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ノイバラ(野薔薇)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ノイバラ(野薔薇) 育て方 特徴
  • ノイバラ(野薔薇) 育て方 特徴 
  • ノイバラ(野薔薇) 花言葉 育て方 特徴 
植物名
ノイバラ(野薔薇)
学名

Rosa multiflora 

英名
Japanese rose
和名
野茨(ノイバラ)
別名・流通名
野薔薇(ノバラ)
科名
バラ科
属名
バラ属
原産地
日本

ノイバラ(野薔薇)の特徴

ノイバラは日本全国の河原や野原に自生する、つる性の落葉低木。日本に野生しているバラの代表です。トゲのある低木を総称してイバラと呼ぶことから、野に自生するイバラということで、ノイバラとつけられたそうです。別名では野薔薇(ノバラ)と呼ばれます。大変丈夫なので、栽培品種のバラの台木によく用いられます。樹高は1~2mほどで枝がよく分枝してトゲがあります。

花色は白で、花径は2.5cmほど。花には芳香があり、5月~6月頃にまとまって咲きます。花びらは5枚で、素朴ながら上品な一重咲きです。良い香りは香水などに使われます。

花後に赤い実ができますが、実に見える部分はガクの下の筒が肥大した偽果です。1cmくらいの丸形で、9月~12月頃に赤く熟します。食用にできるので果実酒に用いられたり、利尿・便秘などの漢方薬としても使われます。リースを作る際の花材としても役立ちます。

ノイバラ(野薔薇)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 1m~2m
耐寒性 強い
耐暑性 強い(夏の西日に弱い)
花色
開花時期 5月~6月頃

ノイバラ(野薔薇)の種類

ナニワイバラ(難波薔薇)

ナニワイバラ(難波薔薇)

中国原産で、江戸時代に大阪の植木屋さんによって普及しました。関西以南で野生化している、つる性の常緑低木。5月頃に白い花が咲きます。花径は5cm~9cmで芳香があります。

テリハノイバラ(照葉野薔薇)

本州以南に自生する、つる性の落葉低木。つるが地面を這うように伸びるので、別名ハイイバラとも呼ばれる。6月~7月頃、芳香のある花径3cm~3.5cmくらいの白い花が枝先に咲きます。

▼ノイバラ(野薔薇)の花言葉はこちら

 

▼ナニワイバラ(難波薔薇)の花言葉はこちら

 

ノイバラ(野薔薇)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け・植え替え
結実

ノイバラ(野薔薇)の栽培環境

日当たり・置き場所

ノイバラは日当たりを好みます。一年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。ただし、真夏の西日は苦手です。葉焼けして枯れてしまうことがあるので、真夏に西日が当たらない環境を選びましょう。

つる性なので、フェンスなどよりかかることができる場所に植えると育てやすいです。

用土

ノイバラはもともと野山に自生する植物なので、それほど土にこだわりはありませんが、できれば水はけや通気性、水持ちの良い土に植え付けましょう。市販の草花用の培養土やバラ用の培養土で問題なく育ちます。

ノイバラ(野薔薇)の育て方のポイント

水やり

ノイバラは水を好みます。

雨が当たる場所に地植えしている場合は、しっかり根付いたらほとんど水やりの必要はありません。真夏に雨が降らない日が何日も続いた場合は水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土が乾いてきたら水やりします。夏は土が乾きやすくなるので、他の季節より水やりの量や回数が増えます。早朝か夕方以降の涼しい時間帯に行うと暑さによる蒸れを防ぐことができます。冬はそれほど水やりの必要はありませんが、土が乾いたら日中の暖かい時間帯に水を与えましょう。

肥料

肥料を与える時期は、花後の6月頃、実がつく10月頃、寒くなる1月頃が適期です。肥料のやりすぎは、逆に株が弱くなったり病気になることがあるので、やりすぎには注意しましょう。

病害虫

ノイバラには、カミキリムシやチュウレンジハバチの幼虫などがつきます。枝や葉を食害されるので、見つけたらすぐに対処しましょう。

ノイバラ(野薔薇)の詳しい育て方

植え付け

地植えの場合は、植え付ける場所をよく耕して腐葉土や有機肥料などを混ぜ込んでから植えましょう。鉢から苗を出して、根をいじらないようにして植えます。植え付けは12月~2月頃の寒い時期に行うので、日中の暖かい時間帯に十分に水やりを行いましょう。

剪定・切り戻し

開花時期に剪定をすると花が咲かなくなります。12月~2月頃までに剪定しましょう。

日当たりと風通しを良くするように、不要な枝や伸びすぎた枝などを剪定します。そうすることで、病害虫の発生を防ぐことができます。根元から生えてくる新しい枝(シュート)に花が咲きやすいので、シュートはなるべく残し、古い枝を剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期も12月~2月頃です。鉢が窮屈になってきたら、一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。植え替えの際は、なるべく根を崩さないように注意します。

ノイバラの花は5月~6月頃に咲きます。花のサイズは2.5cmくらいで、花色は白。花の形は一重咲きでシンプルです。

収穫

9月~12月頃、ガクの筒の部分が肥大した偽果が実のようになります。1cmくらいの丸形で、赤く完熟すると甘くなります。

夏越し

ノイバラは夏の強い西日が苦手です。地植えの場合は夏に西日が当たる場所は避けて植えましょう。鉢植えの場合は、夏は涼しい半日陰に移動させます。

冬越し

ノイバラは寒さに強いので、特別な冬越し対策は必要ありません。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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