シルバーレースとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
シルバーレース
学名

Tanacetum ptarmiciflorum

英名
silver lace
科名
キク科
属名
タナセツム属
原産地
カナリア諸島

シルバーレースの特徴

シルバーレースは、レースのように繊細で美しい銀白色の葉をもつ耐寒性多年草。シロタエギク(白妙菊)の種類として紹介されることがありますが、シルバーレースはキク科タナセツム属、シロタエギク(白妙菊)はキク科セネシオ属に分類される別の植物です。葉がぽってり厚い葉のシロタエギクとは違って、シルバーレースは薄くて柔らかく、雪の結晶をイメージさせる細かい葉が特徴的です。その繊細な美しい葉はどんな草花とも合わせやすく、寄せ植えやハンギングバスケット、花壇の縁取りなどに用いられます。切り花やドライフラワーとしても人気があります。

初夏に、花の中心が黄色で白い花びらをもつ小菊のような花を咲かせます。花が咲くと株が弱ります。葉を楽しむ場合は、花を咲かせずに切り戻しましょう。

日当たりと風通し、水はけの良い場所が適しています。日照不足になると徒長したり葉色が悪くなります。高温多湿が苦手なので、土が乾いてからたっぷり水やりすることを心がけましょう。夏は半日陰になるくらいの場所が適しています。耐寒性があり、東京以西で強い霜や寒風に当たらなければ屋外で冬越しできます。寒さが厳しいときはマルチングをしたり、鉢植えの場合は軒下や室内に移動させたり対策しましょう。

シルバーレースの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色
開花時期 5月~6月

シルバーレースの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
挿し木

シルバーレースの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通し、水はけの良い場所を好みます。

用土

水はけと通気性の良い土に植えましょう。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。

シルバーレースの育て方のポイント

水やり

株が蒸れると状態が悪くなるので、乾かし気味に育てます。

地植えの場合、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。

鉢植えの場合は、表面の土が乾いてからたっぷり水やりするようにしましょう。

肥料

シルバーレースは肥料をそれほど必要としない植物です。春と秋に緩効性肥料を少量与えるぐらいで十分です。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。他には特に病害虫の心配はありません。

シルバーレースの詳しい育て方

選び方

葉がきれいな銀白色で、徒長していない苗を選びます。株元の葉が枯れていたり、ぐらついているものはおすすめしません。

植え付け

真夏を除けば周年植え付け可能です。

仕立て方

シルバーレースは、カラーリーフとして寄せ植えやハンギングバスケットの材料に用いられます。美しい色と繊細な切れ込みをした葉は、どんな草花にも合わせやすく、互いに引き立て合います。

▼シルバーレースを使った寄せ植えはこちらをどうぞ

剪定・切り戻し

シルバーレースは花が咲くと株が弱るので、花が咲く前に切り戻し剪定をして夏越しさせるとよいでしょう。全体の丈の1/3~1/2くらい剪定します。剪定することで新芽がたくさん出て、葉色も美しく保てます。

植え替え・鉢替え

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、鉢に根がいっぱいになったら新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えましょう。

初夏になると、花の中心が黄色で花びらが白い小さな花が咲きます。花が咲くと株が弱ったり葉色が悪くなることがあるので、花芽が出てきたら切り戻して葉だけの状態で管理することが一般的です。

収穫

シルバーレースは、切り花としても出回っていて人気があります。ドライフラワーにしてスワッグなどの材料にも使われます。

夏越し

高温多湿に弱いため、夏は半日陰くらいの場所で風通し良く育てることが大切です。随時、茎を間引くように剪定しましょう。また、花を咲かせると一気に株が弱って夏越しできない場合があります。花芽がついたら切り戻すと夏越ししやすいです。

冬越し

シルバーレースは、耐寒性がありますが、強い霜や寒風に当たると枯れてしまうことがあります。寒さが厳しい場合は、マルチングをしたり、軒下に移動させたり、室内に取り込むなど対策を行いましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

春~初夏、秋に挿し木で増やすことができます。茎の先端を10cm程度切り、下葉を取って挿し木用の土に挿して水やりを続けると数週間で発根します。発根するまでは風通しの良い日陰で管理しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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