シルクジャスミン(ゲッキツ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シルクジャスミン(ゲッキツ)
- 学名
Murraya paniculata
- 英名
- Orange jasmine
- 別名・流通名
- シルクジャスミン
- 科名
- ミカン科
- 属名
- ゲッキツ属
- 原産地
- 東南アジア
シルクジャスミン(ゲッキツ)の特徴
シルクジャスミン(ゲッキツ)は東南アジア原産の常緑の小高木です。葉に光沢があり、色は明るく濃いグリーンをしています。熱帯の植物なので高温を好みますが耐寒性もあり、関東以西では地植えで越冬が可能です。
日当たりが良いと、夏にジャスミンに似た真っ白な花がを咲かせます。シルクジャスミン(ゲッキツ)の花には芳香があり、遠くからでも甘い香りがしてくるくらいです。地植えでも鉢植えでも育てられますが、花を咲かせるには日照が必要な為、屋外で管理した方が良いでしょう。冬には直径1㎝程度の小さな赤い実を付けます。
シルクジャスミン(ゲッキツ)の詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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草丈・樹高 | 2~7m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 6月~9月 |
シルクジャスミン(ゲッキツ) とシマトネリコの見分け方
見た目で良く間違われる、シルクジャスミン(ゲッキツ)とシマトネリコ。どちらも室内でも屋外でも育てられ、華奢な形状の樹木に、似たような葉を付けます。葉の表面がツルツルとしているところまでそっくりです。大きな違いはシルクジャスミン(ゲッキツ)は夏になると白い花を咲かせるところ。シマトネリコは、咲いているかどうかわからないような淡いグリーンの花を咲かせます。
もう一つの大きな違いは、葉の形です。よく見ないとわからないところですが、シルクジャスミン(ゲッキツ)の葉は丸くティアドロップのような形をしています。対してシマトネリコはごつごつと角がたったような形です。
シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
シルクジャスミン(ゲッキツ)の栽培環境
日当たり・置き場所
シルクジャスミン(ゲッキツ)は日当たりの良い場所を好みます。室内で育てている場合も窓辺に置くようにしましょう。
用土
シルクジャスミン(ゲッキツ)水はけの良い土壌を好みます。鉢植えで育てる場合は、市販の培養土で問題なく育ちます。
シルクジャスミン(ゲッキツ)の育て方のポイント
水やり
シルクジャスミン(ゲッキツ)の水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えましょう。
肥料
シルクジャスミン(ゲッキツ)は春から秋が活発に根が動いている時期です。株元に緩効性肥料を適宜施します。
病害虫
風通しの悪い場所で育てるとカイガラムシがつきやすくなります。成虫は駆除剤が効きにくいので、早めに対処しましょう。
シルクジャスミン(ゲッキツ)の詳しい育て方
選び方
徒長した枝が少なく、節と節のつまったコンパクトな株を選びましょう。葉に光沢があり、鮮やかなグリーンのものを選びましょう。葉が黄ばんでいるものは避けた方がいいでしょう。
植え付け
シルクジャスミン(ゲッキツ)の植え付けは、真夏を避けた春から秋の暖かい日に行います。植え付け後はたっぷりと水を与えます。
仕立て方
シルクジャスミン(ゲッキツ)は、放っておいてもあまり樹形が乱れません。細かい枝が増えてきたら、少し整理するようにします。
剪定・切り戻し
シルクジャスミン(ゲッキツ)は、あまり樹形の乱れない植物ですが、大きくなりすぎたと感じたら、枝を切り詰めるようにします。細かい枝が増えてきたら、整枝しましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えのシルクジャスミン(ゲッキツ)は2~3年に1度、根が回ってきたら植え替えます。植え替えは、真夏を除いた春から秋の暖かい日に行います。古い土を1/3くらい落とし、根鉢をあまり崩さないように植え替えましょう。植え替え後はたっぷりと水を与えます。
花
シルクジャスミン(ゲッキツ)は、夏季6~9月頃、ジャスミンに似た、白く香りの良い花を咲かせます。
夏越し
夏は生長期です。特に必要な作業はありません。
冬越し
シルクジャスミン(ゲッキツ)は常緑樹です。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
シルクジャスミン(ゲッキツ)は挿し木で増やせます。
庭植えのシルクジャスミン(ゲッキツ)は蜂に注意
シルクジャスミン(ゲッキツ)は室内で育てる観葉植物として流通していますが、屋外でも育てることが出来る植物です。関東以西であれば、常緑で越冬出来ます。日当たりが良いと、真っ白な香りの良い花を咲かせます。この香りの良い花を好んで、蜂が寄ってきます。
シルクジャスミン(ゲッキツ)は葉の密度も高く、生垣にも使用されています。夏にシルクジャスミン(ゲッキツ)のお手入れをする際には、不意に飛んでる来る蜂に気を付けましょう。