ゲウム(ダイコンソウ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ゲウム(ダイコンソウ)
- 学名
Geum
- 英名
- Avens
- 和名
- 大根草(ダイコンソウ)
- 科名
- バラ科
- 属名
- ダイコンソウ属
- 原産地
- 日本、中国、ユーラシア大陸、南北アメリカ
ゲウム(ダイコンソウ)の特徴
ゲウム(ダイコンソウ)は、初夏から夏にいちごの花に似た可愛らしい花を咲かせるバラ科の多年草。ダイコンソウ(大根草)という和名は、葉が大根の葉に似ていることにちなみます。
花が終わると小さないがぐりのような実ができ、人や動物の服や毛にくっついて種を遠くまで運ばせようとする、いわゆる「ひっつきむし」です。
ダイコンソウ属には、たくさんの種類があります。園芸種として品種改良されたものは、「ゲウム」や「西洋ダイコンソウ」の名で出回り、品種がとても豊富です。花色は、黄色、オレンジ、赤、ピンク、白、アプリコットなど、草丈は品種によって矮性から高性までさまざま。咲き方は一重のほか、八重咲き、うつむくように咲く風鈴咲きなどがあります。
品種や栽培地域によって開花時期に差はありますが、園芸品種の多くは温暖地で栽培するとバラの開花時期に重なるため、下草としても使われます。楚々とした小輪の花は、周囲の花と合わせやすく、多種類の草花の中に植栽してもとても調和します。
ゲウム(ダイコンソウ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 10~80cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 黄色、オレンジ、赤、ピンク、白、アプリコット |
開花時期 | 5月~8月(種類や地域による) |
ゲウム(ダイコンソウ)の種類
大根草(ダイコンソウ)
Geum japonicum
北海道〜九州の山野、丘陵地、草地などに自生しています。草丈は50〜80cmほどで、夏に黄色い花が開花します。
ゲウム・マイタイ
ゲウムの中でも矮性の半八重咲き品種。咲き進むにしたがって、アプリコット~ピンク色に変化し、多花性です。
ゲウム・リバレ
ゲウム・リバレは矮性で、一般的なゲウムの花の形とは違い、うつむくように咲く花の形から風鈴ダイコンソウの別名もあります。
花びらはアプリコット色、ガクが赤みをおびたチョコレート色をしていて、花びらよりガクの方が目立ちます。
ゲウム(ダイコンソウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
ゲウム(ダイコンソウ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ゲウムは、日当たりと風通しの良い所を好みます。半日陰程度でも栽培可能ですが、日当たりが良い場所の方が花つきが良くなります。
用土
水はけが良い土を好みます。
鉢植えは草花用の培養土で問題なく育ちます。
ゲウム(ダイコンソウ)の育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。
鉢植えは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
春と秋に与える程度で十分です。
地植えは、周囲の草花が問題なく開花している自然の循環ができている場所なら与える必要はありません。与える場合は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みながら植え付け、それ以降は生育や花の開花状況を見ながら追肥をするかの判断をしましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ゲウム(ダイコンソウ)の詳しい育て方
選び方
葉がきれいな株を選びましょう。花色や咲き方が豊富で、選ぶ楽しみがあります。
品種によって草丈にかなり違いがあります。栽培する場所に合った草丈の品種を選びましょう。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。品種によって草丈に違いがあるので、丈を確認してから適した位置に植え付けましょう。
ゲウムの株は、花の時期以外はロゼット状の下葉だけの状態で、花期になると株元から花茎が伸びます。花期、花のない時期のどちらにも合うような場所に植えるとよいでしょう。株は年を追うごとに大株に生長するので、隣の植物との間隔は広めに取りましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えます。大きくしたくない場合は、株分けをしましょう。
花
ゲウム・マイタイ
初夏から夏に開花します。(種類や地域によって開花時期が違います)1本の茎に複数の花が咲くので、すべての花が終わったら、株元で茎をカットします。
冬越し
温暖地では冬も葉を確認できますが、地域によっては地上部が枯れます。特別な冬越し対策の必要はありませんが、鉢植えは、冬の間も土が乾いたら水やりを続けましょう。
春になると、再び葉が動き出します。昨年の葉の中で、傷んで茶色くなった葉は、株元でカットすると美しい見た目になります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。