カロライナジャスミンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カロライナジャスミン
- 学名
Gelsemium sempervirens
- 英名
- Carolina jasmine、Evenig trumpet flower ,False jasmin、Yellow jessamine
- 科名
- ゲルセミウム科
- 属名
- ゲルセミウム属
- 原産地
- アメリカ、メキシコ、グアテマラ
カロライナジャスミンの特徴
カロライナジャスミンは、春に黄色い花がつる一面に開花する常緑のつる性低木です。つるを伸ばしながら、ろうと状の香りの良い黄色い花を株全体が覆われるほどたくさんつけ、次々と長期間開花します。
つるを生かしてフェンスなどに這わせて育てると見栄えがします。常緑で丈夫な性質のため、街路の生垣や公園のフェンスなどにもよく利用されています。
カロライナジャスミンは、ジャスミンと名前がつきますが、分類上はジャスミンではありません。有毒植物なので、鑑賞用にとどめ、口に入れないように注意しましょう。
カロライナジャスミンの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 3~6m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 4月~6月 |
カロライナジャスミンは有毒植物
カロライナジャスミンは有毒植物で、過去にジャスミンと誤認して飲用したことによる事故も発生しています。
カロライナジャスミンの毒性は、中枢神経(特に呼吸中枢)に作用し、呼吸麻痺や血圧降下などを引き起こします。特に根や蜜にゲルセミシンという有毒成分が多く含まれるため注意が必要です。
カロライナジャスミンの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 |
カロライナジャスミンの栽培環境
日当たり・置き場所
カロライナジャスミンは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
あまり土壌は選びませんが、肥沃な土壌の方が花付きは良くなります。
鉢植えのカロライナジャスミンは、市販の草花や花木用の培養土で栽培可能です。
カロライナジャスミンの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからの水やりは必要ありません。気温が高く乾燥した日が続いた時は、様子を見て水やりをしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
冬場の寒肥えと花後に緩効性肥料を施します。
病害虫
高温乾燥が続くと葉の裏にハダニが発生します。薬剤散布のほか、株全体にシャワーをかけると予防になります。
カロライナジャスミンの詳しい育て方
選び方
下葉が落ちてしまったり葉が黄色く変色しているものは避け、葉が濃い緑色のものを選びましょう。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。冬の気温が-5℃程度までなら地植えにすることができます。つる性植物なので、トレリスやフェンスなど這わせられる場所に植え付けましょう。
根鉢のサイズの2倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んでやや高植え気味に植え付けます。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。
仕立て方
カロライナジャスミンは、つる植物です。花の時期に美しく見えるようにフェンスやトレリスに適宜誘引しましょう。
剪定・切り戻し
花後に、伸びすぎたたり、混み合っているつるを切り戻します。放任しすぎると花付きが悪くなることがあるので、不要な枝を中心に剪定し、同時に伸ばしたいつるを誘引していくとよいでしょう。
カロライナジャスミンは夏に翌年の花芽ができるので、秋以降の剪定は控えましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、2年に1回程度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
4月~6月頃に芳香のある明るい黄色の花を咲かせます。
冬越し
気温が下がると赤褐色に紅葉することがあります。カロライナジャスミンは-5℃程度の耐寒性はありますが、寒さに耐えられないと冬に少し葉を落とすこともあります。霜が多い地域ではマルチングを施すようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し芽で増やすことができます。花後につるを剪定する5月~7月頃が適期です。葉からの蒸散を抑えるため葉を半分ほどに切り、2節つけて赤玉土等に挿します。直射日光の当たらない半日陰で乾かさないように管理すると発根します。