スイートマジョラムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スイートマジョラム
- 学名
Origanum majorana
- 英名
- Marjoram,Sweet marjoram,Knotted marjoram
- 和名
- マヨラナ
- 別名・流通名
- マジョラム、ノッテッド マジョラム
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハナハッカ属
- 原産地
- 地中海地方
スイートマジョラムの特徴
スイートマジョラムは、オレガノの仲間のシソ科のハーブ。7月~8月に咲く結び目のような花の形から、Knotted marjoramとも呼ばれています。
ワイルドマジョラムと呼ばれるオレガノより香りがまろやかで、料理のスパイス、ハーブティー、魚や肉料理の臭み消し、ハーブソルト、ハーブビネガー、ハーブバターの材料などに幅広く使われ、使い勝手の良いハーブのひとつです。
葉には産毛があり、生でも乾燥させても利用できます。他のハーブとも組み合わせがしやすく、一株育てていると料理の風味が豊かになります。
スイートマジョラムの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
---|---|
草丈・樹高 | 20~50cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 7月~8月 |
スイートマジョラムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 |
スイートマジョラムの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土を好みます。乾燥気味の土を好み、多湿に弱いので注意しましょう。
鉢植えは、草花やハーブ用の培養土で問題なく育ちます。
スイートマジョラムの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。ただし、乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
過肥を嫌います。肥料が多すぎると香りが弱まったり、徒長して株が倒れやすくなります。
地植えは、ほぼ不要です。葉の色や生育が悪いようなら与えます。
鉢植えは、元肥を入れて植え付け、その後は春と秋に少なめに追肥する程度で十分です。
病害虫
ハダニが発生することがあります。
スイートマジョラムの詳しい育て方
選び方
葉の色がきれいで、株元まで葉がついているぐらつきのない苗を選びましょう。
「ワイルドマジョラム」の名で販売されているのはオレガノのことで、香りなどが違います。「マジョラム」もしくは「スイートマジョラム」の札がついているものを選びましょう。
種まき
春と秋が種まき適期です。直まきかポットにまいて、良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けて手軽です。好光性種子なので覆土は薄くかける程度にしましょう。
植え付け
地植えは、春か秋が植え付け適期です。半耐寒性なので、冬に購入した苗の定植は、霜の心配がなくなってからにしましょう。
鉢植えは、ポット苗を購入したら早めに植え替えましょう。
剪定・切り戻し
葉が密になり風通しが悪くなると、混みあった葉が黄色くなることがあります。黄色や茶色い葉は取り去り、適度に間引きながら風通しの良い株になるよう管理しましょう。
植え替え・鉢替え
一年に一度、一回り大きな鉢に植え替えをします。
花
7月~8月が開花時期です。葉を収穫するために栽培している場合は、花を咲かせないほうが香りの良い葉を収穫することができます。
収穫
6月から秋までが収穫期間で、生でもドライでも利用できます。スパイスとして流通しているのは、ドライハーブです。
生とドライでは香りが変わるので、好みや利用用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。
夏越し
耐暑性はありますが多湿に弱いため、株が蒸れないように刈り込みをしながら栽培するとよいでしょう。
冬越し
スイートマジョラムは半耐寒性に分類され、さほど寒さには強くありません。関東以西では露地で越冬可能ですが、寒冷地では掘り起こして室内で管理するか、一年草として扱われることもあります。
冬は地上部分がなくなるか若干確認できる程度ですが、春になると株元から新芽が動き出します。マルチングや敷き藁をして防寒対策をすると安全です。
露地での冬越し
冬が近づいたら株元で剪定します。生で使い切れないものは、天日干しで乾燥させて保管するとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まき、挿し木、株分けで増やすことができます。
ただし、自家採取した種は、元株より香りが弱いことがあります。