ナワシロイチゴとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • バラ科の果実が実る野草3種ナワシロイチゴ
  • 初夏に咲く花|ナワシロイチゴ
植物名
ナワシロイチゴ
学名

Rubus parvifolius

英名
Japanese raspberry
和名
苗代苺
別名・流通名
皐月苺(サツキイチゴ)、牛苺(ウシイチゴ)
科名
バラ科
属名
キイチゴ属
原産地
日本、中国、朝鮮半島

ナワシロイチゴの特徴

ナワシロイチゴは、バラ科の落葉低木。野生のキイチゴの一種で、日本全国の野原、林縁、道端などに自生しています。つる性で地を這うように生長し、それぞれの節から茎が出て、茎の頂点に花や実をつけます。5月~6月に咲くピンクの花はとてもかわいらしい姿をしていますが、花びらが全開せず少し開いた先から雌しべが出ている見た目からか、あまり目立ちません。花後、赤くてキラキラしたキイチゴが実り、明るい緑色の葉と赤い実の色合いが足元を彩ります。甘酸っぱい実は、生食のほかジャムや果実酒の材料として利用できます。

環境に合った場所に植えれば放任で育ち、這うように生長するほか地下茎でも広がる繁殖力の強い植物です。

 

 

ナワシロイチゴの詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 30~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク
開花時期 5月~6月

ナワシロイチゴの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
結実(収穫)

ナワシロイチゴの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所が適しています。つる性で這うように生長するとともに地下茎でも広がります。地植えにする場合は、広いスペースを確保しましょう。鉢植え栽培も可能です。

用土

特に土質を選びません。

鉢植えは、草花や果樹用の培養土で栽培可能です。

ナワシロイチゴの育て方のポイント

日常の管理

地下茎で広がる性質を持つため、広がってほしくないところから伸びた茎は早めに整理しましょう。茎や葉柄にトゲがあるので扱いには注意が必要です。

水やり

地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

肥沃な土ならあまり肥料を入れる必要はありません。肥料過多だと着果しないことがあります。

やせ地の場合は、植え付け時に堆肥や腐葉土もしくは緩効性肥料を混ぜ込んで植え付けます。

ナワシロイチゴの詳しい育て方

選び方

野生種なので流通は少ないですが、苗として若干出回っています。きれいな葉の色の苗を選びましょう。

植え付け

厳寒期を除く落葉期が植え付け適時です。広がるように生長していくので隣の植物との間隔は余裕をもってとりましょう。

仕立て方

地を這うように伸びる性質を生かして、フェンスやトレリスなどに這わせて栽培することができます。トゲがあるのでガーデングローブなどをつけて作業しましょう。

剪定・切り戻し

スペースに余裕があるようなら特に定期的な剪定は必要ありません。枯れ枝、古い枝、不要枝は根元から剪定します。

植え替え・鉢替え

鉢植え:数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしましょう。

初夏に咲く花|ナワシロイチゴ

初夏にピンクの花が開花し、花のあとに果実が実ります。

収穫

ナワシロイチゴの実は、生食のほかジャムや果実酒などの材料になります。実は崩れやすいため優しく扱いましょう。

実の季節は雨が多い時期ですが、できるだけ晴れた日に収穫しましょう。雨の日に収穫した実はカビが発生しやすいため保存には向きません。ジャムや果実酒にする場合は、収穫するごとに冷凍庫で保管し、一定量を確保してから作業します。

冬越し

寒さに当たり紅葉したあと落葉して冬を越し、春に再び芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けや伸びたつるを鉢に接地しておくと節から発根します。発根が確認できたら切り離しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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