クコとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クコ
- 学名
Lycium chinense
- 英名
- Chinese desert-thorn, Goji Berry, Chinese Wolfberry
- 和名
- 枸杞
- 別名・流通名
- ゴジベリー
- 科名
- ナス科
- 属名
- クコ属
- 原産地
- 東アジア
クコの特徴
クコは、ナス科クコ属の落葉低木。栽培種もありますが、日当たりの良い海岸や河原などに自生しています。樹高は50~150cm程度と小型で、よく分枝して、こんもりとした樹形になります。枝にトゲがあるので、むやみに触るようなことはせず、トゲのない場所を確認してから触れるようにしましょう。
クコの葉は、長さ1~1.5cmの卵型をしています。花が咲くのは7月~9月、直径1cm程度で花色は紫、花びらは5枚に分かれ、しべ類が突き出したフォルムが特徴です。花の後にできる実は、長さ1~1.5cmの卵型で、葉の脇にぶら下がるように付きます。8月~11月に赤く熟す実は、食用になります。まだ花が咲いている頃から色づき始めるので晩夏から初秋には、花と実の両方を楽しむことができます。
生薬の枸杞の実とは、このクコの実を乾燥させたものです。また、ゴジベリーというのはクコの実の英名で、美容効果が期待できるとして人気があります。
クコの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 50~150cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 紫 |
開花時期 | 7月~9月 |
クコの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
結実 |
クコの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土壌を好みます。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
クコの育て方のポイント
水やり
根付いてからは、降雨に任せます。極端に乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしましょう。
肥料
過肥を嫌います。落葉期に寒肥を施す程度で十分です。
病害虫
風通しが悪いと、うどんこ病が発生することがあります。また、カメムシの被害にあうこともあるので、どちらも見つけ次第薬剤を散布するなど対処しましょう。
クコの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、株元にぐらつきがないものを選びましょう。
植え付け
極寒期を避けた落葉期に植え付けます。植え付け後は、根と土をなじませるように、たっぷりと水やりしましょう。
剪定・切り戻し
よく分枝して横に広がっていきます。邪魔になったらところを適宜剪定してください。樹形を整える剪定は、落葉期に行います。枝にトゲがあるので、直接枝に触れる際は注意しましょう。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、極寒期を避けた落葉期です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
クコは、7月~9月に紫色の花を咲かせます。
収穫
8月~11月に赤く熟した実を収穫します。クコの実は生食できますが、独特の香りがあるので苦手な人も多いようです。一般的にはドライフルーツにして食べます。
冬越し
冬は、落葉して越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。