、ピンク、白、複色
開花時期 5月~10月

アンゲロニアの花言葉

 

アンゲロニアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け、植え替え
肥料
切り戻し
種まき
挿し木

アンゲロニアの栽培環境

日当たり・置き場所

アンゲロニアは日なたを好みますが、耐陰性があり、明るい半日陰や、1日の間に2~3時間しか日が当たらないような場所でも育ちます。乾燥を嫌うので、少し湿り気のある場所も適しています。

温度

アンゲロニアは、寒さに弱い性質があります。品種にもよりますが、耐寒温度は5℃くらいです。

用土

水はけの良い用土を好みます。水はけの悪い場所に地植えする場合は、耕して腐葉土を混ぜ込んでから植えましょう。やせた土地には、元肥も一緒に混ぜておきます。

鉢植えにする場合は、草花用培養土で問題なく育ちます。

アンゲロニアの育て方のポイント

水やり

アンゲロニアは乾燥に弱い性質があります。

庭植えの場合は、根づくまでは土が乾いたら水やりを行い、根づいた後は土が乾ききっていなければ特に水やりの必要はありませんが、雨が降らずに乾燥しそうなときは水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりします。

肥料

花期が初夏から秋までと長いため、肥料が必要です。肥料を与えることでたくさんの美しい花を次々と咲かせてくれます。

病害虫

病気
灰色かび病

長雨が続くと、灰色かび病が発生しやすくなります。風通しを良くすることで発生を抑えることができます。

害虫
アブラムシナメクジ

アブラムシが新芽に発生しやすいので、よく観察して発生したらすぐに対処しましょう。梅雨時にはナメクジの発生が多くなります。見つけたらすぐに対処しましょう。

アンゲロニアの詳しい育て方

選び方

アンゲロニアの花言葉や種類、特徴をご紹介!アンゲロニアは、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。夏の高温に強く、半日陰でも花が咲く丈夫な多年草です。

茎がたくさん出ていて、花と葉がいきいきとして下の方の葉が枯れていたりしない株を選びます。下の方の葉がたくさん枯れているものは、一度水切れしている株です。

種まき

アンゲロニアは種から育てることができます。高温を好むので、早まきは避けましょう。

植え付け

5月~7月頃が植え付け適期です。草丈が高くなるものは強風で倒れることがあるので適宜支柱を立てます。

剪定・切り戻し

7月~8月頃、咲き終わった花茎が目立つようになったら切り戻すと、わき芽が伸びてさらにたくさんの花を咲かせます。1/2~2/3くらいの草丈になるように、わき芽の上で切り戻しましょう。

植え替え・鉢替え

アンゲロニアは一年草扱いされているので通常植え替えは必要ありませんが、室内で冬越しさせて翌年も育てる場合などは、5月~7月頃に新しい土を使って植え替えます。

開花期間が長い花一覧|育てやすい多年草や花木など

アンゲロニアの花は摘まなくても自然に落ちますが、葉の上などに花がらがついていると病気の原因になるので取り除きましょう。

夏越し

夏の暑さに強いため特別な夏越し対策は必要ありません。乾燥に弱い性質があるので、真夏の高温期は乾燥状態が続かないようにしっかり水やりを行いましょう。

冬越し

アンゲロニアは寒さに弱い性質があるため、日本では一年草扱いとするのが一般的です。

種類によっては暖地では外で冬越しできるものがありますが、基本的には冬は室内に移動し、日当たりの良い場所で管理し、冬の間も鉢の表面の土が乾いたら水やりを続けましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は春か秋ですが、アンゲロニアは高温を好むので春の方が挿し木が成功しやすいです。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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