多肉植物とサボテンの違い|見分け方とそれぞれの特徴
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
多肉植物とサボテンは大きく分ければ仲間です。でも、細かく言うとしっかりと違う部分があるんです。トゲがあればサボテン!とは限らないということや、どこがどう違うのか、多肉植物とサボテンの見分け方と特徴を説明します。
目次
多肉植物とサボテンの違い
そもそも科目が違う
多肉植物の中のひとつに「サボテン科」があります。サボテンは総称で、さらに細かく属で分類されていきます。種類の数が多いので多肉植物とサボテンと分けて扱われています。 つまりは大まかに言えば、サボテンも多肉植物ではありますが、細かく分けるとサボテンということになります。
自生地にも注目
サボテンの自生地は、アメリカ大陸、メキシコ、チリ、ペルーなど主に乾燥した砂漠地帯です。多肉植物はサボテンより範囲が広く分布し、日本原産の多肉植物もあります。
多肉植物とサボテンの見分け方
トゲがある=サボテンではない
最もと言っても過言ではない、よくある間違いが「トゲ」のありなし。多肉植物でもトゲがある種類はいくつもあります。
トゲの根本に注目
サボテンの特徴はトゲの根本に綿毛のような「刺座(しざ・とげざ)」があることです。
左の多肉植物(ユーフォルビア)には刺座がありません。右はサボテンで、アストロフィツム・磐石。少しわかりにくいですが刺座からトゲが出ています。
トゲにも種類がある
さらに細かいことを言うと、サボテンのトゲには種類があります。トゲが太く強いものや、鍵状になっている鉤刺(かぎとげ)や、柔らかいトゲもあります。写真のマミラリアのトゲは、柔らかく触っても突き刺さるようなことはありません。同じサボテンでも個性があるのがわかりますね。
ランポー玉や、兜丸、ロフォフォラのように、刺座があってもトゲらしいトゲがないサボテンもいます。
見比べると違いが分かる
アロエ
よく見るとトゲの感じが違うのもわかると思います。多肉植物のほうが一体化していると言えばよいでしょうか。アロエは葉を縁取っています。肉刺(にくとげ)とも呼ばれます。
アガベ
アガベも葉を縁取るようについているギザギザはトゲではなく、切れ込みの入ったノコギリ歯のような葉をしています。このギザギザの葉は「鋸歯(きょし)」と言います。
サボテンには花座がある種類も
コピアポアや、メロカクタス、ディスコカクタスなどサボテンには生長点に花座がある種類もあります。
花が咲いた時も要チェック
多肉植物、サボテン共に花が咲く種類が多いです。多肉植物のほうが小さく控えめな花が咲く印象です。
とは言え、花の姿形は属によって異なります。
冬型の多肉植物のメセン類の花は菊のようなかわいらしい花が咲きます。
サボテンには大きく華やかな花が咲く種類もあります。
多肉植物とサボテン。ちょっと違いがわかるとまた楽しみ方が増えると思います。また、育てる環境や、育て方もわかりやすくなります。ぜひお気に入りの多肉植物、サボテンを見つけて育ててみてくださいね。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「多肉植物とサボテンの違い|見分け方とそれぞれの特徴」の記事をみんなにも教えてあげよう♪