カンアオイの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カンアオイ
- 学名
Asarum
- 英名
- Wild ginger
- 和名
- 寒葵
- 科名
- ウマノスズグサ科
- 属名
- カンアオイ属
- 原産地
- 東アジア、ヨーロッパ、北アメリカ
カンアオイの特徴
カンアオイは、ウマノスズグサ科カンアオイ属の多年草。カンアオイという名前の由来は、冬でも緑の葉を絶やさないこと、葉がアオイの葉に似ていることによります。温暖地では常緑性ですが、寒冷地では冬に葉が枯れることもあります。山野の高木の足元のような、薄暗く湿った場所を好み、自生します。日本では50種ほどが確認されていて、その多くが日本固有種であり、地域によって変異が見られます。
カンアオイは、地面から葉柄を伸ばし、楕円に近いハート型の葉を付けます。葉は濃いグリーンで光沢があり、斑が入ったような模様があります。花が咲くのは10月~12月ですが、早春に見かけることもあります。花色は茶色に近い暗紫色や緑がかった暗紫色で、花びらは退化し、3枚のガクが花びらのように開き、筒状になっています。花は、茎が短く色は地味で、地面に寝るように咲くことや、落ち葉に隠れてしまっていることが多く、咲いていても気づかないことが多いようです。ただし、1度その姿を見つけてしまうと、花とは思えない独特のフォルムが気になり、見入ってしまうような魅力があり、愛好家の多い山野草です。
カンアオイの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 普通 |
花色 | 茶色に近い暗紫色、緑がかった暗紫色 |
開花時期 | 10月~12月 |
カンアオイの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
カンアオイの栽培環境
日当たり・置き場所
落葉樹の足元のような湿った日陰を好みます。強い直射日光が当たるような場所は避けてください。
用土
保水性と排水性の良い、肥沃な土壌を好みます。
鉢植えは、市販の山野草の土で育てられます。
カンアオイの育て方のポイント
水やり
少し湿り気のある環境を好みます。表土が乾ききる前に水やりをしてください。
鉢植えは、乾燥させきってしまわないように、表土が乾いてきたら水やりしましょう。
肥料
肥沃な環境を好みます。3月~6月、9月~10月に緩効性肥料を施します。
病害虫
ナメクジやカイガラムシの被害にあうことがあります。また、強い日差しで葉焼けを起こすことがあるので、注意してください。
カンアオイの詳しい育て方
選び方
葉に変色がなく、色つやの良いものを選びましょう。
種まき
初夏に種ができたら、とりまきします。発芽までに半年以上かかります。
植え付け
植え付け適期は、10月です。花芽が上がっている頃に植え付けます。植え付け後は、根と土をなじませるように、たっぷりと水やりしましょう。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、10月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
カンアオイの花は、10月~12月に開花します。独特の色とフォルムが愛好家に人気の山野草です。
夏越し
強い日差しが苦手です。直射日光を避けた、風通しの良い場所で管理しましょう。
冬越し
霜が降りる地域では、株元にマルチングを施すようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けや種まきで増やすことができます。