ゼラニウムの育て方|植物図鑑

植物名
ゼラニウム
学名

Pelargonium

英名
Geranium,Pelargonium
和名
天竺葵
別名・流通名
ペラルゴニウム
科名
フウロソウ科
属名
ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属
原産地
南アフリカ

ゼラニウムの特徴

ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の半耐寒性多年草です。品種により日本では越冬できないものもありますが、緑の葉を残し越冬する品種も多くあります。少し厚みのある葉と瑞々しい太さのある茎を持ち、乾燥に強いのが特徴です。

ゼラニウムの花は春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。ゼラニウムには数百種の品種が存在すると言われていて、その花は色も咲き方も多様です。大きな花びらを平たく開かせる咲き方のものや、スミレを思わせるような華奢な花びらを立てるように咲かせるものなどがあります。花色も赤やピンク、白などのほかに複色の複雑な表情を見せるものなど、バリエーションが豊富です。総じて一つの花茎に対して複数の花を毬のように咲かせます。

ヨーロッパの街並みの風景写真で、窓辺に赤やピンクの花の鉢植えが飾られている様子があります。この花の多くはゼラニウムです。ヨーロッパでは、ゼラニウムの中でも香りが強い品種には虫除け効果があると言い、窓辺に飾る習慣がありました。日本でもハーブゼラニウムと呼ばれ、香りを楽しむタイプのゼラニウムは人気があります。

ゼラニウムの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~100㎝程度
耐寒性 品種による
耐暑性 強い
耐陰性 弱い
花色 赤、ピンク、白、その他複色
開花時期 一季咲き種:4~6月、四季咲き種:4~7月、9~11月

ゼラニウムとペラルゴニウムの違いって?

ゼラニウムの学名はPelargonium、でも園芸店などに行くとペラルゴニウムという名前で店頭に並んでいるものとは別にゼラニウムという名前で並んでいるものがあります。両者は見た目もよく似ているし、ゼラニウムの学名はペラルゴニウムの筈…と少し混乱した方も多いのではないでしょうか。

この名称の混乱はゼラニウムの学名の由縁にあります。かつてゼラニウムはフウロソウ属Geraniumに分類されていました。後年分類の見直しにより、現在のペラルゴニウム(テンジクアオイ)属Pelargoniumに変更されました。この時の名残でゼラニウムという呼び名がそのまま植物名として残っています。

つまり、ゼラニウムと呼ばれているものも、ペラルゴニウムの名で流通しているものも、同じペラルゴニウム(テンジクアオイ)属Pelargoniumということになります。同じ植物だという解釈で間違っていません。

ゼラニウムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
肥料
開花

ゼラニウムの栽培環境

日当たり・置き場所

ゼラニウムは日当たり良く、水はけの良い場所を好みます。

用土

水はけが良い土壌を好みます。鉢植えのゼラニウムは市販のハーブ用培養土で問題なく育ちます。

ゼラニウムの育て方のポイント

水やり

鉢植えのゼラニウムは土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。庭植えのゼラニウムは根付いてからは特に水やりは必要ありませんが、夏季など高温乾燥が続いた場合は様子をみて水やりを行います。

肥料

ゼラニウムは開花時期が長い分多くの肥料を必要とするため、開花中は追肥を行います。花数が減ってきたと感じたら花用肥料を適宜施します。

病害虫

アブラムシヨトウムシに注意しましょう。

ゼラニウムの詳しい育て方

選び方

ゼラニウムは葉の黄色く変色していないもの、茎の下の方から瑞々しい葉がついているものを選びましょう。

植え付け

ゼラニウムの植え付けは真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に行います。植え付け後はたっぷりと水やりを行います。

剪定・切り戻し

ゼラニウムの剪定・切り戻しは、株への負担が多い夏と冬を避けて、春か秋に行います。ゼラニウムは生長すると株元から木化してきます。木化した部分は葉も少なくなり、草姿が乱れる原因にもなります。ある程度の高さで剪定をすることで草姿を維持し、葉を多く繁らせることにもなります。

植え替え・鉢替え

鉢植えのゼラニウムは1~2年に一度、1~2回り大きな植え替えます。植え替え後はたっぷりと水やりを行います。

品種によりますが、一季咲きのゼラニウムは4~6月頃、色鮮やかな花を咲かせます。四季咲き性のゼラニウムは環境があえば、真夏と真冬を覗いたほぼ通年花を咲かせます。

収穫

ゼラニウムはその葉も花も切り花として楽しめる植物です。花が咲いたら、あるいはちょっと葉を摘んで、気軽に花瓶に生けて楽しみましょう。

夏越し

ゼラニウムは春から秋が生長期です。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

ゼラニウムはは半耐寒性多年草です。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ゼラニウムは挿し木で増やせます。

ゼラニウムの植え替え

用意するもの

・ゼラニウム(今回はセンテッドゼラニウムを使用)
・鉢(苗よりひと回りくらい大きいもの)
・鉢底石
・鉢底ネット(素焼き鉢の場合)
・スコップ
・土(市販のハーブの土でも可)

 

センテッドゼラニウムは湿度に弱いので、水はけのよい土がよいでしょう。水はけを考えて、中粒の赤玉にしてみました。

センテッドゼラニウムは湿度に弱いので、水はけのよい土がよいでしょう。水はけを考えて、中粒の赤玉にしてみました。

 

鉢に鉢底ネットを張って、鉢底石を入れ、ポットから苗を抜きます。このとき優しく抜き取ります。土が硬くなっていて取り出しにくい時は、鉢を硬いところに軽くトントンと打ち付けると外れやすいです。

鉢に鉢底ネットを張って、鉢底石を入れ、ポットから苗を抜きます。このとき優しく抜き取ります。土が硬くなっていて取り出しにくい時は、鉢を硬いところに軽くトントンと打ち付けると外れやすいです。

 

根についた土は1/3くらいまではほぐします

根についた土は1/3くらいまではほぐします。

 

土を鉢に入れます。ゼラニウムは浅く植えるほうがよいです。深くならないように先にある程度土を入れておきます。

土を鉢に入れます。ゼラニウムは浅く植えるほうがよいです。深くならないように先にある程度土を入れておきます。

 

苗を植えつけます。苗の隙間を土で埋めていきます。植える時は上まで土を入れずに、鉢上1cmくらいのスペースを作りましょう。

苗を植えつけます。苗の隙間を土で埋めていきます。植える時は上まで土を入れずに、鉢上1cmくらいのスペースを作りましょう。

 

蒸れないように痛んでいた葉をカット。

蒸れないように痛んでいた葉をカット。

 

植えつけたあとにお水をたっぷりと与えて完了!

植えつけたあとにお水をたっぷりと与えて完了!

 

ゼラニウムの増やし方

ゼラニウムは挿し木で増やすことができます。剪定した部分を使うこともできます。

ゼラニウムの挿し木は必ず節のついた茎を用意してください。ゼラニウムはこの節の部分から根が出ます。  節のある茎を準備したら、葉を2~3枚残して他の葉や花は取り除きます。これは、余計な水分の蒸発を防ぐ為です。特に花が付いた茎は、花にエネルギーを使おうとしてしまうので挿し木には向きません。花は取り除くようにしてください。  あとは挿し木用の用土に挿しておけば、2~3週間程度で発根します。ゼラニウムの発根の兆しは新芽が出てきたことで確認出来ます。

画像はセンテッドゼラニウムの葉茎

ゼラニウムの挿し木は必ず節のついた茎を用意してください。ゼラニウムはこの節の部分から根が出ます。

節のある茎を準備したら、葉を2~3枚残して他の葉や花は取り除きます。これは、余計な水分の蒸発を防ぐ為です。特に花が付いた茎は、花にエネルギーを使おうとしてしまうので挿し木には向きません。花は取り除くようにしてください。

あとは挿し木用の用土に挿しておけば、2~3週間程度で発根します。ゼラニウムの発根の兆しは新芽が出てきたことで確認出来ます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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