チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • チンゲンサイ 青梗菜 育て方
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植物名
チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)
学名

Brassica rapa var. chinensis

英名
Pak-choi、Chinese mustard
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属
原産地
中国

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の特徴

1年のうち3/4以上の種まき期間があるチンゲンサイは、非常に育てやすいため家庭菜園でも定番の野菜です。夏の暑さにも強いですが、生育適温が20℃位なので、春か秋に種をまいて育てると状態良く育ちます。

種をまいてから収穫まで50日ほどで収穫できますが、チンゲンサイは株ごと収穫するだけでなく、外葉からも順次収穫できるので長い間収穫を楽しめます。

原産地である中国では、結球しない菜類を「小白菜」といいます。チンゲンサイは「小白菜」の一種で、中でも葉柄部(軸)が緑色になっていることから「緑白菜」ともいわれ、「小白菜」と区別されています。

アブラナ科の野菜のため、冬の寒さで春にとう立ちし黄色い花を咲かせます。花が咲くころには葉の筋が硬くなるため食味は落ちます。葉の柔らかいうちに収穫しましょう。

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 15~25cm
耐寒性 弱い
耐暑性 やや強い
花色 黄色
開花時期 5月

チンゲンサイの歴史

チンゲンサイが日本でもお馴染みの野菜になったのは、1972年の日中国交回復以降です。味や食感が日本人の好みに合ったため、こんなにも人気の野菜として食卓に並ぶようになりました。

チンゲンサイの栄養

チンゲンサイは、βカロテン、ビタミンA、C、カリウム、カルシウム、鉄分などの栄養価が多く含まれる野菜です。炒めたり、煮たりして火を通して食します。厚い軸の部分の瑞々しさを残すためにも、さっと短時間で高温で炒めると良いでしょう。

チンゲンサイの調理方法

熱を加えたり油を使うと緑色がさえます。大きめに切った方がうま味が味わえます。ベーコン、油揚げともよく合います。炒め物、炒め煮(クリーム煮など)、あんかけ、蒸し物、スープ、鍋物、チャーハンの青味など、利用範囲が広い野菜です。

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

生育適温は20℃前後。涼しい気候を好みますが、夏の暑さにも比較的強いため、春から秋まで栽培可能です。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培の小松菜(コマツナ)は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。畑の土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに種まきや植え付けができます。

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の育て方のポイント

水やり

発芽するまでと生育初期のころは、葉と根にしっかりと水を与えましょう。その後の水やりは、乾いたらたっぷり水やりします。

肥料

収穫期間が短いため元肥のみで育ちますが、外葉から順次収穫するときは、収穫後2週間ごとに肥料を施しましょう。施肥が多いと病害虫が発生しやすくなるため、与え過ぎには注意が必要です。

病害虫

病気は白さび、べと病が発生します。アブラナ科の野菜に多い根こぶ病が発生した連作を避けます。酸性土壌に偏らないように石灰を施し、水はけのよい環境作りを心がけましょう。

害虫はアブラムシハモグリバエが発生します。種まきの時からアブラムシの飛来防止のため寒冷紗などを被せて防ぎましょう。

チンゲンサイ(青梗菜・チンゲン菜)の詳しい育て方

選び方

チンゲンサイは、品種ごとに収穫までの日数や収穫時の大きさなどが違います。好みの品種の種を用意しましょう。

種まき

チンゲンサイ 青梗菜 育て方 種まき

すじまき、または点まきで種をまきます。約1cm位の土をかぶせ十分に水やりをします。

間引き

チンゲンサイ 青梗菜 育て方

葉の生長に合わせて順次間引いていきましょう。目安として本葉1~2枚の頃に6cm間隔に、本葉5~6枚の頃に10~15cm間隔に間引きます。風通しが悪く蒸れた環境では、アブラムシが発生しやすくなります。株間は適度な間隔を保つよう注意しましょう。

チンゲンサイ 花 特徴 育て方

冬の寒さに当たると、春にとうが立ち黄色い花を咲かせます。

寒さ以外にも、水不足、日照不足、温度不足などの環境悪化により花芽が上がることがあります。

収穫

品種にもよりますが、草丈が15~25cmくらいになったら株ごと抜き取るか、刃物で根元を切って収穫します。

チンゲンサイは、抜かずに葉を外葉から摘み取るように収穫すると長い期間収穫できます。食味が落ちるため、とう立ちする前に早めに収穫しましょう。

べた掛け資材(不織布など)の利用

種まき 不織布

アブラナ科の野菜は、コナガや青虫などの害を受けやすいので注意します。無農薬栽培のためには、べた掛け資材(不織布など)の被覆が必要です。被覆して安心していると不織布の中で虫が成長している場合があります。数日ごとに中をチェックして虫をみつけたら駆除しましょう。

春先や秋冬の寒い時期には、防寒としてべた掛け資材を利用することをおすすめします。寒さによる生長の遅れが若干取り戻せます。

チンゲンサイのリボベジ

チンゲンサイを用意します。

 

料理で使用する葉の部分を切り取ります。いつもはそのまま捨ててしまう残った根元部分を使います。

 

植木鉢に市販の「花と野菜の土(元肥入り)」を入れ、チンゲンサイを挿し、ぐらぐらしないように根元部分を土で埋めます。日当たりの良い所で土が乾いたらたっぷり水やりをして管理します。

 

芽が出てきました。

 

日に日に葉が大きくなってきました。

 

栽培を始めてから約1か月経過。発根が始まり小さな芽がいくつか出てきました。

 

柔らかくて美味しそうなチンゲンサイの葉です。

 

栽培から約2か月がたち、花芽が付いてきたので収穫します。

 

サラダ用のベビーリーフのようなチンゲンサイを収穫。

種から育てるのも楽しいですが、時期を考えたりしなければなりません。でも、捨てるはずだったチンゲンサイの根元部分を使うなら思いたったその日から始められます。

▼詳しいチンゲンサイのリボベジはコチラ

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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