リナリア(姫金魚草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
リナリア(姫金魚草)
学名

Linaria

英名
Linaria
和名
姫金魚草
科名
ゴマノハグサ科
属名
ウンラン属(リナリア属)
原産地
ヨーロッパ

リナリア(姫金魚草)の特徴

リナリアは、金魚草を小さくしたような形のため姫金魚草とも呼ばれる一年草です。丈夫で花色も豊富で流通量も多く、苗は冬から流通が始まります。

一年草の他にも多年草の宿根リナリアもありますが、一年草のリナリアとは開花時期や草丈が異なります。

リナリアとネモフィラ

リナリアやネモフィラの花畑

発芽率も良いので、ワイルドフラワーのミックスの種の中にも使われています。主役というよりは脇役に向くため、寄せ植えの材料にもよく使われます。

リナリア(姫金魚草)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 白、ピンク、紫、黄色、赤、オレンジ、複色
開花時期 3月~7月

リナリア(姫金魚草)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

リナリア(姫金魚草)の栽培環境

日当たり・置き場所

リナリアは日当たりと風通しの良い場所が適しています。冬から苗が出回りますが、霜には弱いので冬場は防寒の対策が必要です。

用土

リナリアは水はけが良い土を好みます。市販の花と野菜の培養土で問題なく育ちます。

リナリアは酸性土壌を嫌います。酸性に傾いている土は、植えつけ2週間前に苦土石灰もしくは有機石灰で土の酸度を調整しておきましょう。

リナリア(姫金魚草)の育て方のポイント

水やり

リナリアは乾燥気味の方が好きな草花です。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

リナリアは肥料は少なめで育つ植物です。植え付ける時に元肥として緩効性肥料を入れれば、追肥はほとんど必要ありません。窒素分が多いと茎が倒れやすくなったり、虫がつきやすくなるので注意します。

病害虫

アブラムシとイモムシにやられることがあります。どちらも早期発見が大切です。

種から育てる場合は、若い苗の段階で立ち枯れ病に注意が必要です。苗床はできるだけ乾燥気味に育てることが大切です。

リナリア(姫金魚草)の詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいで、つぼみがたくさんついている、茎がぐらついていないしっかりとした苗を選びましょう。

リナリアの苗は冬から出回りますが、霜には弱いので冬の植え付けには注意しましょう。

種まき

リナリアはワイルドフラワーミックスにも入っているくらいなので、発芽率は高い草花です。暖地や温暖地だと9月~10月、寒冷地では4月~5月が種まきの時期です。

リナリアの種

リナリアの種はとても細かいため、扱う時は注意しましょう。種まき用土を入れた箱にパラパラとばらまき、覆土はしないで管理します。少ない苗数でよい場合は、ポット苗に直接種をまき、良い芽を残して間引いて管理するのも簡単な育て方です。

 

リナリア発芽

種まき後5日後のリナリア

発芽には水分が必要です。土が乾かないようにしながら発芽を待ちます。発芽までの日数は5~14日です。発芽前は種がとても細かいので、強い水流で水を与えると種が流されてしまう可能性があります。水をやる際は優しく与えるようにしましょう。底面吸水や霧吹きなどで与えるのもおすすめです。

リナリア発芽

ポット苗に移植して1ヶ月後のリナリア

本葉2~3枚になったらポット苗に植え替えをして管理します。植え付けは有機質に富んだ水はけの良い土に深植えしないように何本かの芽をまとめて植え、根が回ってくるまでポット苗で育ててから定植します。ポット苗の底を見て根が確認できたら植え付けのタイミングです。

植え付け

地植えは寒さが厳しくなる前に植え付けを済ませます。植え付けは深植えにならないようにしましょう。

リナリア

種から育てたリナリアは、ポット苗の鉢底から根が見えてきた頃が植え付け時です。

 

摘芯(摘心)・摘果

リナリア

リナリアは、育苗中に摘芯をしながら育てると、脇芽ができて花数の多い苗なります。

剪定・切り戻し

4月~5月が一番の花の見頃です。(寒冷地は7月~8月)

ひと通り花が終わったら、少し切り戻しておくと、2~3週間後にもう一度花を楽しむことができます。

リナリア

3月~7月に無数の小花が咲きます。花もちが良いので切り花にもできます。花がら(終わった花)はこまめに摘み取った方が長くたくさんの花が開花します。

冬越し

リナリアは霜に弱いので、冬に苗を購入した場合は注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。環境に合うとこぼれ種でも発芽します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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