マトリカリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • マトリカリア(ナツシロギク)の花言葉や種類、特徴をご紹介!マトリカリア(ナツシロギク)は、カモミールに似た可愛い花を咲かせる植物。庭植えや鉢植えの他、切り花としてもとても人気があります。
植物名
マトリカリア
学名

Tanacetum parthenium

英名
Feverfew
和名
夏白菊(ナツシロギク)
別名・流通名
フィーバーヒュー
科名
キク科
属名
ヨモギギク属
原産地
ヨーロッパ

マトリカリアの特徴

マトリカリア(ナツシロギク)は、小菊やカモミールのような花(花径1~2cmほど)をたくさん咲かせる多年草。

基本種は花の中心が黄色くて白い花びらを持つ一重咲きですが、八重咲きやポンポン咲きなども流通しています。茎が細かく分かれるので、株を覆うように花を咲かせます。草丈が低いタイプから、切り花に向いている高性種まであります。

マトリカリア(ナツシロギク)は、ヨーロッパなどでは古くから薬用のハーブとして育てられてきました。薬草としては「フィーバーヒュー」という名で知られ、ハーブティーなどにも使われています。マトリカリア(ナツシロギク)を食用に使用する場合は、観賞用か食用かの確認が必要です。使用している薬剤が違う場合があるため注意しましょう。

マトリカリアという名の由来は、古くからヒステリーやのぼせなどの婦人病の薬として使われていた事もあり、ラテン語で子宮を意味する「matrix(マトリックス)」にちなむと言われています。和名の「ナツシロギク」は、夏に白い菊のような花を咲かせることから付けられました。

マトリカリア(ナツシロギク)は本来は多年草ですが、日本の高温多湿の環境が苦手なため秋に種をまいて初夏~夏に花を楽しむ秋まき一年草として扱われることが一般的です。種まきの他、挿し木で増やすことができます。暖地では特に冬越し対策無しで屋外で越冬できます。

マトリカリアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15~100cm
耐寒性 普通
耐暑性 やや弱い
花色 白、黄
開花時期 5月~7月

マトリカリアの種類

サンタナ・イエロー

白い花びらと、盛り上がったクリーム色の筒状の花からなる品種。全体的にクリーム色に覆われていて花全体が淡い黄色のイメージが強いです。草丈は15㎝ほどで低めのタイプです。

シングル・ベグモ

白い花びらで中心が黄色い、小さなマーガレットのような花を咲かせる品種。草丈は100㎝ほどまで伸びます。切り花用として多く出回っています。

ベグモ・スノーボール・エキストラ

丸く膨らんだポンポン咲きのタイプです。切り花用に使われることが多い品種です。

マトリカリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
肥料

マトリカリアの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと水はけの良い場所を好みます。

用土

市販の草花用の培養土やハーブ用の土を使って育てます。

マトリカリアは酸性の土壌を嫌うため、土が酸性に傾いている場合は苦土石灰などを加えて調整します。

マトリカリアの育て方のポイント

水やり

マトリカリアは、どちらかというと乾燥よりも過湿に弱いタイプです。

花に水がかかると傷みやすいため、水やりする際は花にではなく株元に水をかけます。

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。

地植えの場合は、しっかり根付いたらそれほど水やりは必要ありません。夏にひどい日照りが続いたら水やりしましょう。

肥料

植え付け時に元肥を混ぜ込み、その後は春と秋に緩効性肥料を与えます。

病害虫

特にありません。

マトリカリアの詳しい育て方

選び方

葉色が美しく、蕾がたくさんついているしっかりした株を選びましょう。株元の葉が枯れこんでいたり、根腐れ気味で株元がぐらついているような苗は良い苗ではありません。

種まき

種まきの適期は9月~10月です。

植え付け

植え付けの適期は春と秋です。

仕立て方

背が高くなる品種の場合は、倒れないように支柱を立てましょう。

剪定・切り戻し

花が咲き終わったら、花茎を株元まで切り戻します。切り戻すことで風通しが良くなります。

5月~7月に小菊やカモミールに似た花をたくさん咲かせます。

夏越し

夏の高温多湿が苦手なため、秋に種まきして初夏~夏に花を楽しむ一年草として扱われることが多い植物です。

夏越しに挑戦する場合は、花後に株元まで切り戻し、夏の間は雨の当たらない風通しの良い明るい日陰で管理して水やりを続けましょう。

冬越し

マトリカリアは寒さにそれほど強くありません。寒風や強い霜に当たらないように、軒下などに置いてマルチングなどの防寒対策を行いましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まき、挿し木で増やすことができます。

種まきの適期は9月~10月、挿し木の適期は梅雨の時期と秋です。

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