そうめんかぼちゃ(金糸瓜)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- そうめんかぼちゃ(金糸瓜)
- 学名
Cucurbita pepo
- 英名
- Spaghetti squash
- 和名
- 金糸瓜(キンシウリ)
- 科名
- ウリ科
- 属名
- カボチャ属
- 原産地
- アメリカ
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の特徴
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)は、観賞用だと「おもちゃかぼちゃ」、食用だと「ズッキーニ」などと同じペポカボチャの仲間です。そうめんかぼちゃ(金糸瓜)は、一般的なかぼちゃと違い、茹でると糸状になること。そのことから金糸瓜、そうめんかぼちゃという名前で出回っています。
収穫期は夏ですが、保存性があるため年末くらいまで美味しくいただけます。流通は主に産直のお店が多いですが、最近はスーパーなどでもたまに見かけます。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
花色 | 黄色 |
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の茹で方
- ヘタを含めて左右を1~2cm切り落とす。
- 3~5cmくらいに切り分け、中の種を取り出す。
- 鍋を用意し、そうめんかぼちゃ(金糸瓜)がつかるくらいの水を入れて、沸騰したら10分前後茹でる。
- 竹串を挿して貫通したら、火を止めお湯を捨て冷水にさらす。
茹で時間が長すぎると、べちゃべちゃした仕上がりになり美味しくないのでご注意。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)のほぐし方と保存
冷めたそうめんかぼちゃ(金糸瓜)は、素手もしくはスプーンで皮からほぐし、皮は捨てます。上手に茹でれば、力を入れなくてもポロポロとほぐれて麺状になります。
完全にほぐれたら、再度冷水にさらしてから水気を絞って利用、または保存します。よく絞らないと味付けした際に水っぽさを感じるので、しっかりと水気を切ります。茹でたそうめんかぼちゃ(金糸瓜)は、保存容器に入れて冷蔵保存。1~3日で使い切りましょう。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の食べ方
味が淡泊なため、ソース、たれ、ドレッシングなどで味付けをして食べます。必要以上に茹でると煮崩れてしまうので、スープなどの煮込み料理には向きません。
暑い時期は冷やして、肌寒くなったら暖かい汁ものに具材として入れるのがおすすめです。
例えば……
- 三杯酢とあえてさっぱりとした酢の物
- そばつゆで素麺風に
- お好みのドレッシングとあえてサラダに
- 出来上がったスープやみそ汁に入れて
- 中華風のスープに入れてラーメン風に
汁物に入れる際は、最後の仕上げに入れるのがポイントです。一緒に煮込むとしゃきしゃき感がなくなり、ドロドロになるので注意しましょう。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の栽培環境
日当たり・置き場所
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)は日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
温度
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の生育適温は25~30℃前後です。
用土
堆肥や元肥を入れる2週間前位には苦土石灰を入れ耕しましょう。その後完熟堆肥と元肥を入れ、土になじませる準備をしてから植え付けましょう。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の育て方のポイント
日常の管理
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)を確実に着果させるには人口受粉が必要です。ただし、気温が上がってきて昆虫の活動が活発になれば、自然に実がつくようになります。
水やり
過湿には弱いため、乾燥したら与える程度の水やりを心がけましょう。
肥料
つるぼけしないよう元肥は少なめにし、着果が確実に確認できた頃に追肥するようにしましょう。
病害虫
風通しが悪いとうどん粉病が発生することがあります。発生した葉は早期に取り去り、他に移らないようにしましょう。日当たり、風通しの良い場所で栽培すること、密植を避けること、過肥をしないようにすることが肝心です。
そうめんかぼちゃ(金糸瓜)の詳しい育て方
種まき
発芽温度は25~30℃です。
12cmのポットに1~2粒、人差し指の第一関節くらいの深さに種をまき、本葉1~2枚の頃に1本間引きます。
直まきは3~5粒まき、本葉2~3枚の頃に1株に仕立てます。株間は1mの間隔が適当です。
植え付け
本葉が3枚くらいになったら株間1mの間隔で植え、寒の戻りに備えて寒冷紗などをかけておきます。
3mの畝に3本仕立てで株間1mを目安に植え付け、後は収穫まで放任にします。
摘芯(摘心)・摘果
定植後、新しい葉が展開してきたら、本葉を5~6枚残し摘芯します。その後、伸びてきた子づるの中で元気なものを3本残します。
収穫
開花後約40日経過し、果実が灰白色から黄色に変わった頃が収穫の適期です。