アルストロメリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アルストロメリア
- 学名
Alstromeria
- 英名
- Lily of the Incas
- 和名
- 百合水仙(ユリズイセン)
- 別名・流通名
- インカノユリ、ペルーのユリ、インカ帝国のユリ
- 科名
- ユリズイセン科
- 属名
- ユリズイセン属
- 原産地
- 南アメリカ
アルストロメリアの特徴
アルストロメリアは、南アフリカ原産の球根植物。湿地帯、森林、砂漠など様々な場所に60種類ほど自生し、種類によって生育環境が違い、矮性から高性まで草丈も様々です。
豊富な花色や抜群の日持ちの良さから切り花としての流通量が多く、通年出回っています。育種が盛んで新品種が続々と作られ、アルストロメリアの特徴である斑点がないものも登場しています。
アルストロメリアの葉は、茎から新芽を伸ばし、根元の所で反転して育ちます。茎の先端に複数の花がつき、花弁にはスポットと呼ばれる斑点があります。
アルストロメリアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~200cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、ピンク、黄、オレンジ、紫、グリーン、赤、茶、複色 |
開花時期 | 5月~7月 |
アルストロメリアの花言葉
アルストロメリアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
アルストロメリアの栽培環境
日当たり・置き場所
アルストロメリアは、日当たりの良い場所を好みます。高温多湿だと根腐れを起こすため、風通しの良い場所で管理しましょう。
用土
水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。
アルストロメリアの育て方のポイント
水やり
地植え
植え付けたら水をたっぷりと与え、その後は自然に任せます。
鉢植え
新芽が出てから生育期間中は、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与え、休眠期間になったらストップします。
肥料
地植え
自然の循環ができている肥えた土ならば不要です。
鉢植え
新芽が出る季節から開花の頃まで与えます。月に1回緩効性肥料を置き肥するか月に2回程度、規定よりやや薄めた液体肥料を与えましょう。
アルストロメリアの詳しい育て方
選び方
品種によって、開花時期や草丈などが違います。育てる環境に合った品種を選ぶとよいでしょう。
球根
カビの生えていないしっかりとしたものを選びましょう。
苗
葉色がきれいな苗を選びましょう。葉の幅などの形状は、品種によって少しずつ違いがあります。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。
地植えは、過湿になるのを避けるため、高畝気味に植え付けましょう。
鉢植えは、深めの鉢を用意します。鉢の底付近に元肥を入れて混ぜ込み、根に肥料が直接触らないようにします。球根の植え付け深さは品種によって変わるので、説明書きを必ず確認しましょう。形は品種や系統によって若干見た目が違いますが、いくつかの貯蔵根がクラウンによってつながっている形状です。向きはクラウンを上にして植え付けましょう。
苗で購入した場合は、草花の植え替えと同じ要領で植え付けます。
植え替え・鉢替え
春と秋が植え替えの適時です。
アルストロメリアは、地下茎で増える性質があります。鉢植えは1年に一度、地植えは2~3年に一度、生長点、貯蔵根、細根がついた状態に切り分けて植え替えましょう。
花
アルストロメリアは5月~7月に開花します。品種によっては10月~11月に開花する品種もあります。終わった花がらは摘み取り、すべての花が終わった茎は根元でカットします。
収穫
アルストロメリアは、切り花として楽しむことができます。
夏越し
アルストロメリアは、日本の夏のような高温多湿を嫌います。
雨のあとにぬかるむような場所への植え付けと真夏に長時間強い日差しが当たり続ける場所での栽培は避けましょう。株元をマルチングすると地熱の上昇を防ぎます。
鉢植えは、高温多湿の時期は状況に合わせて鉢を移動させるとよいでしょう。
冬越し
アルストロメリアは寒さに弱く霜に弱いため、鉢植えは軒先や室内の日当たりの良い場所に移動しましょう。
地植えは、腐葉土などでマルチングをすると土の凍結予防や防寒になります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。