「OZAKI FLOWERPARK」リニューアルオープン!イベント&店内をレポート|東京・練馬区
LOVEGREEN編集部
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OZAKI FLOWERPARKは、約4,000㎡の売場に、
Tokyo Orchid Jungle
Botapiiのラン特集、LOVEGREENでも初心者向けのランを紹介してくれた清水柾孝さんが洋ラン講習を開催しました。洋ランの育て方に不安のある人から植物がとにかく好きな人、洋ランを育てている人、みんなが気軽に参加して楽しめる内容のイベントです。
-PROFILE-
清水 柾孝 (しみず まさたか)
9歳の時にパフィオに出会い、それから洋ラン栽培を始め、現在は800株の栽培・育種に取り組む。全日本蘭協会、宇都宮蘭友会所属。多数の品評会・展示会にて入賞暦、審査員経験あり。園芸資材メーカーに勤務。
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Botapiiもしっかり並んでいました。
本を止めているクリップが洋ランの茎止めクリップと、細かいところまで洋ラン愛を感じます。
イベント初日は初心者向けの内容で洋ランの基礎講習をランに密かに熱中している人に向けて、2日目はインテリアとしての洋ラン編 多種多様なデンドロに迫る!愛でる!育てる!がテーマでした。
会場には清水さんが育てている展示株も並んでいました。どれも本当に美しいです。
ベネズエラ原産のカトレア・ルデマニアナ フアメア ‘ピュア ウォーター’
中国・雲南省原産のパフィオペディラム・ミクランサム‘エヌファイブ’
デンドロビウムは基本アジア生まれ
まずはデンドロビウムの基礎知識と種類についてからスタート。
最も普及しているタイプが「ノビル系」
店頭に並んでいる姿を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。園芸店やホームセンターでもよく見かける「セッコク」もデンドロビウムの仲間なんです。
デンファレで親しまれている「ファレノプシス系」
日本では切り花として流通が多いデンファレ。正式にはデンドロビューム・ファレノプシス系なのです。高温多湿を好むこともありタイ、シンガポール、マレーシアでの生産が盛んとのことです。
これ全部、デンドロビウムとは!
他にも、バルブに黒い細かい毛が生えているのが特徴のフォーモーサム系、原産地がオーストラリアのキングアナム系、花がブドウのような房状に密に開花するカリスタ系などを詳しく説明してくれました。
飾って、育てられる植え方
洋ランを育てるには温室など設備がないとできないと思う人もいるとは思いますが、そんなことはありません。室内でも育てることはできます。都内で暮らしている清水さん。凝った設備は必要なく部屋でランを育てられることを伝えつつ、インテリアのように飾りながら育てることができるバスケット植えとコルク付けを実演。
水苔植えの場合、どれくらいギュッと詰めたら良いのかが見た目では伝わりにくいところ。実際に植えたものを会場に回してくれましたのでどれくらいの硬さなのかを触って確認できました。見た目よりフワフワとした質感ですが、しっかりと詰まっています。目で見るだけより実際に触れるので、とてもわかりやすいです。
インテリア性にも優れているバスケットやコルク。どちらも吊るすこともできるため、壁や窓辺を活かして洋ランを楽しむことができます。
まずはバスケット植えから。水苔の戻し方と、詰め方をわかりやすくレクチャー。このバスケット植えはコルク着け、ヘゴ着けより初心者に向いているそう。最初は鉢で育てて、次のステップでバスケット→コルクやヘゴへ着生という順番でステップアップしていくと良いそう。
お次は野性味溢れるイメージのデンドロビウム・ワッセリーのコルク着けをレクチャー。
かっこいい!
コルクにつける時の葉の向きなど大事なことは葉の向き。空の方へ向かっているのがわかります。
気になる日頃の管理のこと
最後に水やりの目安、病害虫について話してくれました。水やりの方法でおすすめなのがお風呂とのこと。お風呂から出る頃には水が切れているそう。
細かい管理については個別に丁寧に対応してくれました。
清水さんに聞いてみた
前回の取材時にいただいたランのことを覚えてくれた清水さん。話はそのランのことへ。
清水さん:この前買ったランは元気ですか?
編:はい!元気なんですが、鉢にカビが生えたんですよ。どうしようか悩んだんですが水で拭き取ってます。カビ生えたらどうすればよいですか?
清水さん:すごくいい質問ですね〜。拭き取るで大丈夫です。
編:あと、株分けして、板付とかってできないですかね〜。
清水さん:見てみないと何とも言い難いですが、根っこが出てきていたらできなくはないかなと。
編:そうなんですね。わかりました!少し根っこは出ていたのですが様子みてみます。
デンドロビウムを選んだ理由は?
昨年、開催された時のアンケートも参考にもしています。パフィオペディルムもやりたかったのですが、ランの中でもデンドロビウムは一般的にも広く栽培されているし、ランの中でも1000種類以上あるとされ、種類の豊富さがランの中でも大きい属です。同じデンドロビウムでも、全部同じ管理では育てられないこともあり、今回はデンドロビウムをテーマに選びました。
確かに話を聞いただけでもかなりの種類。壁に貼られていた写真のものどれもがデンドロビウムだということからわかるように、姿形が様々でした。
実に頼もしい清水さん。ランは何度か枯らしたり、根腐れ冴えてしまったりとで苦手意識がついていたのですが、今回の講座を聞いてよりランに興味が湧いたのと、もっと育ててみたいと思いました。
最近、発行された著書は、管理のことだけではなく、ラン図鑑だけあって個性的なルックスなランなど様々な属のランがたくさん紹介されています。初めての人でもわかりやす内容と綺麗な写真にちょっとクスっとくるテキスト。きっとあなたもランにときめくはず。
店内を物色!
ランことも学べたので、ある物を購入すべく店内散策へ。リニューアルした店内をチェック!
1F OUTDOOR PLANTS
エントランスを潜ると、広々とした売り場へ。1階は主に外で育成する苗がメイン。老若男女、お客様がたくさんいました。
春の販売がメインシーズンとなる野菜苗、ハーブ苗は、
奥に進むと花苗や果樹、盆栽などが並びます。
オーストラリアプランツなどちょっと珍しい種類もありました。この日はセルリアが開花していました。
一階一番奥手は、もともと、多肉植物の売場がありましたが、
2FはINDOOR PLANTS
2階は観葉植物がメインに構成されています。天井から足元まで植物がびっしり。完全にインドアジャングル!定番の観葉植物はもちろん、ちょっと変わった種類もあるので植物をこれから育てたいという人も、既に定番植物は育てている人も心くすぐられる変わった品種まで並んでいました。
頭の上から足元まで植物
一鉢で存在感抜群の大きいものから、テーブルやデスクなどでも楽しめるコンパクトなものまで、サイズも多種多様です。個性的な種類も潜んでいました。こちらは南米アマゾン地域のジャングルで木の幹んい張り付いているというモンステラ・ドゥビア。
奥へ進むと流木で組まれたエントランスがワイルドなチランジアのトンネルがあります。こちらも頭上まで植物!
隅々まで見たくなるトンネル内部。雑貨やフェイクグリーンもあります。
直射日光を避けて育てたい即物は低めの場所にありました。ゾーンごとに環境が近い植物で構成されているので、自宅で植物を育てる時の参考になりそうです。
サボテン、アロエは明るいゾーンに。高いところまで見逃せない。
資材も豊富な品揃い
都内最大級だけあっての品揃い。これだけあると選びがいがあります。もちろん鉢以外にも土、肥料に薬品など園芸に欠かせないアイテムが一気に揃えることができます。
おしゃれなプラ鉢がたくさん!
ここでお目当てのものを発見。
清水さんの講座で登場したバスケット。習ったことを実践したく購入しました。鉢で育ててるデンドロビウムを植え替えてみようと思います。きっとうまくできるはず……!
他にもDIYアイテムを揃えたコーナーなどもできていました。アンティーク調の金具やツール、ワックスなどが揃っていました。
▼動画でも店内の様子をご覧いただけます▼
生産者地域レストラン「GROEWERS CAFE」
“Grower”とは花・果実・野菜などの「栽培者」「生産者」のこと。
OZAKI FLOWERPARKのある練馬区は東京一の農地を持つ地域です。地元で採れた食材をより多くの人に楽しんでいただきたい、生産者とお客様を繋げる場所にしたいという考えで生まれました。
旬の野菜をふんだんに使ったフードのほかにコーヒー、自然派ワイン、クラフトビールなどのメニューがあります。
GROWERS CAFEは23時まで営業(OZAKI FLOWERPARKの営業は20時まで)していますので、仕事帰りにちょっと足を伸ばしてみては。
1日を通して楽しめるOZAKI FLOWERPARK。今後も随時イベントが開催されます。随時公式サイトやFacebookなどで更新されます。ぜひチェックしてみてください。
OZAKI FLOWERPARK
<詳しくはこちら>
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