サルビア・ヌタンスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- サルビア・ヌタンス
- 学名
Salvia nutans
- 科名
- シソ科
- 属名
- サルビア属
- 原産地
- ヨーロッパ
サルビア・ヌタンスの特徴
サルビア・ヌタンスは、ヨーロッパ原産の原種系の耐寒性宿根草です。たくさんの品種があるサルビアの多くは、穂を立ち上げて咲く花姿の中で、ヌタンスは下垂れて咲くのが特徴です。学名のnutansは、ラテン語で「ぶら下がった、うなだれた」などを意味する単語です。
風に揺れてゆらゆらと咲く姿は、大型の宿根草のわりには圧迫感がなく、ナチュラルな雰囲気を演出できます。また、ユニークな花の姿は、造形美の美しさも感じられ、庭や花壇の中で面白い存在になります。
開花時期は初夏~秋。花の時期になると、長い茎を立ち上げてラベンダーに似た色の花が開花します。開花時は草丈が1m前後になり、とても目を引く存在です。年々、大株になり、たくさんの花が咲くようになります。
耐寒性、耐暑性ともに強く、初夏の花が一通り咲き終わったら花茎を切っておくと秋に再び返り咲きます。
サルビア・ヌタンスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 80~100cm |
耐寒性 | 強い(⁻8℃) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫 |
開花時期 | 初夏~秋 |
サルビア・ヌタンスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
サルビア・ヌタンスの栽培環境
日当たり・置き場所
サルビア・ヌタンスは、日当たりと風通しが良い場所での栽培が適しています。数年で大株になるので、どちらかと言うと地植え向きですが、鉢植えでも栽培可能です。
用土
水はけの良い土が適しています。丈が高くなるので地植え向きですが、鉢植えで育てる場合は草花用の培養土やハーブの土で栽培可能です。
サルビア・ヌタンスの育て方のポイント
水やり
地植えのサルビア・ヌタンスは、根付いてからは水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、鉢の表面が渇いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
春、秋に緩効性肥料を与えます。地植えで花が問題なく咲いている場合は、肥料は少なめで栽培可能です。
病害虫
病害虫の害はほとんどありませんが、窒素分が多い肥料を与えすぎると、アブラムシがつくことがあります。
サルビア・ヌタンスの詳しい育て方
選び方
葉に虫食いのあとがなく、葉色がきれいな苗を選びましょう。
植え付け
サルビア・ヌタンスは、数年後には株が大きくなります。数年後の生長の姿をイメージして、他の植物との間隔をあけて植え付けましょう。花のない時期は下葉のみで、開花中は1m近い背丈になる草花です。庭や花壇に植え付ける位置はそのことを考慮した位置に植え付けましょう。
庭への植え付け時期は、霜の降りる真冬や植え付け直後に水切れを起こしやすい真夏以外なら植え付け可能です。
剪定・切り戻し
下葉から長い花茎を立ち上げて開花します。花が一通り終わった茎は、根元で剪定します。
植え替え・鉢替え
鉢植えの場合は根が回りやすいので毎年植え替えをしましょう。
地植えの場合は、特に植え替えの必要はありませんが、花つきが悪くなるなどの現象が見られたら、掘り起こして株分けをしましょう。
花
開花時になると、根元から茎が伸びて開花します。
初夏の開花が一通り終わったら、花茎を株元で切り戻すと、秋に再び返り咲きます。開花していない時期はロゼット状の下葉のみとなります。
収穫
サルビア・ヌタンスは、切り花として楽しむこともできます。
夏越し
暑さには強いので、特別な夏越しは必要ありません。
冬越し
秋の開花が終わったら、株元で茎を切り戻します。耐寒性は⁻8℃程度なら問題なく越冬します。冬は地上部が枯れ、早春になると芽吹きます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきと株分けで増やすことができます。