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観葉植物と西洋美術の意外なカンケイ〜全ての道はローマに通ず〜

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あけましておめでとうございます!

愛用しているミラーレスカメラの充電ケーブルが壊れて全然写真を撮れていない、自称・植物系インスタグラマー、ぴーちゃんです。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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マンションで観葉植物やベランダガーデニングを楽しむ様子がInstagramで人気。植物の育て方・飾り方から、インスタとは思えない長文の植物コラムまで、ネタが渋滞気味の「自称植物系アカウント」。最近はバラ沼にはまり中。第1期LOVEGREENアンバサダー。

目次

へび年に押さえておきたい植物とは?

へび年ですね。

へびといえば、絶対に押さえておきたい植物があります。それは……

サンセベリア (英名 スネーク・プラント)

日本では「虎の尾」とも呼ばれますが、欧米圏では「ヘビ植物」なんですね。この絶妙にうねる感じ、確かにヘビ感ありますよねぇ。

ここで唐突にサンセベリアのいいところ4点!

①武器になる
なりそうですよね???
なりそう〜〜意外と柔らかいけど投げつけられたら痛そう〜〜

※サンセベリアを人に向けたり投げたりしないでください
※サンセベリアを人に向けたり投げたことで、お客様または第三者が損害を被ったとしても当該損害に関して一切責任を負いません
※注意書きをしっかり書いとかないと何かとやりづらい世の中

②手入れが楽
サンセベリアは水やり頻度が少なく済みます。ズボラ向き。

あまりに水やりしなくても枯れないので、半年くらい存在を忘れてたら葉がシワシワになってました。慌ててあげたらぷりっとしました。

「初心者におすすめ観葉植物〇〇選」の常連メンバーなのも納得の丈夫さです。

③インテリア植物として優秀
横には広がらないので省スペースで飾れます。(倒れてきたら紐とかで縛ってあげてください)
耐陰性も高いから、多少暗いところでも生きてくれます。
シャープな印象で、空間に程よいアクセントを加えてくれます。

こんなザ◯ホームみたいな海外インテリアにもよく似合いますよ!!↓↓

出典:Unsplash

④種類がとにかく多い

サンセベリアにはたくさんの種類があります。

・幻想的な色合いの「ムーンシャイン」
・コンパクトで可愛い「ハニーバニー」
・すーごいツンツンしてる「ミカド」

色や形も豊富で魅力的です。

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サンセベリアの名前に隠れたやばい人

そんなサンセベリア、現在はドラセナ属という仲間に分類されるそうですが、かつての属名である『サンセベリア(Sansevieria)』の名前が広く浸透しています。

ところでこの「サンセベリア」の名前の由来を調べてみると、とっても興味深くって!

「サンセベリア」は18世紀イタリアの貴族、ライモンド・ディ・サングロさん、通称『Prince of Sansevero(サンセヴェーロ公)』という人物に由来するらしいのですが、このサンセヴェーロ公がなかなかヤバそうな人なのです。

出典元

この人、単なる貴族ではなく、発明家で錬金術師で作家でフリーメイソンらしいのです!

肩書き多!!

こういう意味わからない人、大好きです。

サンセヴェーロ公のことを詳しく取り扱った日本語の本が見つからなかったのですが、調べたら面白そうな気がするんですよねぇ。誰か調べて……。

そしてなにより、彼の再建したイタリア・ナポリにあるサンセヴェーロ礼拝堂!ここは今美術館になっていて、コンパクトながらもその収蔵品の素晴らしさから大人気の観光スポットになっているそうです。

中でも「ヴーェルに包まれたキリスト像(The veiled Christ)」という大理石の彫刻は、世界で最も有名な彫刻のひとつといわれているらしい。良いフリー画像が見つからなくて申し訳ないのですが、ぜひこの質感を見ていただきたいです。「生身の人間を使って作ったのでは…?」と噂されるのも納得、石でできているとはとても思えない生々しい彫刻です。死ぬ前に絶対見たいです。

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観葉植物界のアート担当といえば?

さて、彫刻といえば、観葉植物界にもアート担当のカラテアさんがいます。
繊細な模様、大胆な色使い、カラテア属の植物はどれもとっても芸術的!

しましま模様が美しい「カラテア・オルビフォリア」 ※手前は「ポトス・エンジョイ」。

 

表面のクールな緑と、裏面の紫キャベツ色のコントラストが最高な「カラテア・ノーザンライツ」。

はあ~まさに芸術。自然のアート。

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カラテアさんによく似た彫刻があるのをご存じ?

そんなカラテアさんによく似た彫刻があるのをご存じでしょうか。

それがこちら!

自害するガラテア人

ガラテア人!ガラテア人ですよ!!

カラテアとよく似てますね!!

……引かないで。

それにしてもなんとドラマチックな彫刻なのでしょう。片腕に死にゆく女を抱えた男が、自分の胸元に剣を突き立てています。刺し方のクセがすごいです。

この男はなぜ自害しようとしているのでしょう?抱えられた女性はいったい誰で、なぜ死にかけているのでしょう?


……実はこれ、戦争で負けた男が敵の手にかからないうちに妻を殺し、己もあの世へ旅立とうとする瞬間を切り取った像なのです。

なんて悲劇的なのでしょう……!

泣けちゃう。こういうのに弱いです。

この彫刻のオリジナルは紀元前3世紀、今のトルコあたりにあったペルガモン王国で作られました。この時代、いわゆる「ヘレニズム期」と呼ばれる時代の芸術作品は、激しい感情表現が特徴的なんだそう。

確かにこの像もすごく大袈裟というか、こんな刺し方普通せんだろうという、ちょっとやりすぎなポーズをしてますよね。(これ普通の刺し方じゃないですよね?え、普通??)

でもこのダイナミックな構図により、悲劇的な最後が見事に演出されています。

残念ながらヘレニズム時代のオリジナルの像(たぶんブロンズ像)は失われてしまいましたが、オリジナルを見たローマ人がコピーし、大理石で作った彫刻が、時を超え今もこうして残っているんだそうです。

こちらもイタリア、カピトリーノ美術館に収蔵されています。

イタリア……美の宝庫!!!


以上、今回は観葉植物と西洋彫刻の関連性について述べさせていただきました。

『植物に関するコラム』……新年早々、これでいいんでしょうか。

担当編集:I
担当編集:I
大丈夫です~~


・・・とりあえずみんなでイタリア、行きたいですね。

最後にうちのドラマチックで芸術的なガラテア……いや、カラテア・オルビフォリアを見てやってください。



はぁ。
ダイナミック!!美!!

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