ソフォラ・ミクロフィラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ソフォラ・ミクロフィラ
- 学名
Sophora microphylla
- 科名
- マメ科
- 属名
- クララ属
- 原産地
- ニュージーランド、チリ
ソフォラ・ミクロフィラの特徴
繊細な枝振りに小さな丸い葉を茂らせるソフォラ・ミクロフィラは可愛らしい見た目で人気が高い観葉植物です。見た目が非常に似ているソフォラ・プロテスタータ(リトルベイビー)があり、よく混同されがちですが、ミクロフィラとプロテスタータは分布域に差があることと、花の色と形状が異なります。ミクロフィラが花の先端が開く黄色の花を房状に咲かせるのに対し、プロテスタータは花の先端があまり開かない山吹色の花を1~3個複数個所に咲かせます。
水が好きな割に蒸れに弱いため風通しの良い場所で管理し、水やりのときに葉水などで株全体を濡らすと良いでしょう。
ソフォラ・ミクロフィラの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 黄色 |
ソフォラ・ミクロフィラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
ソフォラ・ミクロフィラの栽培環境
日当たり・置き場所
【屋外】
春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので遮光をして下さい。遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。
【屋内】
ソフォラ・ミクロフィラは耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。
温度
肌寒くなってきたら暖かい場所に移動させると良いでしょう。また、霜に当たると弱ってしまうため、霜に当てないよう注意が必要です。
用土
ソフォラ・ミクロフィラは水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。また、室内の場合は土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生をある程度防ぐことが出来ます。
ソフォラ・ミクロフィラの育て方のポイント
水やり
ソフォラ・ミクロフィラは気温が低くなると休眠するので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が高いとき】
主に春~秋の生長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。
【気温が低いとき】
肌寒くなってくると生長が緩慢になってきます。その為、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。表面の土が乾燥してから2~3日経ってから水やりをしてください。ソフォラ・ミクロフィラを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。水やりの回数を減らしてソフォラ・ミクロフィラの葉が落ちてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。
【葉水】
葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。
肥料
基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が生長がはやくなります。 冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。 有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
病害虫
【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。
【アブラムシ】
アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがソフォラ・ミクロフィラの中に侵入し、病気を発症させます。また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。
【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。
【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、子株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。
【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにを置いている場合は注意が必要です。
【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。
ソフォラ・ミクロフィラの詳しい育て方
選び方
ソフォラ・ミクロフィラを買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々ソフォラ・ミクロフィラが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
植え付け
ソフォラ・ミクロフィラの植え付けは5月~6月の暖かい時期に行うのがおすすめです。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。
剪定・切り戻し
切れ味の良いハサミやナイフを使って古くなった葉や枝(茎)を剪定し、通気性を良くしてください。剪定は生長期の後半か、生長期が終わった後に行うのがおすすめです。
植え替え・鉢替え
ソフォラ・ミクロフィラは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替え時期は5~6月頃が最適です。
花
黄色の花を咲かせます。
夏越し
屋外で育てる場合、猛暑日は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。ソフォラ・ミクロフィラの水やりは気温が高くなる時間帯に水をあげてしまうと蒸れる可能性があるため、土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
冬越し
気温が低くなってくるとソフォラ・ミクロフィラの生長が緩慢になるので、水やりを土の表面が乾燥してから2~3日後に行ってください。霜に当たると枯れてきてしまうので、肌寒くなってきたら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
実生で増やすことが出来ます。