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カリフローレ(スティックカリフラワー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • カリフローレ 育て方
植物名
カリフローレ(スティックカリフラワー)
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属
原産地
日本

カリフローレ(スティックカリフラワー)の特徴

カリフローレは日本のトキタ種苗が開発した新しい野菜で、花梗の食味を追求し、スティック状に収穫できるように育種したカリフラワーです。カリフローレという名前は登録商標になっています。その他の名前では、スティックカリフラワー、茎カリフラワーという名でも流通しています。

一般的なカリフラワーはひとつの丸い塊として花蕾ができますが、カリフローレ(スティックカリフラワー)は花梗が長く枝分かれして生長します。花蕾部分は白く、花梗は緑色の美しい色合いで、全体として見るとブーケのような雰囲気があります。1株から数十本のカリフローレ(スティックカリフラワー)が収穫でき、野菜として流通する際は、ばらしてスティック状にしたものが出回っています。

カリフローレ(スティックカリフラワー)は花梗の部分にも甘みがあり、全体としてクセのない味わいで、カリフラワーが苦手な方でも食べやすい印象です。生でも食べられますが、一般的には湯がく程度に茹でてからサラダなどに利用されています。ある程度の塊として料理に使ったり、花蕾の部分を細かくばらして使ったりと、工夫次第で料理の見た目の印象も変わります。

カリフローレ(スティックカリフラワー)の詳細情報

園芸分類 野菜
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い

カリフローレ(スティックカリフラワー)の食べ方

生でも食べられますが、一般的には湯がく程度に茹でてからサラダなどに利用されています。煮込み料理にも利用できますが、白とグリーンの色合いを楽しみたい方は加熱時間は短い方がよいでしょう。生、茹でる、炒める、揚げるなど、様々な調理方法が可能です。

茹で時間は湯がく程度の1分程度で十分です。色の美しさを強調したい場合は、茹でたカリフローレを氷水にくぐらすと美しい色が残ります。

カリフローレ(スティックカリフラワー)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき(寒冷地)
種まき(一般地・暖地)

カリフローレ(スティックカリフラワー)の栽培環境

日当たり・置き場所

カリフローレは日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。プランターでの栽培も可能です。

用土

肥沃で水はけが良い土が適しています。

プランター栽培のカリフローレは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のカリフローレは、植え付け前に土を耕す準備が必要です。まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。

カリフローレ(スティックカリフラワー)の育て方のポイント

水やり

畑栽培は、植え付け直後以外は降雨に任せても問題ありません。極端に土が乾燥する場合は与えましょう。

プランター栽培は、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。過湿に弱いので水の与えすぎは禁物です。

肥料

植え付け後、2週間程度たったころに追肥をして土寄せをします。その後、花蕾ができた頃から2週間に1度を目安に追肥をします。

病害虫

ハスモンヨトウ、アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどに注意しましょう。

ヨトウムシは目につきにくく大きな被害をうむので早期発見を心がけましょう。成虫は蛾なので、飛来し葉裏に産卵します。葉の裏もこまめにチェックしましょう。

カリフローレはカリフラワーに多い黒腐れ病に強い特徴がありますが、黒腐れ病は水が貯まるとなりやすい病気なので排水を注意することを心がけましょう。

カリフローレ(スティックカリフラワー)の詳しい育て方

選び方


カリフローレの品種は、カリフローレ60,70,80,90,100などがあり(数字は収穫までの日数の目安)、品種によって耐寒、耐暑性や秋の収穫に向くもの、春収穫に向くなどの違いがあります。

カリフローレ以外にも、スティックカリフラワーには品種があります。(ドルチェオーレなど)また、新品種として、茹でると花蕾から茎まで鮮やかなレモン色になるドルチェリモーネなどもあります。

お住いの地域と収穫までの日数を考慮して、好みの品種を選びましょう。

苗の選び方

カリフローレ

葉の色がきれいな緑色で虫食いのあとがない、ぐらついていない苗を選びましょう。

種まき

発芽適温は18〜25℃で、高温の方が発芽率が高くなります。3号ポットに3粒まき、本葉2〜3枚で間引いて1本にして育苗します。好光性種子のため、種まき後、土は薄くかける程度にしましょう。

植え付け

本葉が3~4枚になったころ、根鉢を崩さず植え付けます。株間は35cm、畝間60cm程度が目安です。植え付け後は、たっぷりと水やりをして活着を促しましょう。

収穫

1株から数十本のカリフローレが収穫できます。

品種によって収穫までの日数は違いますが、花軸が15〜20cmの長さになり、頂花蕾が緩みだし、細かく枝分かれしたころが収穫適期です。房ごとカットするのが一般的ですが、家庭で育てる場合は下部分から摘み取ることも可能です。

採り遅れるととう立ち(花が咲くこと)するので、頂花蕾の緩みに注目して美味しくいただきましょう。

冬越し

10℃以下になると生育が緩慢になります。トンネル栽培や不織布の利用が効果的です。極端な寒さに当たると、白い部分の一部に黒ずみが出ることがあります。見栄えは悪いですが、食べることはできます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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