ゴムの木の育て方|植物図鑑

植物名
ゴムの木
学名

Ficus (Genus name)

英名
Ficus
科名
クワ科
属名
フィカス属
原産地
熱帯地方

ゴムの木の特徴

ゴムの木とはクワ科フィカス属に分類される植物の総称ですが、一般的にはインドゴムの木のことを指す場合が多いです。また、ゴムの木は名前にもある通り白い樹液が天然ゴムの原料となります。ラテックスアレルギーの方などはゴムの木の樹液に触れるとアレルギー反応を起こす場合がありますので、剪定などをする場合はゴム手袋などをして注意してください。

ゴムの木は熱帯地域の広範囲に分布しており、フィカスウンベラータなど観葉植物の定番となっているものや、葉がクルクルと丸まっているフィカス・ベンジャミン・バロックなどの変わった品種に、葉に斑が入りその模様がハートに見えるフィカス・スウィートハートなど、観葉植物として多くの種類・品種が流通しています。

また、食用に栽培されているイチジク(Ficus carica)もゴムの木の仲間で、フィカス属に分類されています。普段食べているイチジクは実は実ではなく花の部分で、園芸種のウンベラータやゴムの木もイチジクに似た花を咲かせます。

ゴムの木の詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 30cm~
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐陰性 弱い

ゴムの木類の樹液

前述したように、過剰に心配する必要はありませんがゴムの木類の樹液に対してアレルギー反応を示す場合があります。そのため、ラテックスアレルギーのある人はもちろんのこと、特にアレルギーを持っていない人でも剪定や植え替えなどで直接樹液を触る可能性がある場合は、ゴム手袋などを装備すると良いでしょう。また、ゴムの木類の樹液が服などに付着したまま時間が経ってしまうと中々落ちにくいことがあるのでエプロンなどを付けるとなお良いでしょう。

ゴムの木の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え

ゴムの木の栽培環境

日当たり・置き場所

ゴムの木は日当たりが良い場所を好む植物ですが、買ってきたばかりの株や長い間室内で育てていたゴムの木をいきなり屋外に出してしまうと、春や夏の強い日差しに負けて葉焼けを起こす場合があるため注意しましょう。屋外で育てる場合は十分に日光に慣らした後に直射日光で管理するか、半日陰のような場所で管理すると良いでしょう。

屋内で育てる場合は日当たりの良い場所に置くようにします。耐陰性も多少ありますが、本来は日当たりを好む植物であるために徒長や根腐れなどを起こす場合があります。また、エアコンの風が直接当たる場所に置いてしまうと葉が傷んでしまうのでなるべく空調の風が直接当たらない場所に置くようにします。

温度

暖地で霜に当たらなければ屋外越冬も可能ですが、観葉植物として育てる場合は基本的には紅葉が始まったころを目安に室内に取り込んで、暖かい場所で管理しましょう。春の藤の花が咲きだした頃になったら屋外に出しても大丈夫です。

用土

ゴムの木は水はけの良い土を好みます。一般的に売られている観葉植物用の土でも良いですが、多肉植物用の土に腐葉土を少量混ぜ込んだものや、赤玉土と鹿沼土を混ぜ込んだものでも大丈夫です。根腐れを起こしにくくするためには土をなるべく水はけの良いものにして、水やりの回数で株の乾燥を防ぐようにすると良いでしょう。自分のライフスタイルに合った土で育てることが重要です。

ゴムの木の育て方のポイント

水やり

ゴムの木は水が好きな植物なので暖かい生長期は土の表面が乾燥したら水やりを行います。屋外で水はけの良い土を使っている場合は毎日水やりしても問題ありません。逆に休眠し生長がストップする冬場などは乾燥気味に育てます。目安としては鉢の表面の土が乾燥してから2~3日経った頃に水やりをするようにします。

また、葉水などで空中湿度を一時的に高く保つことも害虫対策になり重要です。

肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、植え替え・植え付け地に緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくか、緩効性肥料を施肥すると良いでしょう。また、生長期には適正濃度まで希釈した液肥を10日に1回程度の頻度で水やりの代わりに与えると良いでしょう。ただし、過度な施肥は徒長の原因にもなるので、肥料はあくまで生長の手助けと考える程度にしましょう。

病害虫

ハダニ

黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
また、ハダニは薬剤耐性が付きやすく1度の薬剤散布で完全に駆除する必要があります。

アブラムシ

アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。

アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがゴムの木の中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
見つけ次第ピンセットやティッシュなどで捕殺してください。

カイガラムシ

3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
ワックスで身体を覆ったカイガラムシは非常に厄介で、殺虫剤が効かないことがあります。そのため、歯ブラシやピンセット、爪楊枝などを使って地道に一匹ずつ捕殺する必要があります。

ナメクジ

葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
ナメクジは這った後が光るので、それを見つけたら要注意です。忌避剤でゴムの木に寄れないようにし、すこし離れた場所に誘引剤を置くと効果的です。

ゴムの木の詳しい育て方

選び方

ゴムの木を買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々ゴムの木が弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。

植え付け

ゴムの木の植え付けは3月~9月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。
根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

枝が伸びて邪魔になってきたり、他の観葉植物の光を遮ってしまうようであれば剪定してしまいましょう。ゴムの木の剪定は非常にシンプルで、好きな場所をハサミで切るだけです。

切れ味のいいハサミやナイフで枝を切ります。

切れ味のいいハサミやナイフで枝を切ります。

切り口から白い樹液が流れ出ています。

切り口から白い樹液が流れ出ています。

皮膚に触れないようにして水で切り口から出てくる樹液を洗い流してください。

皮膚に触れないようにして水で切り口から出てくる樹液を洗い流してください。剪定した枝は挿し木で増やすことができます。

植え替え・鉢替え

買ってきたばかりのゴムの木や1~2年経ったゴムの木は根詰まり(根が鉢いっぱいに張っている状態)を起こしていることがあるので、一回り大きい鉢に植え替える必要があります。根詰まりを起こしていると根が水を吸えなくなり、根腐れを起こしてしまいます。また、植え替えのときにあまりに大きい鉢に植え込んでしまうと、根が水を吸う量と、土に含まれる水の量とのバランスが崩れてしまい、常に湿っている状態になってしまいます。そうすると蒸れてしまい根腐れを起こしてしまうので、植え替えのときに使用する鉢は一回り大きいものがおすすめです。

買ってきたばかりのゴムの木や1~2年経ったゴムの木は根詰まり(根が鉢いっぱいに張っている状態)を起こしていることがあるので、一回り大きい鉢に植え替える必要があります。  根詰まりを起こしていると根が水を吸えなくなり、根腐れを起こしてしまいます。また、植え替えのときにあまりに大きい鉢に植え込んでしまうと、根が水を吸う量と、土に含まれる水の量とのバランスが崩れてしまい、常に湿っている状態になってしまいます。  そうすると蒸れてしまい根腐れを起こしてしまうので、植え替えのときに使用する鉢は一回り大きいものがおすすめです。  では早速植え替えをしてみましょう!  まず、観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を用意します。

まず、観葉植物用の土2、赤玉土1、鹿沼土1を用意します。赤玉土と鹿沼土はふるいにかけて粉塵を取り除くようにしましょう。

よく混ぜ合わせれば完成です!

良く混ざり合うように混ぜ合わせれば完成です。

土が用意出来たら鉢に鉢底石を入れます。  鉢底石は通気性と排水性を高める役目があるので必ず入れてください。

土が用意出来たら鉢に鉢底石を入れます。

鉢底石は通気性と排水性を高める役目があるので必ず入れてください。

土を少量入れます。

土を少量入れます。

ゴムの木を鉢から出し、古い土を丁寧に落とします。

ゴムの木を鉢から出し、古い土を丁寧に落とします。

ゴムの木をバランス良く配置して、周りに土を入れていきます。

ゴムの木をバランス良く配置して、周りに土を入れていきます。

最後に水をたっぷりあげれば植え替えの完成です!

最後に水をたっぷりあげれば植え替えの完成です!

フィカス属の花は一般的な花と違い花嚢と呼ばれる実のようなものの内側に咲いています。イメージとしてはイチジクを思い浮かべてください。実際、イチジクもフィカス属に分類されています。

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。10%~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと暑くなり蒸れえてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

暖地で霜に当たらなければ屋外越冬も可能ですが、観葉植物として育てる場合は基本的には紅葉が始まったころを目安に室内に取り込んで、暖かい場所で管理しましょう。春の藤の花が咲きだした頃になったら屋外に出しても大丈夫です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

まず、剪定した枝を10cm程度の長さにカットし、葉の枚数を1~2枚に減らします。

まず、剪定した枝を10cm程度の長さにカットし、葉の枚数を1~2枚に減らします。

次に、葉を半分の大きさにカットします。  これは蒸散(葉から水が出ること)によって株が乾燥するのを防ぐためです。

次に、葉を半分の大きさにカットします。これは蒸散(葉から水が出ること)によって株が乾燥するのを防ぐためです。

葉からも樹液が出てくるので注意してください。

葉からも樹液が出てくるので注意しましょう。

水に挿して半日ほど水を吸わせます。  これは発根するまでゴムの木は十分に水を吸うことが出来ないので、あらかじめ十分な量の水を吸わせるためです。

水に挿して半日ほど水を吸わせます。これは発根するまでゴムの木は十分に水を吸うことが出来ないので、あらかじめ十分な量の水を吸わせるためです。

半日経ったらふやかしたミズゴケで優しく切り口を覆います。

半日経ったらふやかしたミズゴケで優しく切り口を覆います。

鉢に優しく詰めて、発根するまで日陰の涼しい場所で管理します。

鉢に優しく詰めて、発根するまで日陰の涼しい場所で管理します。しばらくすると発根するので、それまでは水を切らさないようにします。根したらミズゴケごと土に植え替えてください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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