「ドラゴンフルーツ」を種から発芽させて育ててみよう。
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ドラゴンフルーツってザ・南国フルーツといった感じで見かけるとついつい買ってしまいますよね。そんな見た目も面白いドラゴンフルーツを自分で育ててみたいと思ったことはありませんか? 今回はドラゴンフルーツを種から栽培する様子をお届けします。
目次
ドラゴンフルーツとは
ドラゴンフルーツはサボテン科ヒモサボテン属に分類されるサボテンの一種で、ピタヤとも呼ばれています。その名の通り皮がファンタジーに良く出てくるドラゴンの鱗の様に見えることからドラゴンフルーツと言われているそうです。ドラゴンフルーツの原産地は主に中南米で、白い果肉のものや赤い果肉のものがあります。一般的に味が薄く、サラダに入れるフルーツとして扱われていますが、実は栄養満点な食材です。変わっているのは見た目だけで名は無く、果肉部分もとても変わっています。果肉全体に小さなゴマ状の種が無数に含まれており、食用にする場合はこの種ごと食べる形になります。
この種は土にまくと発芽し、実生苗として育てることが出来ます。今回はドラゴンフルーツから種を取り出し、育ててみたいと思います。
実から種を取り出す方法
まず初めに、ドラゴンフルーツを2~4等分に切っていきます。
皮をむき、小さく切っていきます。種を取り出すときにすり潰すので、出来るだけ細かく切っておくと後で楽です。
切ったドラゴンフルーツをザルなどに入れてすり潰していきます。水を張ったボウルにザルを浮かべながら手ですり潰していくと比較的簡単に種を取り出すことが出来ます。すり潰すのが嫌、少量の種のみを取り出したいという場合はピンセットなどを使ってドラゴンフルーツから種を取り出すと良いでしょう。少々の実でも相当数の種が含まれているので、1/5~1/4程度の実から種を取れば十分でしょう。
一度ボウルの水を入れ替えて、再度指で擦りつけます。これを数回繰り返すと段々と水が透明になってくるので、ザルの種をボウルに移します。
浮いている果肉を水ごと流します。このとき種が数個一緒に流れますが、気にしているときりが無いのである程度は妥協しましょう。
2~3回水の入れ替えをすると種だけが残ります。これで種の取り出しは終わりです。次は種をまいていきます。
ドラゴンフルーツの種のまきかた
まず、トレーなどの容器にキッチンペーパーなどを敷きます。キッチンペーパーが無い場合はピートモスなどの土でも構いません。
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キッチンペーパーを濡らし、その上に種をまいて室内に置いておくと1週間弱程度で発芽し始めます。乾燥を防ぐために容器をサランラップなどで密閉し、湿度を高めてあげると発芽率が上がるように思います。
発芽から2日後には多くの種が活発に動き出しています。
発芽から5日後には双葉が見えだしました。光の方向に向かって伸びていくため、斜めに生えてしまっています。この位の大きさになったら土に植え替えましょう。ピートモスなど初めから土で育てていた人はある程度間引くだけで大丈夫です。
土に植え替える方法
まず、発芽したドラゴンフルーツを一つまみ取り出します。
鉢底に軽石を敷きます。
次に用土を入れ、発芽苗を植えていきます。水はけの良い土がいいですが、まだ苗が小さく、水切れが怖いので観葉植物用土と鹿沼土を5:5程度で混ぜたものを使いました。
あとは上から優しく水をかけ、ある程度の大きさに育つまでは涼しく風通しの良い場所で管理して下さい。水やりは表面の土が乾いてからたっぷりあげれば大丈夫です。
種まきから約4か月後
とてもよく生長しています! 真夏でも遮光をしてあげたためか葉焼けなどもしておらず、元気いっぱいです。かなりギチギチに生えてしまっているので、ここから生長の遅いものなどを間引きします。
種まきから2年後
バッタに齧られたりしながらも元気に生長しています。駄温鉢に植え替えて水切れをしないように鍋に入れています。冬は15℃以上の温室の中で管理し、水やりなども非常に適当なのですが、何の問題もなく生長しています。来年ぐらいには実が収獲できると嬉しいですね。
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