ガーデンシクラメンの育て方|夏越しさせて毎年咲かせるコツもご紹介!
とまつあつこ
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ガーデンシクラメンの育て方を紹介します。ガーデンシクラメンは丈夫で育てやすく、秋から春までの長い間次々と花を咲かせる球根植物。パンジー・ビオラと同じように、秋から春のガーデニング植物の定番として人気があります。ガーデンシクラメンを上手に育てる管理方法や夏越しさせるコツ、ガーデンシクラメンを使った寄せ植えについてもお話しします。
目次
- ガーデンシクラメンはどんな植物?
- ガーデンシクラメンの種類
- ガーデンシクラメンの日当たり・植え付け
- ガーデンシクラメンの花がら取り
- ガーデンシクラメンの水やり
- ガーデンシクラメンの肥料のやり方・病害虫
- ガーデンシクラメンの夏越し方法
- ガーデンシクラメンを使った寄せ植え
- ガーデンシクラメンを育てよう!
ガーデンシクラメンはどんな植物?
ガーデンシクラメンは、サクラソウ科の球根植物。開花期は10~4月で、花色は赤、白、桃、紫などがあります。咲き方も一重、八重、フリル咲きなど様々ありバリエーションが豊富です。
ガーデンシクラメンは名前からもわかるように、シクラメンを品種改良したものです。シクラメンといえばお歳暮や贈答用にも用いられるような、冬に室内で楽しむ鉢花の代表ですが、それに対してガーデンシクラメンは耐寒性があり、寒い冬も屋外で楽しむことができます。
また、ガーデンシクラメンとミニシクラメンは異なります。ミニシクラメンの中から特に耐寒性の強い系統を選び、冬に屋外でも育てられるように改良されたものがガーデンシクラメンです。ガーデンシクラメンは秋から春にかけて次々に花を咲かせ、花の少ない冬にもお庭や花壇を華やかに彩ってくれるのでとても人気があります。どんな草花とも相性が良いので寄せ植えにもよく使われます。
ガーデンシクラメンの種類
ガーデンシクラメンは毎年のように新品種が登場しています。
シンプルな一重咲きタイプはすっきりとした上品さが感じられます。
ラブリーなフリル咲きタイプはとても愛らしく、フリルの咲き方も様々あるので好みの咲き方を選ぶ楽しみも広がります。
八重咲きで、花弁の先端がグリーンがかっているグリーンティアラという品種もあります。
これはジックスという品種。傘咲きの花がたくさん咲きます。ガクが大きくて美しく、花もちが良いです。
ガーデンシクラメンの日当たり・植え付け
ガーデンシクラメンは日当たりを好みます。日の当たる風通しの良い場所で管理しましょう。耐寒温度は-5℃程度。温暖地であれば冬も屋外で庭植えできます。
ガーデンシクラメンは、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。
ガーデンシクラメンを植え付ける適期は秋。暑すぎても寒すぎても状態よく育たないので、秋になって少し涼しいと感じる気温になったときが植え時です。
ガーデンシクラメンは球根植物なので、苗を植え付けるときはあまり根の部分はいじらないで植えることをおすすめします。苗の肩の部分に枯れた葉がついていたら取り除いて植えましょう。
ガーデンシクラメンの花がら取り
ガーデンシクラメンは一つの茎に一つの花を咲かせます。枯れた花をそのままにしておくと種ができ、次に咲く花よりも種に養分がまわってしまうことになります。咲き終わった花を取ることで、次々と花が咲きます。
花が咲き終わったら茎の根元からひねるようにして抜き取りましょう。また、茎が途中で切れてしまうとそこから病気にかかることがあります。茎は根元から取り除くことがポイントです。
ガーデンシクラメンの水やり
ガーデンシクラメンは過湿を好みません。表面の土が乾いてきたら水やりします。なるべく花や葉に水がかからないように、株元に水やりをしましょう。
また、ガーデンシクラメンは土が乾ききると花が倒れてくたっとします。そんなときはすぐに根元にしっかり水やりをして、鉢植えであれば直射日光の当たらない場所で休ませましょう。乾ききってからそれほど日数が経っていなければ回復します。
ガーデンシクラメンの肥料のやり方・病害虫
植え付け時に肥料入りの培養土を使ったときは、1カ月後から肥料を与えましょう。
ガーデンシクラメンは、開花している間は病害虫の心配はほとんどありません。夏越し中に高温多湿の状態になると球根が腐ったり、灰色カビ病や萎凋病にかかりやすくなります。夏は半日陰~日陰の風通しの良い場所で管理しましょう。
ガーデンシクラメンの夏越し方法
ガーデンシクラメンは冬の間次々と花を咲かせ、春になると花や葉が減り、5月頃になると花が咲かなくなります。ガーデンシクラメンは夏が苦手なので、花が咲かなくなったら終わりと一年草扱いされることも多いかもしれません。
ガーデンシクラメンは夏はこのような状態になりますが、球根植物なので本来は上手に夏越しできたら何年でも花を咲かせることができます。シクラメンの夏越しのコツを覚えて、2年目の花を咲かせてみましょう。
写真は、夏越ししたガーデンシクラメン。秋になって涼しさを感じると、次々と葉が出てきます。
夏越し方法
ドライタイプの夏越し方法(水をあげない)
5月頃、葉が黄色く枯れてきたら花と葉を取り除いて球根だけの状態にします。屋外の雨の当たらない半日陰~日陰に移動して、水やりせずに球根の状態で休眠させます。
秋に涼しくなったら水やりを開始。元気な葉が生えたら日当たりの良い場所に移動して育てます。ガーデンシクラメンの球根を触って堅ければ無事に夏越しできています。
ウェットタイプの夏越し方法(水をあげる)
5月頃、株に元気が無くなってきたら元気な葉だけを残して屋外の半日陰~日陰に移動し、土が乾いたら水やりをして葉を育てます。夏も葉を育て続けると、ドライタイプの夏越し方法よりも早く咲き始めます。
秋に涼しくなったら日当たりの良い場所に移動して育てます。
この写真は、夏越しして咲いたガーデンシクラメンです。夏越しが上手くてきで春に花が咲いた姿を見ると毎年感動します。
▼ガーデンシクラメンの夏越しの記録記事はこちら
ガーデンシクラメンを使った寄せ植え
ガーデンシクラメンの植え付け適期の秋は、春に咲くチューリップ、スイセン、ムスカリなどの球根を植え付ける適期でもあります。寄せ植えを作るときに、ガーデンシクラメンなどの開花している苗の根元に球根をしのばせておくと、春に球根から芽が出て花が咲き、さらに豪華な寄せ植えに変わります。
寒い冬を乗り越えて華やかに咲く花にはものすごい生命力を感じ、元気をもらえるのでとてもおすすめです。
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ガーデンシクラメンを育てよう!
ガーデンシクラメンは庭植え、寄せ植え以外に苔玉を作って育てることもできます。丈夫で育てやすく、秋から春まで長い期間花を咲かせてくれる植物で、さらに上手に夏越ししたら毎年花を楽しむこともできます。ぜひ、お気に入りのガーデンシクラメンを育ててみてはいかがでしょうか。
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