初夏に咲く花一覧。日本の初夏を彩る花たちを62種紹介

LOVEGREEN編集部
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初夏に咲く花を、身近な場所で見かける花から公園や庭園に咲く花まで62種類紹介します。季節の移ろいを花で感じてみませんか。
目次
日本の初夏に咲く花とは
日本の初夏に咲く花とは、5月~7月ごろに日本で開花が見られる花のこと。野草の花から花壇に植える花、球根の花、木に咲く花などです。見る側が初夏を感じられるような花のことを言います。
春が過ぎ、夏に近づいていく初夏は湿気も少なく過ごしやすい季節。ハーブの花や木に咲く花を多く楽しめる季節でもあります。
初夏に咲く花|野草21種
ナヨクサフジ
- 開花期:4月~7月
ナヨクサフジは、紫色の花を咲かせるマメ科の越年草。花付きが良く、花期には紫色の濃淡のある花をいっぱいに咲かせます。
ナワシロイチゴ
- 開花期:4月~5月
ナワシロイチゴは、日本に自生する野イチゴの一つです。初夏にベージュピンクの花を咲かせ、果実は6月頃に赤く熟します。ナワシロイチゴの花は、花びらが全開しないという特徴があります。
ムラサキセンダイハギ
- 開花期:4月~6月
ムラサキセンダイハギは、青い花を咲かせるマメ科の多年草。青や紫色の花を咲かせます。
マツバウンラン
- 開花期:4月~6月
マツバウンランは、山野や人が入らないような場所、日当たりのいい斜面などに自生します。葉が松葉のように細く、花がウンラン(リナリア)に似ているというのがマツバウンランの名前の由来です。
シャガ
- 開花期:4~6月
シャガは、アヤメ科の常緑多年草。木漏れ日が入るような半日陰を好み、群生している姿が美しい花です。
シャガ
- シャガは日本の本州、四国、九州の山林の中などに自生し、種はつけず根茎で増える常緑の多年草です。葉は長さ30~60センチで扇形に広がり、光沢がありすらっとした葉姿で花のない時期も見栄えがします。茎は高さ30~70センチほどで分枝し、各枝に素朴で野趣のある花をつけます。花は直径5センチほどで白花の中央にオレンジと淡い紫色の斑点ととさかのような黄色い突起があります。花は1日花ですが1枝に20輪以上をつけることもあり、次々と花を咲かせます。性質は丈夫で育てやすく、種をつけずに地下茎で増える性質があります。庭では半日陰のやや乾燥地に適した下草として古くから親しまれてきました。切り花としても利用できます。
イモカタバミ
- 開花期:4月~7月
イモカタバミは、カタバミ科の多年草です。元は園芸用植物として海外より渡来した帰化植物です。
シロツメクサ
- 開花期:4月~7月
シロツメクサは、マメ科トリフォリウム(シャジクソウ)属の多年草。クローバーとしても愛されています。
アカツメクサ(ムラサキツメクサ)
- 開花期:4月~7月
アカツメクサは、マメ科シャジクソウ属の多年草です。シロツメクサと混同されがちですが、シロツメクサより花も草丈も大きいのが特徴です。
ユウゲショウ
- 開花期:4月~7月
ユウゲショウは、アカバナ科の多年草です。夕方に咲くことが名前の由来とされていますが、日中から咲いているのを見かけます。
スイカズラ
- 開花期:4月~7月
スイカズラ(忍冬)は、日本の山野に自生する、半落葉性のつる植物です。甘く優しい香りの花を咲かせます。
スイカズラ(ハニーサックル)
- スイカズラ(ハニーサックル)は英名をHoneysuckle(ハニーサックル)とも言い、春に香りの良い花を咲かせる半落葉性つる植物です。 スイカズラ(ハニーサックル)の花は、咲き始めは白、次第に黄色と変化します。色が変化するので1本の株に白花と黄花が咲いているようにみえることから、「金銀花」という別名を持ちます。また、冬も緑の葉を絶やさないので「忍冬(ニントウ)」という別名もあります。 スイカズラ(ハニーサックル)は花の蜜を吸うと甘いことから「吸葛(すいかずら)」という名前が付きました。花の形が特徴的で、上下に大きく分かれた花びらの真ん中から雌しべと雄しべが飛び出すように付いています。日本原産の植物ですがヨーロッパで品種改良され、香りの良さから人気が出た植物です。非常に繁殖力が強いため、一部の国では害草として指定されています。 丸みを帯びた卵型の葉が茎に対し二枚両側に付き、葉の付け根から花が咲きます。花後2つの小さな実が付きます。夏の間は濃いグリーンをしていて、熟すと光沢のある黒に変化します。
ノイバラ
- 開花期:5月~6月
ノイバラは、春に小さな一重の花を咲かせる落葉低木です。株元から枝分かれして茂みのような樹形に生長します。秋に赤く色づく果実もかわいらしいのが魅力です。
- ノイバラは日本全国の河原や野原に自生する、つる性の落葉低木。日本に野生しているバラの代表です。トゲのある低木を総称してイバラと呼ぶことから、野に自生するイバラということで、ノイバラとつけられたそうです。別名では野薔薇(ノバラ)と呼ばれます。大変丈夫なので、栽培品種のバラの台木によく用いられます。樹高は1~2mほどで枝がよく分枝してトゲがあります。 花色は白で、花径は2.5cmほど。花には芳香があり、5月~6月頃にまとまって咲きます。花びらは5枚で、素朴ながら上品な一重咲きです。良い香りは香水などに使われます。 花後に赤い実ができますが、実に見える部分はガクの下の筒が肥大した偽果です。1cmくらいの丸形で、9月~12月頃に赤く熟します。食用にできるので果実酒に用いられたり、利尿・便秘などの漢方薬としても使われます。リースを作る際の花材としても役立ちます。
ニワゼキショウ
- 開花期:5月~6月
ニワゼキショウは、アヤメ科の多年草または一年草。花は一日花で、紫色の他に白花があります。
ドクダミ
- 開花期:5月~6月
ドクダミは、全草に独特の臭いを持った多年草です。半日陰から日陰の湿地を好み、スペード形の濃いグリーンの葉と真白な可愛らしい花を咲かせます。
ドクダミ
- ドクダミは、原産地が東アジアのドクダミ科での多年草です。独特な匂いでコンクリートの割れ目からも生えてくるくらい強く、抜いても抜いても生えてくる……と、雑草扱いされることも多い草花ですが、化学薬品のなかった昔は民間治療薬として重宝されてきた和のハーブのひとつです。 ドクダミは別名「十役」と呼ばれ、開花時期は5~6月で、茎先に十字型の白い花を咲かせます。ドクダミの花名の由来は、毒や傷みを抑える効果を持つことから「毒痛み」が転じたと言われる説と、葉の特有の匂いが毒ではないかといわれたことで「ドクダメ」と呼ばれるようになり、それが「ドクダミ」になったという説があります。 冬の間は地上部分はなく、春になると芽吹いて、花は5月の終わりから6月に開花します。ドクダミの花びらに見える白い部分は「総苞(そうほう)」です。花はとんがっている黄色い部分に密集しています。
ムラサキツユクサ
- 開花期:5月~7月
ムラサキツユクサは、ツユクサ科の多年草。紫や青紫色の花を咲かせます。
ノアザミ
- 開花期:5月~8月頃
ノアザミは、キク科の多年草。初夏から夏にかけて赤紫色の花を咲かせます。
ネジバナ
- 開花期:5月~9月
ネジバナは、日本に自生するラン科の植物です。ねじれたようにらせん状に咲く花が印象的。一つ一つの小さな花は、よく見るとランの花の形をしています。
ネジバナ(捩花)
- ネジバナ(捩花)は、らせん状に巻き付くように花をつけるラン科の多年草。日本に自生する原種のランですが、とても小ぶりであることや生えている場所が他のランとは違うので、雑草として扱われてしまうことがほとんどです。 株の中心から高さ15~40cmほどの花茎をまっすぐに伸ばし、らせん状に花を咲かせます。1つの花は5mmほどですが、明るいピンク色とユニークな咲き方でとても目立ちます。花色はピンクが一般的ですが、稀に白花もあります。真直ぐな茎に絡みつくように花を咲かせる姿は独特で、山野草愛好家の間で人気の植物でもあります。 ネジバナ(捩花)の花の巻き付き方は、実は一定ではありません。右巻きもあれば左巻きもあります。中には、らせん状にねじれないものや、途中からねじれ方が変わるものもあります。「ねじり草」「ネジレバナ」「ネジリバナ」などの呼び名もあります。
ヒメジョオン
- 開花期:5月~10月
ヒメジョオンは、草丈30~60cmのキク科の越年草花は直径2cm程度、一重の菊のような花を咲かせます。
ホタルブクロ
- 開花期:6月~7月
ホタルブクロは、釣り鐘型の花を咲かせるキキョウ科の多年草。日向から山林の落葉樹の下のような日陰までいろんな場所でよく育ちます。
ハルシャギク
- 開花期:6月~7月
ハルシャギクは、キク科の一年草です。黄色のコスモスといった風情の花を咲かせます。草丈は1m程度まで生長します。
ハンゲショウ
- 開花期:6月~7月
ハンゲショウは、水辺や湿地に自生するドクダミ科の多年草。花のように見える部分は苞で、花は中心の穂の部分です。
半夏生(ハンゲショウ)
- 半夏生は、日本、フィリピン、中国の水辺や湿地に自生するドクダミ科の多年草です。ドクダミと同じく地下茎で増えるので、地植えにするとよく広がります。水辺や湿地に自生していることから、湿潤な土を好みます。葉が美しく白くなるには日光も必要なので、日当たりの良い場所~明るめの半日陰くらいの場所で育てるのに向いています。背丈は50cmから1mくらいになる大型の宿根草で冬期は地上部分はなくなります。 半夏生は、6月の終わりから7月初旬にかけて、白い花穂をつけます。開花の頃になると、花穂のすぐ下の葉が半分白くなるのが特徴です。白くなる面積は個体差がありますが、葉が一面白くなることはあまりありません。花が咲くと白くなる理由は、半夏生は虫媒花であるため、葉を白くして虫に花のありかを知らせるためではないかと言われています。 半夏生の名前の由来は諸説あります。夏至から数えて11日目を「半夏生」と呼び、農作業などの目安とされる日でした。この半夏生の頃に花を咲かせるので半夏生と呼ばれるようになったという説があります。また、葉が半分白くなることから、「半化粧」と言われるようになった、という説もあります。学名のSaururusは、ギリシア語のトカゲ=sauros、尾=ouraを意味し、細長い花穂に由来しています。カタシログサという別名は、葉が半分程度白くなることからつけられました。 半夏生の近縁種で、「アメリカハンゲショウ」という品種があります。こちらは開花時も葉が白くなることはありません。
ツキヌキニンドウ
- 開花期:6月~9月
ツキヌキニンドウは、赤に近いオレンジの花を咲かせるスイカズラ科の多年草。二枚の対生している葉がくっついているように生えている為、葉の間から花が付き出しているように見えるのが名前の由来です。
初夏に咲く花|ガーデニング19種
シラン
- 開花期:4月~6月
うつむくように花を咲かせる姿が美しいシラン。晩春から初夏にかけて開花します。シランの花色には赤紫と白があります。
ニゲラ
- 開花期:4月~7月
ニゲラは、晩春から初夏に開花するキンポウゲ科の多年草。青や白の花を咲かせます。
ニゲラ
- ニゲラは原産国は地中海沿岸と西アジアの、秋蒔き一年草の草花です。春から初夏にかけて花が咲き、花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが、性質は強く、環境が合えば、こぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。 ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。 和名はクロタネソウと言います、花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。 ニゲラの品種はたくさんあり、年々新品種が作り出されています。園芸店では苗ものとして、生花店では切り花としても流通が増え花以外にも種が入った実の状態でも出回っています。
ヤグルマギク
- 開花期:4月~7月
ヤグルマギクは、キク科の一年草。青や紫、白、ピンクの花を咲かせます。コーンフラワーという名前でも有名です。
矢車菊(ヤグルマギク)
- 矢車菊(ヤグルマギク)は、春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近は矢車菊(ヤグルマギク)と呼ばれるようになりました。 新品種が続々と登場し、青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。草丈は1m位まで生長する高性種から矮性種まであり、ガーデニング素材としてポピュラーな草花の一つになっています。花は切り花になり、ドライフラワーにしても美しく色が残り、流通もしています。 矢車菊(ヤグルマギク)はハーブの一種で、ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。コーンフラワーのcornは穀物を意味し、麦畑で見かける花ということから名づけられました。
ポテンティラ
- 開花期:4月~8月
ポテンティラは、バラ科の多年草。イチゴの花によく似た小さな花を咲かせます。草丈低く群生するのでグランドカバーとして人気です。
キャットミント(ネペタ)
- 開花期:4月~10月
キャットミントは、淡い紫色の花が可愛いシソ科の多年草。猫が酔ったようになることでも有名なハーブです。
ジギタリス
- 開花期:5月~6月
ジキタリスは、キツネノテブクロという愛らしい和名を持つ二年草。春にすっと伸びた茎に縦に連なるように花を咲かせます。
ジギタリス
- ジキタリスはイングリッシュガーデンの定番として人気の花です。ベル状の花が穂状についた花穂がすっと伸びて咲く姿は存在感抜群です。ジギタリスはバラと開花時期が同じなので、バラに合わせる草花としてもよく使われます。花の色は紫を中心に、白、ピンク、イエローなどがあり、次々に新色が登場しています。ジギタリスは本来は宿根草ですが、日本では暑さに弱いため春まきの二年草として扱われます。夏越ししやすい東北から北では、秋に種まきして2年越しで立派に生長させることができます。丈夫なので環境に合えば毎年、こぼれ種が発芽して開花します。 ジギタリスは品種がとても豊富で、品種によって背丈も様々です。高性のものは2m近く、矮性のものは30cm程度と品種によって背丈が様々です。ジギタリスと言えば、花にブロッチ(斑点、斑紋)があるものが一般的ですが、最近はブロッチがない品種も登場しています。
ジャーマンアイリス
- 開花期:5月~6月
ジャーマンアイリスは、色とりどりの花を咲かせるアヤメ科の多年草。他のアヤメの仲間よりも大きく花色が豊富なのが特徴です。
ショウブ
- 開花期:5月~6月
ショウブは、ノハナショウブから改良されて作られたアヤメ科の多年草。花ショウブとも呼ばれます。
芍薬(シャクヤク)
- 開花期:5月~6月
芍薬(シャクヤク)は、ボタン科の多年草。たっぷりとした花びらを幾重にも重ね、豪華な花を咲かせます。
芍薬(シャクヤク)
- 芍薬(シャクヤク)は、アジア原産のボタン科の多年草。春になると地面から新芽を出し、伸びた茎から大きな花を咲かせるのが特徴です。 芍薬(シャクヤク)は中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国では古くから栽培されてました。薬用植物としても知られ、花から根まで余すことなく使用され、江戸時代からは「茶花」として観賞用としても親しまれてきました。その後、改良され、現在では数多くの品種が作られ、初夏の切り花としても人気の高い植物です。 球状のつぼみはさほど大きくありませんが、開くと手のひらより大きな大輪の花になります。 見分けがつきにくい、よく似た花を咲かせる牡丹(ボタン)とは全く違う植物です。牡丹(ボタン)は落葉低木で「木」、芍薬(シャクヤク)は「草」として分類されます。 左:ハイブリッドシャクヤク 右:芍薬(シャクヤク) 最近では、芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)を掛け合わせたハイブリッドシャクヤクも登場し、以前はなかった黄色の芍薬(シャクヤク)も流通しています。
デルフィニウム
- 開花期:5月~6月
デルフィニウムは、ブルーを基調とした涼やかな花を咲かせる多年草。花色はブルー、濃いブルー、紫、白、ピンクなどがあります。
コモンセージ
- 花期:5月~7月
コモンセージは、地中海沿岸原産のシソ科のハーブ。晩春から初夏にかけて紫色の花を咲かせます。
テイカカズラ
- 開花期:5月~7月
テイカカズラは、晩春から初夏にかけて香りの良い花を咲かせるキョウチクトウ科のつる植物。甘い香りが気になり、周囲を見回すとテイカカズラが咲いているようなことがあります。
- テイカカズラは、日本原産のつる性常緑低木です。テイカカズラの名前は、能楽「定家」の式子内親王と藤原定家の悲恋の物語が由来とされています。式子内親王へ恋焦がれた藤原定家は、彼女の死後、テイカカズラとなってその墓にまとわりつき墓石を覆ってしまったことにちなみます。 テイカカズラは、初夏に直径2cm程度の芳香のある花をたわわに咲かせます。全体がクリーム色で中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。 葉は光沢のある明るいグリーンで、茎の途中からも気根を出して塀や他の樹木に張り付くように伸びていきます。生長力を生かしてフェンスなどに這わせて広い空間を覆う植物として使われるほか、刈り込みに耐えるため生垣としても使われています。若い苗は、寄せ植えの素材にもなり、ハツユキカズラという葉を観賞する目的で作られた園芸種もあります。 キョウチクトウ科は有毒物質を含むと言われているので、口に入れないように注意しましょう。また樹液で肌がかぶれる方もいるので、触れるときは気を付けるようにしましょう。
ヒューケラ
- 開花期:5月~7月
ヒューケラは、ユキノシタ科の常緑多年草。耐陰性が強く、葉の色が豊富なのでシェードガーデンで人気です。初夏に小さな花を咲かせます。
ヒューケラ(ツボサンゴ)
- ヒューケラは常緑多年草で、カラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年人気の高い植物です。 草丈20~50cm程度で葉が重なるように密に茂り、葉色のバリエーションが幅広いのが人気の理由です。 ヒューケラの葉は、直径3~10cmほどで薄く丸みを帯びたフォルムで、形は品種によってさまざまです。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。 花は原種のツボサンゴ、園芸品種ともすっと立ち上がった花茎から釣鐘型の小花を群れるように咲かせます。ヒューケラは花もちも良く約1か月近く咲き続け、切り花としても楽しめます。 ヒューケラは耐陰性が強く、半日陰から木洩れ日が当たる程度の日陰まで、元気に育ちます。葉を横に広げてこんもりと茂るので、「色の塊」のような茂みになり、庭の景色を作るのに役立ちます。耐寒性があり常緑なので、冬の間も庭に彩を与えてくれます。
ラベンダー
- 開花期:5月~7月
ラベンダーは、紫色の可憐な花を咲かせるシソ科のハーブ。なかでもイングリッシュラベンダーは香りが良いことで有名です。
ラベンダー
- ラベンダーは地中海沿岸原産の常緑低木。ハーブの女王とも呼ばれ、癒しのフローラル系の香りが人気のハーブです。ヨーロッパでは古くから栽培され、お風呂や衣類の香りづけなど日常の暮らしの中で利用されてきました。花の色は薄紫や濃い紫、白があり、葉には芳香があります。ハーブとして蒸留して得られたオイルは香水などの成分となり、花を乾燥させたものはポプリやハーブティーとして利用できます。 ラベンダーの語源は、lavareという「洗う」を意味するラテン語だと言われています。その精油はリラックスや精神安定にも使われており、とても人気があります。「万能の精油」ともいわれ、アロマテラピーでもっとも広く利用される精油です。ラベンダーにはイングリッシュラベンダーやフレンチラベンダーなど種類がたくさんあり、種類ごとに精油が作られているため、ラベンダーと名のつく精油はたくさんあります。 ラベンダーは地中海沿岸が原産地のため、高温多湿を嫌う性質です。風通し良く、蒸れないように世話をすれば次第に大株になり、良い香りのする花を毎年咲かせて楽しませてくれます。
アスチルベ
- 開花期:5月~9月
アスチルベは、初夏から夏に花を咲かせる多年草。白やピンクの優しい印象の花を咲かせます。
アスチルベ
- アスチルベは日本の山野にも自生する多年草です。円錐形の花茎を伸ばし、ふわりとした小さな白やピンクの花をいっぱいに咲かせます。花壇でたくさんの花穂が風にゆれる姿はとても可憐です。 梅雨の時期から咲き始めますが、雨に当たっても花が傷みません。多湿に強いのはアスチルベの大きな特長。根腐れに気をつかう園芸品種が多い中、日本の気候にぴったり合ったアスチルベは育てやすさ抜群です。 寒さにも強く、多少日当たりのよくない場所でも花を咲かせてくれる丈夫な植物です。 耐陰性があるので、シェードガーデンに彩りを添えてくれる他、花が終わった後も冬まで葉をよく茂らせてくれるので、グランドカバーとしても使えます。
クラウンベッチ
- 開花期:5月~9月
クラウンベッチは、初夏から初秋まで開花を楽しめるマメ科の多年草。レンゲを思わせるような淡いピンク色の花が魅力です。
クラウンベッチ(コロニラ・バリア)
- クラウンベッチは、マメ科の耐寒性宿根草。春から夏にかけて、レンゲに似たピンクの花を咲かせながら生長し、花にはほのかな香りがします。 つる性でとても丈夫で広いスペースのグランドカバーに適しています。暑さ寒さにも強く、やせ地でも育ち、ある程度の乾燥にも耐える優れものである一方、広がりすぎて雑草扱いされることもあります。 クラウンベッチは、太平洋戦争後に牧草としてヨーロッパから持ち込まれ、牧草だけでなく、土壌に窒素を固定する緑肥や雑草除けに用いられた歴史があります。 ふんわりと優しい雰囲気で広がり、明るい緑色をした葉の形も魅力があり、花のない時期でもあたりを明るくする効果があります。多少広がりすぎるという特徴はあるので、毎夏、広いスペースに雑草がはびこって困っているような敷地にとっては素敵なグランドカバーになります。
クフェア
- 開花期:5月~10月
クフェアは、初夏から秋まで開花するミソハギ科の低木。250種以上もあるので、花のフォルムや花色など、たくさんの種類を楽しめます。
ギボウシ
- 開花期:6月~8月
ギボウシは、日陰を好むユリ科の多年草。葉の美しさが人気ですが、初夏に咲く花の美しさも魅力です。
アーティチョーク
- 開花期:6月~9月
アーティチョークは、地中海地方原産のキク科の多年草。草丈1.5~2m、直径10~15㎝と大きなアザミに似た花を咲かせます。
夏に咲く花|球根3種
アガパンサス
- 開花期:6月~7月
青や白の涼しげな花を咲かせるアガパンサスは、ヒガンバナ科の球根植物。草丈1mほどまで生長します。
アガパンサス
- アガパンサスは南アフリカが原産の多年草で、初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開花します。性質は大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられています。性質は冬でも葉が枯れない多年草タイプと冬は地上部が枯れる宿根草タイプ、その中間型があります。草丈は、膝丈にも満たない矮性から、1mを超える大型まであります。近年、新品種が次々と作出され、草丈や花色のバリエーションがとても豊富になりました。 学名の「Agapanthus(アガパンサス)」は、ギリシャ語で愛を意味する「agape」と花を意味する「anthos」が語源となり、愛らしい花の美しさからこの名前が付けられています。小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので英名では「アフリカンリリー」、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。 アガパンサスは、切り花としても初夏にかけて流通しています。一輪でも見栄えがするため、フラワーアレンジや花束の素材として使われています。
チャイブ
- 開花期:6月~7月
チャイブは、ネギの仲間のハーブ。初夏に薄紫やピンクの花を咲かせます。
ディエラマ
- 開花期:6月~7月
ディエラマは、釣鐘状の花を咲かせるアヤメ科の球根植物。花色は白、ピンク、紫などがあります。
初夏に咲く花|花木18種
カラタネオガタマ
- 開花期:4月~5月
カラタネオガタマは、モクレン科の常緑高木。南国のフルーツを思わせるような、甘い香りを漂わせます。
セアノサス(カリフォルニアライラック)
- 開花期:4月~6月
セアノサスは、青紫色の鮮やかな花が美しいクロウメモドキ科の常緑低木。カリフォルニアライラックという別名でも流通しています。
- セアノサスは、別名カリフォルニアライラックとも呼ばれる常緑低木です。春から初夏に茎先にライラックに似た小花が集合した花穂が多数開花します。花には石鹸の香りに例えられるような爽やかな香りがあります。 最も流通しているのは「パシフィックブルー」という青い花が咲く品種ですが、その他にも白やピンクの花を咲かせるものや斑入り品種があります。多くは常緑樹ですが、落葉性の性質のものもあります。また、品種によって樹高が様々で矮性種もあり、葉は小さい葉のタイプと広い葉のタイプがあるため、樹形の見た目は品種によってかなり違います。 北米原産の植物なので高温多湿を嫌います。生長は比較的早く、風通し良く蒸らさないように管理すれば早くからたくさんの花を楽しめる花木です。
牡丹(ボタン)
- 開花期:4月~5月
牡丹(ボタン)は、ボタン科の落葉低木。花びらをいっぱい重ねた豪華な花を咲かせます。芍薬(シャクヤク)との違いは、牡丹(ボタン)は低木で芍薬(シャクヤク)は多年草であるというところです。
- 牡丹と芍薬の花はよく似ていますが、芍薬は草本、牡丹は木本の落葉低木です。春になると新芽が芽吹き、先端に花径15~40cm程の花をつけます。花形は一重、八重、千重、万重、獅子咲きなど、種類が多い植物です。 一般的には春咲きの春牡丹ですが、春牡丹より小ぶりで、春と初冬の年二回咲く寒牡丹という種類もあります。その他、冬牡丹と呼ばれている牡丹は、春牡丹を温度管理によって人工的に冬に咲かせたものです。 牡丹の花色は白、桃、紅、朱赤、黄、絞りや複色など種類が豊富です。中国原産の花木で、奈良時代に薬用木として渡来し、その後改良が進んだ結果、中国の品種とは異なる独自の品種群がつくりだされました。欧米で改良された品種群にフランスボタン、アメリカボタンがあります。
エゴノキ
- 開花期:5月~6月
エゴノキは、山野や庭園などに見られるエゴノキ科の落葉高木。花は星形のような形状をしていて、風に吹かれて散る際にはくるくると周りながら落ちていく姿がかわいらしく印象的です。
エゴノキ
- エゴノキとは、樹高は7~15m前後になる落葉高木で日本にも広く分布しています。雑木林などにも自生している他、庭木としても親しまれています。樹皮は暗紫褐色でつるんとしてなめらかです。 エゴノキの葉は長さ4~8cmで互生します。5~6月頃に直径2cmほどの5弁の白い花が鈴なりにぶら下がって咲き、独特の美しさがあります。エゴノキの花の散り方は、花びらを散らさずに、咲いていた形のままで落下していきます。白い花がくるくると回りながら落ちていく姿は、とても可愛らしい趣きがあります。秋早めに果実が熟して、1果に1つだけ入っている種を出します。 株立ちのエゴノキは華奢な幹と風が抜けるような涼し気な姿が美しく、シンボルツリーとして人気があります。暑さ、寒さに強い丈夫な樹種で自然樹形のままで整うのも、庭木として人気の理由です。緑陰樹にはなりませんが花が美しいので公園や緑地にも植えられます。ピンクの花が咲く品種もあります。
カルミア
- 開花期:5月~6月
カルミアは、ツツジ科の落葉低木。白やピンク、赤などの金平糖のようなかわいらしい花を咲かせます。
コゴメウツギ
- 開花期:5月~6月
コゴメウツギは、バラ科の落葉低木。名前にウツギと付いていますがウツギの仲間ではありません。初夏に小さな白い花を咲かせます。山野の木漏れ日が入るような場所に自生しています。
シモツケ
- 開花期:5月~6月
シモツケは、バラ科の落葉低木。白やピンク、赤などの花を咲かせます。
シモツケ
- シモツケは日本、中国、朝鮮半島原産の耐寒性落葉低木。5月~6月頃、枝先に小さな花が集まってふんわり丸く咲きます。蕾の時は丸い粒の状態ですが、それがはじけるように咲き進みます。花色は、赤、紫、ピンク、白などがあり、葉は長めの楕円形でやや尖り、細かいギザギザが特徴的です。華やかな雰囲気はありませんが、楚々とした美しさと風情があります。最近はカラフルな葉色の品種が登場し、花が咲いていない時期もカラーリーフとして庭や花壇を明るく演出してくれます。 シモツケは暑さや寒さに強く、性質が丈夫で育てやすい樹木です。日当たりが良く、乾燥しすぎない場所を好みます。明るい日陰くらいであれば耐陰性があり育ちます。ただ、光が足りないと花付きが悪くなります。株がこんもりとやや大きく育つので、どちらかと言えば地植えが向いていますが、コンテナでも育てられます。
ハクウンボク
- 開花期:5月~6月
ハクウンボクは、初夏に真白な花を咲かせるエゴノキ科の落葉高木。小さな白い花を房のように下垂させて咲く姿が印象的です。
シャラの木(ナツツバキ)
- 開花期:5月~6月
シャラの木(ナツツバキ)は、初夏に白い花を咲かせるツバキ科の落葉高木。椿に似た花を夏に咲かせるというのが名前の由来です。
- 夏椿(シャラの木)は、6月頃にツバキに似た白い花を咲かせるツバキ科の落葉高木です。夏椿(ナツツバキ)という和名は、ツバキに似た花を夏に咲かせることから名付けられました。 9月~10月頃には小さな実ができ、熟すと先が裂けて種子が出ます。 夏椿(シャラの木)は日本原産で、東北以南の山地に自生しています。葉の形は先がとがったタマゴ形、葉は明るい黄緑色で葉脈がはっきりして、新緑や紅葉も楽しめる樹木です。幹は灰褐色でなめらかでサルスベリに似ています。 シャラの木(沙羅の木)という名は、この植物がお釈迦様が入滅するときに近くに生えていたサラソウジュ(沙羅双樹)に似ていることに由来すると言われています。サラソウジュは寒さに弱く日本では育ちにくいため、日本の寺院などにはサラソウジュに似ているシャラの木が植えられてきた歴史があるそうです。最近は、花や葉、幹の美しさからマンションのエントランスの庭木、個人宅のシンボルツリーや庭木としてもよく使われています。
ヤマボウシ
- 開花期:5月~6月
ヤマボウシは、ミズキ科サンシュユ属の落葉あるいは常緑高木。初夏に花を咲かせます。
- ヤマボウシは、6月~7月に白い花を咲かせる落葉高木。初夏の白い花、美しい若葉や青葉、赤い実、紅葉と四季折々の表情を楽しめる樹木です。本州から九州の山地に自生し、樹高は5~15mほどになります。白い花のように見える部分は総苞 (そうほう)と呼ばれる部分で、ハナミズキ同様、葉が変化したものです。 葉はだ円形で、やや波うっています。基本種は落葉樹ですが、常緑性の常緑ヤマボウシもあります。大きく広げた枝の先に一面に咲く花は、美しく見ごたえがあります。夏は青々とした葉が日陰を作り、常緑種を選べば、お庭の目隠しの役割も果たしてくれます。 自然樹形が美しく手間がかからないヤマボウシは、シンボルツリー、庭木、公園樹、街路樹など様々な用途で利用されています。
レモン
- 開花期:5月~6月
レモンは、香りの良さと酸味が特徴のミカン科の常緑高木。初夏に白く香りの良い花を咲かせます。
レモン(檸檬)
- レモン(檸檬)は、ミカン科ミカン属の常緑低木です。レモン(檸檬)の木は樹高があまり高くならないので、ベランダでも育てやすい果実の一つです。春から初夏には芳香のある白い可愛らしい花を咲かせます。果実は卵型で酸味があります。果皮にも香りがあります。レモン(檸檬)の果実はグリーンから熟すと明るい黄色に変化します。 病害虫も比較的つきにくいため家庭でも育てやすいです。温暖な気候でよく育ちますが、柑橘類の中では耐寒性は弱い為、鉢植えでの管理のほうが育てやすい場合もあります。 レモン(檸檬)の果実はビタミン、カルシウム、カリウムなど栄養も豊富です。レモン(檸檬)の果実はフレッシュの状態で料理やお茶、お酒などの香り付けとして多く利用されています。さらにレモン(檸檬)は生食の他、ジュースやお酒、コンフィチュール、ドライフルーツとしても楽しめます。レモン(檸檬)の果皮も乾燥させてレモンピールとして焼き菓子やチョコレート等のお菓子に利用されます。
橙(ダイダイ)
- 開花期:5月~6月
橙(ダイダイ)は、ミカン科の常緑高木です。ビターオレンジという英名も有名。初夏に咲く白い花には芳香があり、ネロリという精油でも知られています。
ムラサキシキブ
- 開花期:5月~6月
ムラサキシキブは、秋に紫色に熟す実が可愛らしいシソ科の落葉低木です。春にとても小さな淡いピンク色の花を咲かせます。
- ムラサキシキブ(紫式部)は、秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。葉の色は実がなりだす初秋は緑、秋が深まってくると徐々に黄色く色づき、紫色の実と葉の色合いが目を引きます。その美しい実から英名ではJapanese beautyberryとも言われています。実は葉が落葉した後もしばらくついていますが、冬に自然に落下します。 ムラサキシキブ(紫式部)の近縁にコムラサキがあり、流通上はコムラサキも含めてムラサキシキブ(紫式部)として販売されています。園芸店で販売されているムラサキシキブ(紫式部)はコムラサキの方が多いため、個人宅や公園などの公共スペースの植栽で見られるのはほとんどがコムラサキです。それぞれは樹高や実の付き方に違いがありますが(下記参照)、育て方に違いはありません。
ニシキウツギ
- 開花期:5月〜6月
ニシキウツギは、日本の山野にも自生しているスイカズラ科の落葉低木です。初夏から梅雨の頃に白とピンクの可愛らしい花を咲かせます。
斑入りウツギ
- 開花期:5月~6月
明るい斑入りの葉が美しい斑入りウツギは、スイカズラ科の落葉低木。ピンクや白の花を咲かせます。
ジャカランダ
- 開花期:5月~6月
ジャカランダは、ノウゼンカズラ科の落葉高木。シウンボク(紫雲木)という和名があります。青紫色の花が美しい花木です。
ジャカランダ
- ジャカランダはノウゼンカズラ科の落葉高木です。初夏に青紫色の花を咲かせます。葉は鳥の羽のような繊細な形状をしています。ジャカランダは世界3大花木のひとつとされています。世界三大花木とは、鳳凰木(ほうおうぼく)、火炎木(かえんぼく)ともうひとつが紫雲木(しうんぼく)という和名を持つジャカランダです。 ジャカランダは熱帯地方の乾期に花が咲き、花後か花と同時に新芽を出します。暑さには強く寒さには弱い性質を持っています。ある程度の高木にならないと花が咲かないので、日本ではジャカランダの花の鑑賞は難しいとされてきました。最近では日本国内でも温暖な地方では満開のジャカランダを見られます。 原産地は南米ですが、ポルトガルでは大航海時代に南米から入ってきたものが根付いたと言われており、ポルトガル人にとっても特別な花です。日本人が春の桜を心待ちにするように、ポルトガルでは青紫のジャカランダの花が愛されているそうです。 ジャカランダは温暖な気候を好むため、関東以北の露地では越冬が難しいと考えられています。小さなサイズの鉢植えのジャカランダは、観葉植物として親しまれています。小さな鉢植えのジャカランダは花は咲きませんが、明るいグリーンの葉に観賞価値があります。
スモークツリー
- 開花期:5月〜7月
スモークツリーは、ウルシ科の落葉高木。名前の通り煙を思わせるようなふわふわとした花を咲かせます。
- スモークツリーは、初夏になると穂状の花序に小さな黄色の花が無数に開花します。雌雄異株で、タネを結ばない不稔花である雌木の軸の部分(花柄)が長く伸びて、羽毛のようなふわふわとした触感と見た目になります。雄木の花柄は雌木に比べて小さいので、煙がくすぶっているようには見えません。切り花や庭木として植栽されているのは雌木です。花柄は長いもので20cm以上にもなります。開花後のスモークツリーの花柄が、煙がたっているかのように見えることが名前の由来です。庭木の他、花柄が付いた枝ものとして初夏に多数流通しています。 スモークツリーは花柄だけでなく、葉も魅力的で、紅葉も美しい樹木。暑さ寒さにも強く、手入れが簡単なこともあり、おしゃれな庭木として人気です。ウルシ科のため、剪定した際の切り口に素手で触れるとかぶれることがあります。ヤニもあるので、作業で触る際には手袋をするようにしましょう。 ▼スモークツリーの関連記事はこちら スモークツリー|初夏に花が咲くおしゃれな庭木 スモークツリー トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「スモークツリー」。初夏に咲く、ふわふわした花が魅力的… 戸松敦子 2022.05.31 庭木・シンボルツリー
タイサンボク
- 開花期:5月~7月
タイサンボクは、モクレン科の常緑高木。20mを超す高木の上の方に15cm以上もある大きな香りの良い花を咲かせます。
初夏に咲く花を紹介しました。新緑を抜ける風が心地よい季節。花で季節の移ろいを感じてください。初夏のお散歩が楽しくなりますように。
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