エリシマムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
エリシマム
学名

Erysimum

英名
Wallflower
別名・流通名
チェイランサス、宿根チェイランサス、ウォールフラワー、シベリアンウォールフラワー、ニオイアラセイトウ
科名
アブラナ科
属名
エリシマム属
原産地
ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、北アメリカ

エリシマムの特徴

エリシマムは80種ほどの原種がヨーロッパを中心に分布するアブラナ科の草花です。種類によって一、二年草と宿根草があり、草丈も矮性から高性まで様々です。

英名のウォールフラワーは、城壁の石と石の隙間のような場所でもよく育つことにちなみます。分類が変わったため、以前の分類のチェイランサスの名で流通することもあります。

エリシマムの花は、アブラナ科らしい4枚花弁の十字形の小さな花が集まり、春から初夏にかけて開花します。優しい色合いから発色の良い色まで花色が豊富で、複色のものも多く、中には咲き進むにしたがって花色が変化する品種もあります。咲き方は、ストックのような花穂が長いものやバーベナのような丸めのものまで品種によって異なります。

楚々とした雰囲気の花は様々な草花と合わせやすく、花色も豊富なので、同じ時期に咲く草花との組み合わせ次第でいろいろな雰囲気を演出できます。

この図鑑では宿根草タイプのエリシマムについてご紹介します。

エリシマムの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 ピンク、白、紫、オレンジ、黄色、複色
開花時期 4月~6月

エリシマムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

エリシマムの栽培環境

日当たり・置き場所

エリシマムは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。高温多湿が苦手なので、梅雨や真夏は涼しくて半日陰になるような場所が適しています。

用土

水はけの良い土に植え付けましょう。

鉢植えは、草花用の土で問題なく育ちます。

エリシマムの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりは自然に任せます。極端な乾燥が続く場合のみ与えましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。

肥料

過肥の必要はありません。

地植えは、自然の循環ができていて周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。

与える場合は元肥を混ぜ込んで植え付け、その後は春と秋に追肥を行います。

病害虫

アブラムシが発生することがあります。見つけたらすぐに対処しましょう。

エリシマムの詳しい育て方

選び方

葉が生き生きとした緑色で、下葉まできれいな苗を選びましょう。品種によって草丈が違います。プランツタグで草丈を確認し、用途に応じた品種を選びましょう。

植え付け

春と秋が植え付け適時です。矮性種と高性種があるので、草丈を確認してから適所に植え付けます。

剪定・切り戻し

花がひと通り終わったら切り戻しをしておくと返り咲くことがあります。

品種によっては2年目以降は株元が木質化してきます。株元で剪定するときは、新芽の上でカットするようにしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えは、1年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

エリシマム・プルプレアは、つぼみの色と開花時の色の変化も素敵な花です。花は下から上に順に咲いていきます。花穂全体の花が終わったら、花茎を切りましょう。

エリシマムは、つぼみの色と開花時の色の変化も素敵な花です。すべての花が終わったら、花茎を切りましょう。

収穫

切り花として楽しむことができます。

夏越し

ひと通り花が終わったら、梅雨入り前に株の半分程度まで切り戻しをして、風通しの良いすっきりとした株にして夏越しをしましょう。

ある程度の暑さには耐えますが、真夏の高温多湿は苦手です。株元をマルチングをすると、土の温度上昇を防ぎ、株の保護になります。

鉢植えは、半日陰程度の涼しい場所に移動させましょう。夏越しができれば宿根化します。

冬越し

1年を経過したエリシマム・リニフォリウムの茎は、次第に木質化します。

一年を経過した株は、木質化してきます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し芽と種まきで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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