ピンクッションとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ピンクッション
- 学名
Leucospermum cordifolium
- 英名
- Pin cushion
- 別名・流通名
- レウコスペルマム、リューコスペルマム
- 科名
- ヤマモガシ科
- 属名
- レウコスペルマム属
- 原産地
- 南アフリカ
ピンクッションの特徴
ピンクッションは、南アフリカ原産のヤマモガシ科の常緑低木。裁縫の針山に針が刺さっているような花の形なのが名前の由来です。
分枝しながら株立ち状に生長し、春から初夏に大輪のユニークな花が開花します。多くの花が集まって咲く形状(頭状花序)で、開花時になると長い雌しべが飛び出します。南アフリカ原産の植物なので、日本のような高温多湿の気候は苦手です。基本的には丈夫なので、環境に合えば栽培には手がかかりません。寒さには弱いため、地植えできるのは一部の地域で、主に鉢植え栽培になります。
個性的な見た目の花は、開花してから1か月以上楽しめ、切り花やドライフラワーとして利用されています。近年人気のワイルドフラワーの中では、流通量が多い花のひとつです。
ピンクッションの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 1~2m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、黄色、オレンジ |
開花時期 | 3月~5月 |
ピンクッションの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
ピンクッションの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。耐暑性はあるものの、高温多湿嫌を嫌います。暖地では地植えにすることができますが、耐寒温度は0℃程度なので、鉢植え栽培が一般的です。冬に風の通り道になるような場所での管理は避けましょう。
用土
酸性土壌を好み、水はけと保水性が良い土が適しています。過肥は好まず、やせ地で育つ植物です。
ピンクッションの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
リン酸を吸い上げる力が強いため、追肥の必要はほとんどありません。リン酸が多い肥料を与えると、株が弱ることがあるので注意しましょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ピンクッションの詳しい育て方
選び方
株元まできれいな葉がついた主幹がしっかりとした苗木を選びましょう。
植え付け
半耐寒性に分類されるため、鉢植え栽培が一般的ですが、暖地であれば地植えできる場合もあります。
地植えにする場合は、冬になるまでに十分な時間を取れる春から初夏の陽気の良い季節に植え付け、じっくりと根を張らせてから冬を迎えるようにしましょう。やせ地を好むため、植え付け時に肥料分をすき込む必要はありません。
剪定・切り戻し
花後に花がらや混みあった枝、古い枝を剪定します。
植え替え・鉢替え
1~2年に一度、花後に一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
3月~5月が開花時期で、ひとつひとつの花は1か月以上楽しめます。終わった花は早めに剪定しましょう。
収穫
とても日持ちが良い花材で、ドライフラワーにもなります。切り花としての出回りが多く、長期間流通しています。
夏越し
高温多湿を嫌うため、雨の多い季節は蒸らさないように注意します。
冬越し
霜の降りない0℃を下回らない地域では、軒下などの日当たりの良い場所で管理できます。株元をマルチングすると防寒対策になります。寒冷地は、鉢を室内に取り込み、気温の高い昼間は日光を当てるようにします。