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プルメリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
プルメリア
学名

Plumeria

英名
Plumeria, Frangipani, Temple tree, Temple flower
科名
キョウチクトウ科
属名
インドソケイ属
原産地
熱帯アメリカ、西インド諸島

プルメリアの特徴

プルメリアは、キョウチクトウ科インドソケイ属の落葉高木、または低木です。ハワイのレイに使用されることでも有名な熱帯花木です。ハワイやバリ島、タイのような南国に行くと、街路樹のほか、ホテルや商業施設の植栽として植えられています。明るい日差しの下で、枝の先にたくさんの花を咲かせるプルメリアの姿は、南国ならではの美しさです。

プルメリアの花色は白、黄、ピンク、赤、さらに中心に黄を帯びているものなどがあります。花には芳香があり、花首からぽとりと地面に落ちるので、拾って水に浮かべて楽しむことができます。花びらは5枚で厚みがあり、触ると傷がつきやすく、茶色く筋のような跡になってしまうので、扱いには注意が必要です。葉は大きく長い楕円形で、葉脈がはっきりとしています。葉や枝を傷つけると出てくる白い乳液は、有毒なので触らないように気をつけてください。日本なら夏に、南国では乾季に花が咲き、冬や雨季は葉を落として休眠します。

プルメリアという名前は、インドソケイ属の学名で、英語では Frangipani(フランジパニ)、インドネシア語では Jepun(ジュプン)といいます。インドソケイ属のなかでも、Plumeria rubra や、Plumeria obtusa Plumeria acutifolia が、プルメリアと呼ばれ愛されています。プルメリアは1m以上にならないと花を咲かせないといわれていますが、最近では、低い樹高でも花を楽しめる矮性種も流通しています。

プルメリアの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 0.5~10m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 白、黄、ピンク、赤、複色
開花時期 6月~10月

装飾品としてのプルメリア

プルメリアは、ハワイのレイ(装飾品)に用いられています。また髪飾りとしても使われていて、既婚者は左側、未婚者は右につけるのがルールだそうです。ハワイ以外の南国でも、ドレスや髪飾り、ブライダルでも、ブーケや会場装飾に使用されます。

プルメリアの花言葉

プルメリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え
剪定
肥料

プルメリアの栽培環境

日当たり・置き場所

日本は寒暖の差が大きい土地なので、地植えよりも移動ができる鉢植えでの管理ががおすすめです。プルメリアは太陽が大好きなので、できるだけ日の当たる場所で管理しましょう。過湿には弱いので、梅雨の時期や長雨の時は軒下や屋内に移動させます。

冬は、日当たりの良い室内に取り込むようにしてください。

用土

水はけの良い土壌を好みます。鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

プルメリアの育て方のポイント

水やり

水やり過多は、根腐れの原因になるので注意しましょう。

春から夏は、表土が乾いたら、たっぷりと水やりします。

秋から冬は、葉を落とし始めたら、徐々に水やりを控えめにし、12月頃から完全に断水します。室内で管理しているなど、葉が落ちきらないときは、時々土を湿らす程度の水やりをします。

肥料

春に5枚ほど葉が出たころから秋まで、緩効性肥料を控えめに施します。冬の間は施肥は控えます。

病害虫

葉や茎にカイガラムシ、蕾などにアブラムシが発生することがあります。

春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

プルメリアの詳しい育て方

選び方

大きな葉が3枚以上ついているものが良い株です。たくさん花芽がついていたり、花が咲いているものは、花に栄養を使ってしまって、根が動いていないことがあります。葉が元気に育っているものを選ぶようにしましょう。

植え付け

日本は寒暖の差が大きい土地なので、地植えよりも移動ができる鉢植えがおすすめです。

植え付け適期は、3月~6月、平均気温が15℃を越えるくらいになったら植え付けましょう。素焼き鉢のような、通気性の良い鉢が適しています。

剪定・切り戻し

9月~10月の秋に剪定を行います。切り口から白い樹液が出てくるのでふき取り、保護剤を塗るようにしてください。冬越しの間に枝の先端にシワが寄って枯れてしまうことがあります。これは、春に剪定を行います。

剪定後は、そこから枝分かれして伸びていきますが、すぐには花を咲かせません。少し気長に待ちましょう。

植え替え・鉢替え

植え付け適期は、3月~6月、平均気温が15℃を越えるくらいになってから行います。根が回って鉢底の穴から見えるくらいになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。

プルメリアの花とは? プルメリアの花は、ハワイのレイに良く使われることでも有名な花です。プルメリアは南国の花特有の香りの良さと可愛らしい見た目が印象的な花です。 プルメリアは学名をPlumeria(プルメリア)、英名をfrangipani (フランジパニ)と言います。ハワイではpuamelia(プアメリア)と呼ばれ、神聖な花としてレイや髪飾りに使われます。プルメリアのレイや、プルメリアの髪飾りは一度は見たことがあるのではないでしょうか。 バリでは、プルメリアはjepun(ジュプン)と呼ばれ、ハワイと同じく神聖な意味を持つ花とされています。プルメリアは毎朝夕の供物であるチャナンやチャルにも入っているし、歓迎の印にも使われています。 プルメリアの花が咲く季節 プルメリアの花が咲く季節は、日本では夏です。梅雨が終わり、からりとした夏の陽射しになった頃にプルメリアの花は咲き始めます。 プルメリアはある程度高木にならないと花が咲かないため、花が咲いた状態で購入してもその後は大きくなるまで、何年も咲かないこともあります。 最近では小さなサイズで花を咲かせるプルメリアの矮性種も出回るようになりました。あまり大きくしたくないのであれば、プルメリアの矮性種を探して購入すると良いでしょう。

プルメリアの花が咲くのは6月~10月。大きな葉の間から、香りの良い花を咲かせます。

冬越し

冬は休眠期です。完全に落葉したら、日当たりの良い室内に取り込み、断水します。葉が残っているようであれば、時々、土を湿らす程度の水やりをしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことができます。

4月中旬~7月が適期、特に6月が理想的です。葉のついている枝をカットし、15~20cmほど切り取ります。葉は半分くらいにカットします。下葉を取ってから切り口を洗い、数時間水あげしてから新しい土に挿し、たっぷりと水やりをしましょう。明るい日陰で管理し、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。1か月程度で発根します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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