花ゲリラってなに?「花ゲリラ棘toge」活動レポート
山田智美
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「花ゲリラ棘toge」とは、「日頃植物に関心がない人にも、植物のエネルギーを感じてほしい」という気持ちから、花を仕事にする私と友人の二人で始めた花配り活動です。
街頭で道行く人に突然お花を配ります。花ゲリラ棘でお配りしているお花はすべて無料です。「植物を購入する習慣がない人も、もらったお花を飾っているうちに植物のある生活の心地好さを感じてくれたら嬉しい」さらには、「これを機会にお花屋さんをのぞいてくれるようになったら嬉しい」と考えています。
毎回ゲリラ決行場所は変わります。ゲリラのように突然お花を配るので「花ゲリラ」。誰かの心にそうっと刺さりたいから「棘(とげ)」。
街頭で道行く人にお花を配ります。もちろんみんな初めて会う人たちです。誰も私たちのことなんて知りません。それでも、みんな笑顔でお花を受け取ってくれます。知らない人とちょっとした幸せをシェア出来るからお花の力って不思議です。
そんなとっても地味な花ゲリラ活動を自分でレポートします。
目次
今回配ったアイテムの紹介とその準備
花ゲリラ棘の活動は通算13回目になります。過去には、ミニブーケやフレッシュフラワーのリストレット、クリスマスリースなどをお配りしてきました。
今回の花ゲリラ棘でお配りしたアイテムは、綿毛のドライフラワーの瓶詰です。タンポポの綿毛のドライフラワーをそうっとそうっと小さな瓶に詰めました。手のひらに閉じ込められる小さな野原のイメージです。生花のような華やかさはありませんが、心をほっとさせてくれる穏やかな優しさがあります。
誰もが子供の頃、タンポポの綿毛を吹いて飛ばした記憶があるのではないでしょうか。そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれる綿毛を手のひらのなかにしまい込むようなイメージです。
自宅での制作
タンポポの綿毛を摘んできてドライフラワーにします。小さなジャムの瓶に綿毛とプリザーブドのアイリッシュモスを詰めて、手のひらに収まる小さな野原を作りました。
今回のアイテム制作はメンバー各自が自宅で行いました。一番の大仕事は綿毛集めでした。今年の春は駆け足で行ってしまったので、綿毛を集めるのにちょっと苦労しましたが、無事に各自30個ずつ持ち寄ることができました。
▼コツをご紹介!
今回の場所は恵比寿
2018年6月某日。今回のゲリラ決行場所は恵比寿でした。いつも街だけを決めます。その街のどこで配るかはその日に決めます。出来るだけたくさんの人に受け取ってほしいので、人通りが多い場所を選ぶようにしています。
今回は、夕方17時くらいから開始しました。自宅から運んできた組み立て式テーブルを作って、その上に綿毛の瓶詰を並べて、準備完了です。
いよいよ配り始めます!
準備は完了しましたが、自分たちの心の準備がまだできていませんでした。最初の一声が出てくるまでに時間がかかります。大人になってもあがり症は治りません。誰かが目を止めてくれると少し救われます。
受け取っていただきました
足を止めて、受け取ってくれる方が出てきてくれると心躍ります。さらに綿毛をのぞき込んで「かわいー!」と言っていただけると胸がいっぱいになります。緊張でカチカチだった心が急に嬉しさで崩壊しそうになります。
「なぜ、こんなことをしているのか」を聞いてくれる人もいます。みんなが忙しそうに早足で歩いていく夕方の都会で、立ち止まってお話を出来るだけでも嬉しいのに、共感して受け取っていただけるとさらに嬉しさが倍層します。
見ず知らずの私たちの手からお花を受け取って笑顔を返してもらえる度に、お花及び植物のすごさを再認識させられます。
男性も受け取ってくれました
男性も受け取ってくれました。受け取った瓶を眺めながら歩いていく後ろ姿を見送ります。ちょっと飛び跳ねたくなる嬉しさです。男性も女性も。大人も小さなお子様も。老若男女問わず、たくさんの方に綿毛の瓶詰をお配りできました。
今回用意していった瓶詰の数は全部で60個。スタートからおよそ30分ですべて配り終わりました。60個分の植物のエネルギーをシェアできました。
花ゲリラ棘togeの思い
花ゲリラ棘は、植物のエネルギーをたくさんの人にお伝えしたいという思いから、街角で突然のお花配り活動を行っています。花ゲリラ棘でお配りしているお花はすべて無料です。
普段の生活のなかで植物に馴染みがない方も、今まで植物に興味がなかった方も、これをきっかけに植物に癒される幸せを知っていただけたら、私たちは幸せです。
たくさんの方にお花のエネルギーが伝わりますように。
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