レースラベンダーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- レースラベンダー
- 学名
Lavandula pinnata
- 英名
- Fern lavender
- 科名
- シソ科
- 属名
- ラヴァンデュラ属
- 原産地
- 地中海沿岸
レースラベンダーの特徴
レースラベンダーは、鑑賞用のラベンダーとして作られた園芸種。葉の細かい切れ込みがレースのように見えることから名づけられました。残念ながらラベンダーの香りはしないため、ハーブとして利用するには不向きです。
花とレースのようなシルバーグリーンの葉が美しく、花壇や寄せ植えなどに利用されています。 葉の美しい品種なので花が咲いていない期間もリーフプランツとしても効果を発揮します。四季咲き性があるため、姿が乱れたら切り戻していくと一年中、花や葉を楽しむことができます。
レースラベンダーの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 25~50cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 紫系濃淡 |
開花時期 | 4月~7月、9月~11月(四季咲き) |
レースラベンダーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
レースラベンダーの栽培環境
日当たり・置き場所
レースラベンダーは風通しの良い日当たりを好みますが、長雨にあたると株が傷んでしまいます。梅雨時は雨の当たらない軒下に置きましょう。
夏は強い日差しが長時間当たる場所は避け、明るい半日陰程度の場所が適しています。冬は霜にあたらないように気を付けましょう。
用土
レースラベンダーは「花用の培養土」や「ハーブの土」で問題なく育ちます。蒸れや過湿に弱いので、水はけの良い土を使用しましょう。
レースラベンダーの育て方のポイント
日常の管理
終わった花がらはまめに剪定し、蒸れに弱いので株元がスッキリと風通しの良い状態になるよう管理します。株元の茶色くなった葉はこまめに取り去りましょう。
乾燥気味を好むので、水のやりすぎに注意します。
水やり
乾燥気味に管理します。鉢の表面の土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えましょう。
肥料
レースラベンダーは園芸種のラベンダーで、一季咲きのラベンダーより花期が長いのが特徴です。その分、肥料を必要とするため、真夏と真冬を除く開花期間中は、定期的に追肥しましょう。
レースラベンダーの詳しい育て方
選び方
「株がしっかりしていて、ぐらついていないもの」
「株元まできれいな葉がついているもの」
「蕾が確認できるもの」を選びましょう。
植え付け
極端な寒さや高温多湿に弱いため、庭や花壇に植え付けるのは春か秋が適時です。
鉢植えで栽培する場合は、苗を購入したら早めに一回り以上大きな鉢に植え替えましょう。
仕立て方
レースラベンダーは年間を通してこまめに摘心、剪定をしていくとたくさんの花を楽しむことができます。
剪定・切り戻し
蒸れに弱いので、梅雨や真夏に葉が混み合った場合は、枝をすいたり、切り戻して風通し良く管理します。
1月~2月頃に葉が黄色くなって少し元気がなくなってきたら、切り戻して低めの草丈にして冬を越すと、春に元気に芽吹き、姿形の良い株になります。
レースラベンダーの剪定位置
芽が確認できる部分の上で切ります。切った茎の下にある両サイドの芽が次の茎となり頂点に花がつきます。写真は剪定した茎の両脇から茎が伸びた状態です。
植え替え・鉢替え
鉢植えのレースラベンダーは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えは春か秋が適期です。
花
レースラベンダーは四季咲き性があるので、終わった花を摘んで剪定しておくと繰り返し咲きます。花が終わったら花穂の茎を下にたどり、脇芽の少し上の所でカットします。
夏越し
レースラベンダーは暑さと蒸れに弱いので、春から初夏の開花が一通り終わったら切り戻し、夏は低めですっきりとした株にして管理するようにします。真夏は明るい半日陰で育てると美しく育ちます。
冬越し
レースラベンダーは一般的なラベンダーより寒さに弱いので注意しましょう。関東以西では、霜にあたらず凍らなければ軒下やベランダで冬越し可能です。寒冷地では、冬の夜間は室内に取り込み、昼間は日差しに当てるようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
レースラベンダーは、株分けや挿し木で増やすことができます。適期は3月下旬~5月上旬です。
挿し木のやり方
木質化したしっかりした枝を選び、7~8cmの長さに切りそろえます。長い葉は半分に切り、茎は斜めに切ります。その枝を30分以上水に浸けて給水させてから湿らせておいた挿し木用の土に挿します。半日陰で乾燥させないよう管理し発根するのを待ちましょう。