常緑ヤマボウシとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
常緑ヤマボウシ
学名

Cornus hongkongensis

別名・流通名
トキワヤマボウシ、コルヌス、ホンコンエンシス
科名
ミズキ科
属名
ミズキ属
原産地
中国

常緑ヤマボウシの特徴

常緑ヤマボウシは、中国原産のミズキ科の常緑樹です。落葉性のヤマボウシより耐寒性が劣るため、地植えできるのは関東以西程度です。

落葉性のヤマボウシより花が小ぶりで密に咲き、シンボルツリーとして人気があります。花のように見える白い部分は総苞片と呼ばれる葉が変化したもので、総苞片の中心に小花が集まって咲きます。とても花もちが良く、木一面に咲き誇る姿は圧巻です。

美しい光沢のある葉は夏の日差しにも強いですが、耐寒性がさほど強くないため、植え付け場所によっては冬に葉を落とすことがあります。

常緑ヤマボウシの詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 3~5m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色
開花時期 6月〜8月

常緑ヤマボウシの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
開花
結実

常緑ヤマボウシの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

耐寒温度は-5~-8℃程度のため、地植えできるのは関東以西くらいまでです。寒風の当たる場所への植え付けは避けましょう。

用土

水はけの良い土が適しています。

常緑ヤマボウシの育て方のポイント

水やり

植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありませんが、やや乾燥に弱い性質のため、土の渇きが激しい場合は水やりを行いましょう。

肥料

自然の循環ができている肥えた土ならば特に与えなくても毎年開花します。

与える場合は、花の開花後と寒肥として2月~3月に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を株元に与えましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

常緑ヤマボウシの詳しい育て方

選び方

常緑ヤマボウシの苗木は、単木と株立ちのものが流通しているので好みの樹形のものを選びましょう。直立して生長していきますが、単木より株立ちの方が横幅が広く生長するため、植え付ける環境に合わせて選んでもよいでしょう。

ホンコンエンシスという名前で販売されていることもあります。品種によって花の大きさや花数に違いがあり、白い花以外にピンクの品種や矮性種もあります。

植え付け

基本的には地植え向きで、春と秋が植え付け適時です。根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えると安定します。

剪定・切り戻し

樹形が整いやすいので、枯れ枝や邪魔になった枝以外は特に剪定する必要がありません。

茂りすぎは風通しが悪くなるため、枝が混みあってきたら剪定が必要です。剪定する場合は、12月~2月の晴れた日に行いましょう。

6月~8月に開花します。

収穫

常緑ヤマボウシ

開花後に結実し、実の色がグリーンから赤に変化したころが収穫の時期です。生食の他、ジャムなどの加工食品としても利用できます。

冬越し

常緑ヤマボウシ

基本的には常緑ですが、寒さに当たると葉に赤みがさしたり、紅葉して落葉する場合があります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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