宿根リナリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
宿根リナリア
学名

Linaria purpurea

英名
Purple toadflax
別名・流通名
パープルトードフラックス
科名
オオバコ科
属名
リナリア属
原産地
ヨーロッパ

宿根リナリアの特徴

宿根リナリアは、初夏から秋に穂状の花を咲かせる耐寒性多年草。花色は紫みを帯びたピンク、淡いピンク、白の3種があります。ひとつひとつの花はとても小さく繊細で、風に揺れるように咲く姿がとても美しい草花です。花も魅力的ですが、シルバーグリーンの葉の色もさわやかで、花のない時期もカラーリーフとして楽しめます。

一年草のリナリアと宿根リナリアは、開花時期、花色、草丈などが異なります。一年草のリナリアは春から初夏が開花時期ですが、宿根リナリアは初夏から咲き始め、切り戻しておくと再び秋に開花します。

多年草の中では短命な部類ですが、こぼれ種でも繁殖していくため環境に合えば次第に広がっていきます。草丈が50cm以上になる優し気な雰囲気の花は、ナチュラルガーデンやメドウガーデンの植栽におすすめの草花です。

宿根リナリアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~70cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 ピンク、紫ピンク、白
開花時期 5月~10月(主な開花期は初夏)

宿根リナリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
肥料

宿根リナリアの栽培環境

日当たり・置き場所

宿根リナリアは、日当たりと風通しの良い場所が適しています。鉢植えでも栽培可能です。

用土

水はけが良い土を好みます。

鉢植えは、市販の花と野菜の培養土で問題なく育ちます。

宿根リナリアの育て方のポイント

水やり

宿根リナリアは乾燥気味の土を好むため、乾かし気味に管理することが大切です。

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。

 

肥料

過肥の必要はありません。

地植えの宿根リナリアは、周囲の草花が問題なく開花している場所なら与える必要はありません。与える場合は、植え付け時に緩効性肥料を混ぜ込みながら植え付け、生育や花の開花状況を見ながら追肥をするか判断します。

鉢植えの宿根リナリアは、開花期間中の春と秋や花が一通り咲いた後の切り戻し後に、緩効性化成肥料を控えめに与えます。

病害虫

アブラムシとアオムシにやられることがあります。どちらも早期発見が大切です。

若い苗の段階で立ち枯れ病に注意が必要です。苗床はできるだけ乾燥気味に育てることが大切です。

宿根リナリアの詳しい育て方

選び方

株元の葉まできれいな苗を選びましょう。

植え付け

春と秋が適時ですが、根を傷めないようにすれば真夏と真冬を除く時期ならいつでも植え付け可能です。宿根リナリアは50cm以上の草丈になるため、花壇の中間~後方に植えるのに向く草花です。

生長すると株が大きくなるので隣の草花との間隔は広めに取りましょう。他の植物を侵食するほどではなく、シルバーリーフの葉が隣の草花を引き立ててくれる役割をしてくれます。

仕立て方

草丈が高くなり風などで倒れやすいため、茎が伸びてきたら支柱などで保護するとよいでしょう。

剪定・切り戻し

花が一通り終わった時と冬前に株元で切り戻しをしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えは1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

宿根リナリア

宿根リナリアの主な開花時期は5月~7月です。一通り花が終わったら切り戻しをしておくと秋に返り咲くことがあります。花は切り花として楽しむことができます。

夏越し

夏の高温多湿には若干弱いので夏前に切り戻しをした方がきれいな株を保ちます。

冬越し

木枯らしが吹くころになったら株元で切り戻しをしましょう。宿根リナリアは冬でも地上部分の株を確認できます。動きは止まりますが、春になると再び株元から芽吹き始めます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

宿根リナリアは種で増やすことができます。環境にあうとこぼれ種が発芽します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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