アスターとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • アスター
植物名
アスター
学名

Calistephus chinensis

英名
China aster
和名
蝦夷菊
別名・流通名
エゾギク、サツマギク
科名
キク科
属名
カリステファス属(エゾギク属)
原産地
中国北部

アスターの特徴

アスターは、中国北部原産の半耐寒性の一年草で、多数の園芸品種が存在します。学名のCallistephusは美しい花冠を意味し、花の美しさにちなんでいます。花は3センチほどの小輪から10センチほどの大輪まであり、花色も白、ピンク、紫、赤など豊富にあります。また花形も一重や八重咲き、ポンポン咲きなど様々です。

切り花として栽培されることが多く、暖地よりも中部地方から北海道にかけてよく栽培されています。以前はお盆のころの仏花などの切り花としてのイメーが強かったアスターですが、近年、小ぶりのダリアを思わせる大輪種や微妙な色の品種が登場し、人気が急上昇しています。

アスターの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30cm~1m程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 紫、白、赤、ピンク、アプリコット色など
開花時期 7月~8月頃

蝦夷菊(エゾギク)か薩摩菊(サツマギク)か

アスターはエゾギクという別名がついていますが、江戸時代の中ごろに日本に渡来以後、実際は蝦夷ではなく九州で多く作られていたため薩摩菊とも呼ばれます。その他、チャイナアスターや朝鮮菊とも呼ばれますが、これは中国北部から朝鮮半島北部にかけて自生しているためと考えられます。

日本で品種改良が進み、その中からヨーロッパへ渡った品種がとても美しかったため、19世紀ごろにはフランスで大変もてはやされたそうです。かつてアスター属に分類されていたことからアスターと呼ばれていますが、現在はカリステファス属に分類されています。

 

アスターの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花

アスターの栽培環境

日当たり・置き場所

アスターは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

酸性土壌を嫌うので植え付け2週間前に苦土石灰を施しておきましょう。また、水はけの良い土を好むので庭植えの場合は腐葉土を多めに混ぜ、高畝で育てます。

アスターは連作を嫌います。以前アスターを栽培した場所では数年あけてから栽培しましょう。鉢で栽培する場合も、以前アスターを育てていた土だとうまく育たないことが多いので新しい土を使用しましょう。

アスターの育て方のポイント

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり水をやるようにします。

肥料

植え付け時に元肥を混ぜ込みましょう。元肥入りの培養土を使用する場合は不要です。

追肥は使用している花用の肥料の頻度を守って施します。

病害虫

立ち枯れ病、アブラムシ、ウリハムシに注意しましょう。

アスターの詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいで病気や害虫がついていないもの、つぼみがたくさんついている苗を選びます。

矮性種と高性種があり、品種によって背丈がかなり違います。好みの高さのものを選びましょう。

種まき

発芽適温は15~20℃です。春まきと秋まきができます。移植を嫌うのでポット苗に数粒ずつまいて、良い芽を残すのが簡単な方法です。

発芽までは風通しの良い直射日光の当たらない場所で土を完全に乾かさないように管理します。発芽したら徐々に日に当てて、徒長を防ぎながらしっかりとした苗に育てます。

植え付け

本葉が4~5枚の頃に定植します。アスターは酸性土を嫌うので、植え付け2週間前にあらかじめ苦土石灰で酸度調整の準備をしておきましょう。

土を根を傷めないようにそっとポットから抜いて植え付けます。株間は15cm程度で深植えにならないように気をつけましょう。

植え替え・鉢替え

アスターは一年草のため、植え替えの必要はありません。

7月~8月頃に開花します。種を採る目的以外は、終わった花は早めに摘み取り、種を付けないように育てることがたくさんの花を咲かせるコツです。

収穫

花は切り花として楽しむこともできます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アスターは種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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