オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)
- 学名
Hedera canariensis
- 英名
- Canary ivy, Algerian ivy
- 和名
- おかめ蔦
- 科名
- ウコギ科
- 属名
- キヅタ属
- 原産地
- カナリア諸島、北アフリカ
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の特徴
オカメヅタは、ウコギ科キヅタ属のつる性常緑木本。スペインのカナリア諸島から北アフリカの地中海沿岸が原産です。ツタと名前に付きますが、ブドウ科のツタの仲間ではなく、アイビーの仲間になります。ヘデラ・カナリエンシスやカナリーヅタという名前でも流通しています。オカメヅタという和名の由来は、幅が広く、ふっくらとした葉が、オカメの面を連想させることに由来します。
オカメヅタは、若い葉の先が3裂し、3本の葉脈がはっきりと見えるのが特徴です。やがて生長するにつれ、葉の先は3~5裂します。葉のサイズは5~10cmほど、光沢があり、色は濃いグリーンの他に、明るい印象の斑入り種もあります。周囲の木などに絡みついて生長しますが、平坦な場所に植えると地面を這うように伸びていきます。日陰に強く、常緑で生育旺盛、あまり手をかけずとも育つので、日陰のグランドカバーとして人気があります。気根を出して壁を登っていく性質があるので、建物の近くに植える際には注意が必要です。
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 50~500cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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観賞時期 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所から日陰まで育てられます。生育旺盛でよく広がっていくので、狭い場所への植え付けは不向きです。
用土
あまり土壌を選びません。
鉢植えは、市販の園芸用培養土や観葉植物の土で問題なく育てられます。
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の育て方のポイント
水やり
庭植えは、根付いてからは降雨にまかせます。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
肥料
あまり肥料を必要としません。生育の具合が悪いと感じたら、様子を見て緩効性肥料を施すようにしてください。
病害虫
風通しが悪く、葉が混みあっていると、すす病やカイガラムシの被害にあうことがあります。混みあった枝葉を整理し、風通し良く管理するようにしましょう。
オカメヅタ(ヘデラ・カナリエンシス)の詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、徒長していない株を選びましょう。
植え付け
冬を除いて、春から秋まで植え付けが可能です。植え付け後はたっぷりと水やりしましょう。
仕立て方
フェンスやトレリスに誘引するほか、平坦な地面に植えてグランドカバーにしたり、カーテンのように上から垂らして楽しむことができます。
剪定・切り戻し
夏前に1度大きく切り戻すことで、風通しを良くし、病害虫の発生を防ぎます。また、剪定を行うことで、枝分かれし、密度高く茂らせることができます。
植え替え・鉢替え
冬を除いて、春から秋まで植え替え可能です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
冬越し
オカメヅタは、常緑のつる性木本です。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。