クリ(栗)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
クリ(栗)
学名

Castanea

英名
chestnut
和名
栗(クリ)
科名
ブナ科
属名
クリ属
原産地
日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ、北米

クリ(栗)の特徴

クリ(栗)は、果実が秋の味覚として有名な落葉高木です。アジアからヨーロッパ、北米まで、多くの品種が分布しています。主に日本で流通しているのは、日本原産の和栗(ワグリ)とも呼ばれる柴栗(シバグリ)の改良品種で、その種類は数十種類から百種類を超えるとも言われています。

クリ(栗)は雌雄同株で、初夏5~6月くらいに開花します。雄花はクリーム色の花穂を房状に咲かせます。雌花は、雄花の付け根辺りに小さな花を咲かせます。雄花が開花したクリ(栗)の木は、遠くからみると白く樹木全体が煙るようで、見ごたえがあります。クリ(栗)の花には独特の芳香があり、初夏の開花の時期になるとどこからともなく風に乗って漂ってきます。

クリ(栗)は雌雄同株ですが、自家受粉し辛いので違う品種の木を近くに植え付けるなどの工夫が必要です。クリ(栗)の果実は、無数の針のようなイガに包まれていて、最初は緑色ですが熟すと茶色に変わり、イガが弾けて中からクリ(栗)の果実が現れます。

クリ(栗)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉、果樹
草丈・樹高 10m以上(品種により異なる)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白(クリーム色)
開花時期 5月~6月頃

クリ(栗)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花
収穫

クリ(栗)の栽培環境

日当たり・置き場所

クリ(栗)は結実させる為に日照を必要とします。風通し良く、日当りが良い場所に植えるようにしてください。

用土

保水性が高く水はけの良い土壌を好みます。痩せ地でも育つ強健な植物ですが、実付きを良くするのであれば、腐葉土をたっぷりと混ぜ込むようにしてください。

クリ(栗)の育て方のポイント

水やり

クリ(栗)を地植えで管理している場合は、根付いてからの水やりの心配は特に必要ありません。夏期、晴天が続いて表土が乾いてしまっているような時は、朝か夕方の涼しい時間にたっぷりと与えます。
クリ(栗)を鉢植えで管理している場合は、表土が乾いたら鉢の底から流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。

肥料

クリ(栗)は、2月~3月の活動が始まる時期と、9月~10月の翌年の為の養分を蓄える時期に肥料の吸収が良くなります。この時期に有機肥料を施します。

病害虫

炭疽病(たんそびょう)にかかる心配がある他に、害虫による食害の心配があります。全て早期発見が大切です。

クリ(栗)の詳しい育て方

選び方

クリ(栗)は若木の頃は非常に生育旺盛です。葉が青々としていてハリのあるもの、下の方の葉が黄色くなっていないものがいいでしょう。

植え付け

クリ(栗)の植え付けは、落葉している休眠期に行います。12~2月くらいを目安にしてください。

仕立て方

クリ(栗)は10mを超す高木になる樹木です。大きくしたくなければ適宜剪定します。ある程度成長するまでは、整枝を中心に、余計な枝を落とします。充実した枝を作ることで、開花結実を促すようにします。管理できる程度のサイズまで生長したら、主幹のトップをカットすることでそれ以上大きくなるのを防ぎます。

剪定・切り戻し

クリ(栗)は、前年の枝の先に伸びた新梢に花を咲かせます。この為、剪定は収穫後、落葉する休眠期に入ったら早めに剪定します。剪定が遅れると翌年花が咲かないことになりかねません。

植え替え・鉢替え

クリ(栗)を鉢植えで管理している場合は根詰まりを防ぐためにも、1~2年に1度は植え替えるようにしましょう。市販の培養土で問題なく育ちます。クリ(栗)の植え替えは、落葉している休眠期に行います。休眠期は根をあまりいじらないように注意してください。

クリ(栗)は、5~6月に房のような穂状の雄花と、その雄花の付け根辺りに小さな雌花を咲かせます。クリ(栗)の雄花は淡いクリーム色で、遠くから見ると樹木全体に霞がかかっているようで見ごたえがあります。その香りも特徴的です。

収穫

クリ(栗)は、その果実も特徴的です。無数の針のようなイガに包まれて、その中に2~3個の硬い果皮に包まれた果実が入っています。最初は緑色ですが、秋になり熟すと茶色に色付き、イガが弾けます。イガが弾けたら収穫期です。

夏越し

クリ(栗)は夏は生長期です。日光に当てて、水を切らさないようにしましょう。

冬越し

冬期は落葉し休眠します。水やりは控えめにします。

 

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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