エレモフィラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- エレモフィラ
- 学名
Eremophila
- 英名
- Eremophila
- 科名
- ゴマノハグサ科
- 属名
- エレモフィラ属
- 原産地
- オーストラリア
エレモフィラの特徴
エレモフィラは、銀白色の毛に覆われた美しい葉を持つオーストラリア原産の常緑低木。エレモフィラ・ニベアや、エレモフィラ・トビーベルという品種がよく流通しています。春に淡いラベンダー色や青紫色の爽やかな花を咲かせ、シルバーリーフとの対比が美しく人気があります。エレモフィラの中には、エレモフィラ・マクラタ(エミーブッシュ)のようにカラフルな花を咲かせ、葉に毛があまりなくほぼ緑葉のタイプもあります。花の形や色は品種によって大きく異なります。
エレモフィラは暑さ寒さにあまり強くない性質で、どちらかというと乾燥に強く高温多湿に弱い植物です。日本の気候では大きく育つ前に枯れてしまうことが多く、一年草や二年草扱いで草花のように育てられている印象もあります。日本では庭植えより、鉢植えの方が育てやすい植物です。日当たりを好みますが、真夏は風通しの良い半日陰で管理すると状態よく育ちます。温暖地であれば霜に当たらないように冬越し対策を行うと翌年も楽しめます。
▼冬越し対策についてはこちら
エレモフィラの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 50㎝~200㎝ |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 薄紫、青、白、赤、ピンク、黄 |
開花時期 | 3月~5月 |
エレモフィラの種類
エレモフィラ・ニベア
エレモフィラ・ニベアは最もポピュラーな品種。ふわふわとした質感のある細い小さな葉を持ち、ベル状の花を咲かせます。寄せ植えにもよく使われます。
エレモフィラ・トビーベル
エレモフィラ・トビーベルは、エレモフィラ・ニベアより少し濃いブルーをした大きめの花を咲かせます。葉は平べったい小葉で、ニベアほど毛が密でないため、ニベアよりはやや緑色のシルバーリーフです。ニベアと比べると四季咲き性が強い性質があります。
エレモフィラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け・植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
挿し木 |
エレモフィラの栽培環境
日当たり・置き場所
エレモフィラは日当たりと風通しの良い場所を好みます。高温多湿に弱いため、真夏は半日陰くらいが適しています。長雨に当たると、根腐れしたり葉が黒くなって傷むことがあります。鉢植えで育てる場合は、梅雨や真夏は軒下などの半日陰に移動させましょう。冬は日当たりの良い場所に置き、凍らせないように気を付けます。寒い間だけ室内の明るい場所で管理して冬越しすることもできます。
温度
エレモフィラは寒さにそれほど強くありません。耐寒温度は5℃ほどです。
用土
エレモフィラは水はけの良い土を好みます。市販の草花用培養土でも育てられます。
エレモフィラの育て方のポイント
水やり
エレモフィラは過湿になると根腐れしてしまいます。夏場の水やりは日中の暑い時間はさけて行います。
エレモフィラを鉢で育てる場合は、春から秋は土の表面が乾いたら株元にたっぷり水やりします。冬は土全体がしっかり乾いてから水やりしましょう。
エレモフィラを地植えで管理する場合は、しっかり根付いてからはそれほど水やりは必要ありません。
肥料
エレモフィラは、春と秋に肥料を与えます。庭植えの場合はそれほど肥料を必要としません。
病害虫
エレモフィラは、病害虫の心配は特にありません。
エレモフィラの詳しい育て方
選び方
エレモフィラの苗を選ぶときは、葉がきれいな銀白色をしている株を選びます。葉が黒く傷んでいるものや、株元がぐらついているものは避けましょう。
植え付け
エレモフィラは春か秋に植え付けます。根が繊細で傷つきやすいめ、根のまわりの土を崩さずに植えましょう。
剪定・切り戻し
エレモフィラは、強く剪定しすぎると枯れてしまうことがあります。花後に軽く刈り込む程度が適しています。
植え替え・鉢替え
エレモフィラの植え替え適期は春か秋です。一回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えます。根鉢をあまり崩さずに植え替えしましょう。
花
エレモフィラ・ニベアやエレモフィラ・トビーベルは、春に淡いラベンダー色や青紫色の爽やかな花を咲かせます。エレモフィラ・マクラタ(エミーブッシュ)のように、ピンク、赤、オレンジ、白など様々な色の花を咲かせる品種もあります。
夏越し
エレモフィラは梅雨や真夏の高温多湿が苦手です。鉢植えの場合は、軒下など雨に当たらない半日陰の涼しい場所に移動させ、過湿にならないように風通し良く管理しましょう。
冬越し
エレモフィラは寒さにそれほど強くありませんが、温暖地では霜に当たらないように対策を行えば屋外で冬越しできます。鉢植えの場合は、日当たりの良い軒下などに移動させて防寒対策をしたり、寒さが厳しいときは室内の明るい場所に取り込んで管理しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
エレモフィラは種から増やすのは難しいため、5月頃に挿し木で増やします。枝を10㎝ほどの長さにカットして挿し穂をつくり、下の方の葉を取って水揚げし、挿し木用の土に挿します。1カ月ほど明るい日陰に置いて、過湿になりすぎない程度に水やりを続けて発根を待ちます。