ルリオダマキとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ルリオダマキ
学名

Aquilegia sibirica

和名
瑠璃苧環
科名
キンポウゲ科
属名
オダマキ属
原産地
千島列島~シベリア~モンゴル

ルリオダマキの特徴

ルリオダマキはオダマキ属の一種で主に学名の由来にもなっている通りシベリア地方に分布しています。花色や草丈に変異が多くいのが特徴です。日本の千島列島由来のルリオダマキはミヤマオダマキよりも小型の草丈で、濃い瑠璃色もしくは赤紫色の花が咲きます。高山植物ではありますが、昔から親しまれている山野草の一つで、他の高山植物と比べて比較的育てやすく、あまりに気温が高い地域でなければ育てることが可能です。

ルリオダマキの詳細情報

園芸分類 草花
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
耐陰性 普通
花色 濃い瑠璃色~赤紫色
開花時期 春~初夏

ルリオダマキの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
肥料
植え替え
植え付け

ルリオダマキの栽培環境

日当たり・置き場所

ルリオダマキは日当たりと風通しの良い場所で管理します。夏場の気温が高くなる時期は半日陰の場所に置くと良いでしょう。

温度

ルリオダマキはミヤマオダマキと同様に寒さにはめっぽう強く、屋外で越冬できます。寒さが厳しく雪が多く降る場所では、雪に埋めて越冬させると霜に当たらなくなります。ただし暑さには弱いので注意しましょう。

用土

水はけのよい土を使います。市販の山野草の土がおすすめですが赤玉土と鹿沼土を混ぜ合わせたものに日向土もしくはパーライトを混ぜ合わせたものを使うと良いでしょう。

ルリオダマキの育て方のポイント

日常の管理

咲き終わった花や枯れてきた葉を取り除くようにしましょう。

水やり

土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。夏場は昼間に水やりをすると蒸れることがあるので、朝か夕方に水やりをするようにします。

肥料

春~初秋頃まで置き肥か液肥を与えると良いでしょう。特に花が咲いているときの施肥は重要です。

病害虫

葉の表面に粉がふいたように白っぽくなるうどんこ病にかかる場合があります。被害が部分的にとどまる場合は葉を切り、被害がひどい場合は全体的に薬剤を散布して対処します。

害虫被害はヨトウムシハダニアブラムシがあります。特に開花期にアブラムシがつくことがあるので、気を付けましょう。また、ナメクジに花を食べられることがあるため注意しましょう。

ルリオダマキの詳しい育て方

選び方

葉や茎が生き生きとしている株を選びましょう。

種まき

ルリオダマキは種の鞘が割れてからすぐに蒔くか、初春頃に蒔きます。取り蒔きする場合は夏の暑さに注意しましょう。

オダマキの種はゴマのような大きさと見た目をしています。発芽率は良いです。

オダマキの種はゴマのような大きさと見た目をしています。発芽率は良いです。

植え付け

ルリオダマキは根を弄られるのを嫌います。そのため、根を傷つけないように植え付けましょう。ポット苗から出すときは根鉢を崩さないようにします。

剪定・切り戻し

種が出来すぎると株が衰弱するおそれがあるので、一株に2鞘程度に留めます。余分なものは剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

植え付けと同じ時期に一回り大きい鉢に植え替えると良いでしょう。

春~初夏にかけて花を咲かせます。

実生で増やされていると稀に変わり花が咲くことがあります。今回筆者のところで咲いた千島ルリオダマキは花びらの外側にクリーム色が入る覆輪咲きのものでした。今回が初開花なので環境によるものか不明ですが、来年の開花に期待です。また、実生により形質が遺伝するかは不明です。

実生で増やされていると稀に変わり花が咲くことがあります。今回筆者のところで咲いた千島ルリオダマキは花びらの外側にクリーム色が入る覆輪咲きのものでした。今回が初開花なので環境によるものか不明ですが、来年の開花に期待です。また、実生により形質が遺伝するかは不明です。

非常に美しい花です。

非常に美しい花です。

ミヤマオダマキとルリオダマキを区別する時は距(赤まるの部分)の形状に注目します。ルリオダマキは距がまっすぐ伸び、先端が若干丸まる程度ですが、ミヤマオダマキは距の全体が強く曲がります。

ミヤマオダマキとルリオダマキを区別する時は距(赤まるの部分)の形状に注目します。ルリオダマキは距がまっすぐ伸び、先端が若干丸まる程度ですが、ミヤマオダマキは距の全体が強く曲がります。

夏越し

気温が高い場合は半日陰の風通しの良い場所で管理するようにしましょう。

冬越し

霜に当たりやすい寒い地域では、マルチングをするか雪に埋めて管理すると良いでしょう。また、冬は落葉します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けをすることが出来ますが、根をいじられるのが嫌いなので実生で増やすと良いでしょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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