ネズミモチとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ネズミモチ
- 学名
Ligustrum japonicum
- 英名
- Japanese privet
- 和名
- 鼠黐
- 別名・流通名
- タマツバキ
- 科名
- モクセイ科
- 属名
- イボタノキ属
- 原産地
- 日本、台湾
ネズミモチの特徴
ネズミモチは、モクセイ科イボタノキ属の常緑高木です。ネズミモチという名前は、秋に黒く熟す果実がネズミのふんに似ていることに由来します。日本の関東以西から沖縄、台湾まで分布しています。
ネズミモチは、塩害や大気汚染に強いことから、街路樹や緑化樹として広く植栽されています。また、樹高も3~6mとそれほど大きくなく、常緑であることから個人のお庭の目隠しとしても人気があります。葉は楕円形で光沢があり、密度高く茂ります。6月頃に咲く花は白く、小さな花が集まって咲きます。花には芳香があります。秋になると1cmほどの小さな黒い実をたわわに実らせます。この実を求めて鳥が集まっているのを見かけます。
ネズミモチの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 3~6m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月 |
ネズミモチの種類
トウネズミモチ
- 学名:Ligustrum lucidum
トウネズミモチは、ネズミモチの仲間で樹高25mまで大きくなる常緑高木。花も葉もネズミモチよりも大きいのが特徴です。
ネズミモチの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
剪定 |
ネズミモチの栽培環境
日当たり・置き場所
ネズミモチは、日当たりの良い場所を好みます。明るい半日陰でも育ちます。
用土
あまり土壌は選びませんが、保水性と水はけの良い土壌を好みます。
ネズミモチの育て方のポイント
水やり
根付いてからは、特に水やりの必要はありません。夏の高温乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしましょう。
肥料
植え付け時に元肥を与えれば、特に追肥の必要はありません。
病害虫
葉が繭のように白くまかれていたらマエアカスカシノメイガの被害にあっています。被害にあった枝葉を切り取り、必要に応じて薬剤を散布しましょう。
ネズミモチの詳しい育て方
選び方
葉にツヤがあり、黄ばんでいないもの、株元がしっかりとしたものを選びましょう。
植え付け
植え付けは、芽が動き出す前の2月~3月、生長が緩やかになる6月~7月に行います。植え付け時に元肥をすき込み、植え付け後はたっぷりとと水やりをして、根と土を馴染ませるようにしましょう。
剪定・切り戻し
ネズミモチは夏に翌年の花芽の準備に入るので、花が終わったら早めに、7月くらいまでには剪定しましょう。冬の剪定は伸びすぎた枝を整理する程度にします。花を楽しむ予定がないのであれば、冬に強く刈り込んでも問題ありません。
植え替え・鉢替え
2~3年に1度、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
ネズミモチの花は、6月頃に開花します。小さく白い花には芳香があります。
夏越し
特に必要な夏越し対策の作業はありません。
冬越し
特に必要な冬越し対策の作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ネズミモチは、挿し木で増やせます。