関係者以外入れない!?「JA横浜植木せり市」に初取材!!

大曽根百代

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関係者以外入れない!?植木のせり市

通常、業者の方以外はお目にかかる機会のない植木のせり市。今回特別に貝塚造園さんにご協力のもと、せり市の初取材をさせていただきました。

魚や野菜などの食べ物以外に花や植木にも「せり」が存在します。一般消費者は立ち入れないその現場は、どのような様子でせりが行われているのでしょうか。この貴重な体験をレポートいたしましたのでぜひご覧ください!

 

JA横浜植木せり市の顔ぶれ

せりが始まる前の会議

せりの前に各代表者が集まり朝会をします。内容は各関係者挨拶と、前回・前年の売上報告。

 

終了後、いよいよせりが始まります!!

 

セリが始まる前の基礎知識

資格条件

個人及び法人の、植木を生産されている方、小売り・卸売りの方、造園業の方が対象。

そして会員のかたはナンバープレート付きの帽子を着用してせりに参加します。

決められた年から2年毎に更新なので、当初から登録されたかたは赤い帽子、新規・途中から登録された方は青い帽子と色で判別できるようになっています。

 

セリの言葉・調子

基本的に上げ競りで、競売人が値段を上げていき高値を提示した人が競り落とせる仕組みとなっています。その際、数字は*符牒と指をを用いられせりを行っていきます。

*符牒(ふちょう、符丁、符帳)とは、同業者内、仲間内でのみ通用する言葉、また売買の場や顧客が近くにいる現場などで使われる、独特な言葉の事。

せり用語の一例

ツラ 「1」

チョンブリ 「12が付く数字」
※1,200・12,000など。

ソクヤミ 「13がつく数字」

ソクシ 14チョンガ 15と続いていきます。

そして6,000や何千単位でまた言い方が変わっていきます。せりはテンポよく進められるので言葉を聞き慣れないと難しそうな印象を受けました。

最近は符牒を理解できない方もいるので数字で行われることもしばしば。どちらも使用されるので聞き分けることが求められます。

 

セリ人の心がけ

競売人が提示した金額で声が上がらない場合もあるので、その際のお客さんとの間合いも大事。売りたい値段より少し下げてスタートさせ、せりを盛り上げていきます。

 

植木の現状

昔の主流派高木と現在ではニーズが異なり、松や霧島つつじなどは高価な値段で取引されました。

一方現在は、建物の洋風化やお客さんの求める植木が昔とは異なるため、管理の楽な中低木が求められているようです。

 

せり開始

流れ

\競売人の発声によりせりがスタート/

 

高木の1本単位もしくは、数本束、ケース買いで取引されていきます。目星をつけたものをお客さん達が価格を競っていき、一番高い金額を付けた方が競り落とします。金額の低いものは500円単位、高額なものになると10万円単位ずつせり上がるそうです。

写真は数本束の中木。

 

ケース売り。

 

ペンギン型のツゲのトピアリーもありました。

 

赤字の数字は値段ではなく、先ほど説明した帽子のナンバープレート92番の人が競り落とした、という意味の数字になっています。

 

植木屋さん・造園やさんが購入した後は…

小売り・卸売りとしてお客様に販売する

持ち帰って育てる

在庫として、仕立て直す

せりに落ちなかったものは、翌々週まで持ち越され、またせりにかける

 

このようにトラックに積んで運ばれていきます。

 

今回取材した日のせりの注目植木

ソヨゴ

 

レモンなどの柑橘系

 

紫陽花アナベルピンク

 

赤葉つつじ 今回人気の低木でした。

 

オリーブ

 

JA横浜植木せり市のあゆみ

横浜植木せり市とは

昭和42年から始まったせり市は、港北農協で創設しました。その後昭和46年に本拠地を現在の横浜農協きた総合センターに移設し現在に至ります。

港北ニュータウン、商業地に隣接した横浜市都筑区にあり、植木の流通と生産復興を促すためその場所に立地しております。

取り扱い品目は庭木・苗木・緑化木・花木と多種多様。

 

広めたい想い

歴史あるせり市ですが、これからも生産者や業者さんの皆さんが利用しやすい、活気あふれた親しみのある市場を目指していきたいと考えておられるそうです。今後は今まで以上にもっと盛り上げていけるように、たくさんの人に参加してほしいと思います。この記事をご覧になっている造園・植木関係の皆様、ぜひ登録参加をされてはいかかでしょうか?

 

編集後記

魅力的な人々

一見、強面の印象を受けました(笑)が、植木屋さん、造園屋さんの方々はとても気さくで優しい方ばかりでした。中にはチャーミングな方も多々いらっしゃって、とても楽しい現場です。経験したことのない雰囲気でしたが、笑顔の絶えないせり市です。

もっと横浜植木せり市を盛り上げていくためにも、同業者の皆様にどんどんお越し頂きたいです。きっと素敵な仲間といろいろな植物達に出会うことができます。植木や植物は横浜だけでなく他県各地から来ていますので、レアものに出会えることも…今回取材させていただいた時も、レア物、ありました!是非参加されて雰囲気やどんな植木や植物が並んでいるか実際に目で見て感じてほしいと思いました。

ちなみにせり終了後はおべんとうも振舞われてました。

 

\今回ご協力いただいた貝塚造園さんのHPをチェック/

貝塚造園さんHP

\記事をCHECK/

コンテスト金賞受賞!貝塚造園さんにお話を聞きました。都市緑化フェアよこはま

 

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大曽根百代
大曽根百代

千葉大学園芸学部を卒業後、園芸店に勤め、販売だけなく植物をきちんと理解したいと思い、千葉大の苗生産部にて植物の生産業(花苗)に従事。その後、多肉植物の生産を経験。現在は多肉植物の販売サポートやバラの管理業務をしています。多肉だけでなく植物全般好きで、宿根草なども育てています。最近はマイクロ胡蝶蘭とバンダにも挑戦中。より植物の魅力を感じ、皆様にもその魅力と生産者情報を記事としてこれからも発信していきます。

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