グレビレアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- グレビレア
- 学名
Grevillea
- 英名
- Grevillea
- 和名
- シノブノキ
- 科名
- ヤマモガシ科
- 属名
- グレビレア属
- 原産地
- オーストラリア
グレビレアの特徴
グレビレアは、オーストラリア原産のヤマモガシ科の常緑樹です。オージープランツと呼ばれるオーストラリア原産の植物の中でも人気があり、鉢ものや切り花として流通が増えています。
種類がとても豊富で、品種によって開花期、樹高、葉の形に違いがあります。多くは低木に分類されていますが、中には10m以上になる高木もあります。また、立性や這性など、生長の仕方も品種によって違いがあります。生長は比較的穏やかなものが多く、プランター栽培も可能です。年々暑くなる日本の夏の環境にも合い、手入れも比較的楽で華やかな花が長期間咲くことから、庭木や店舗装飾の植栽としても利用されます。
グレビレアの花はとてもユニークな形状をしています。花弁に見えるのは総苞で、複数の雌しべが飛び出て、くるりと巻いたように開花します。グレビレアの花の中でも咲き方がいくつかあり、一番流通量が多いのはブラシに例えられる円柱のような形の種類です。他には、花が小さめで蜘蛛のような形に見える咲き方、花序の上の部分だけから雌しべが空に向かって伸びていることから歯ブラシに例えられる咲き方などがあります。
小さい、または細長いつぼみが、開花とともに華やかな雰囲気に変わる過程も印象的で、花はとても長持ちします。葉のフォルムも魅力的で日持ちがして管理が楽な花材のため、切り花の流通も年々増え、花束、店舗装飾、スワッグなど、様々なシーンで利用されています。
グレビレアの詳細情報
園芸分類 | オーストラリアプランツ |
---|---|
草丈・樹高 | 0.5m~50m(品種による) |
耐寒性 | 普通(品種により異なる) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、クリーム色、黄色、オレンジ、パープル、複色 |
開花時期 | 通年(品種により異なる) |
グレビレアの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。冬に風の通り道になるような場所での管理は避けましょう。
グレビレアは品種がとても豊富で、品種によって耐寒性が異なりますが、基本的には鉢植え栽培が一般的です。ただし、温暖地では地植えで栽培されているものも見かけるので、耐寒性の強い品種を選び、植え付け時期などを注意すれば地植えで栽培できる場合もあります。
用土
水はけが良い土が適しています。過肥は好まず、やせ地で育つ植物です。
グレビレアの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
グレビレアの根はリン酸を吸い上げる力が強いため、追肥の必要はほとんどありません。リン酸が多い肥料を与えると、株が弱ることがあるので注意しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
グレビレアの詳しい育て方
選び方
株元まできれいな葉がついた主幹がしっかりとした苗木を選びましょう。とてもたくさんの種類が流通しています。品種によって開花時期、耐寒性、花の色、葉の形も様々なので、好みのものを選びましょう。
植え付け
グレビレアは半耐寒性に分類されるものが多いため、鉢植え栽培が一般的ですが、品種によっては温暖地であれば地植えできるものもあります。
地植えは、冬になるまでに十分な時間を取れる春から初夏の陽気の良い季節に行い、じっくりと根を張らせてから冬を迎えるようにしましょう。やせ地を好むため、植え付け時に肥料分をすき込む必要はありません。
剪定・切り戻し
花後に花がらや混みあった枝や古い枝を剪定します。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、花後に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
品種によって花の開花時期が異なり、四季咲きのものもあります。終わった花がらは早めに剪定しましょう。
収穫
グレビレアの花は、切り花やドライフラワーとして楽しむことができ、流通もしています。
冬越し
株元にマルチングをして防寒をしましょう。寒冷地では鉢を室内に取り込み、気温の高い昼間は日光を当てるようにします。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。