キュウリをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ
LOVEGREEN編集部
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主な春夏野菜の収穫のトップバッターといえば、みずみずしいキュウリです。
キュウリの生育適温は20~25℃。関東地方では、十分暖かくなった5月の連休頃が植え付け時期です。生育期のキュウリは1日3cm以上も大きくなります。そんな生育旺盛なキュウリを今年のベランダ菜園で育ててみませんか?
目次
キュウリの植え付け
このような場所にプランターを置くのはNG
ベランダでキュウリを栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは室外機の位置です。
キュウリは風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器でキュウリを育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。できるだけ室外機の風に当たらない環境でキュウリを育てるようにしましょう。
キュウリの好む環境
キュウリの生育適温は20〜25℃。日当たりの良い、風通しの良い環境で育てます。
半日陰でも育てることは可能ですが、日当たりの良い環境の方が花がよく咲くようです。育てる環境の違いで収穫量に差が出ます。
また、キュウリのかかりやすい病気でうどん粉病がありますが、日当たりが悪く、風通しの悪い環境で発症しやすい病気です。病気になりにくいキュウリを育てるためにも、植え付け時からキュウリが好む環境で育てましょう。
プランターの準備
キュウリの根が大きく広く張ることができるように、プランターはある程度土の量が多く入るものを用意しましょう。
キュウリも人間と同じで、器によって実る大きさも量も違います。ご自身のベランダの広さに合う、無理のないプランターを選ぶことで、自ずと収穫できる量も分かってきます。
キュウリのプランター
キュウリの根は浅く広く張るため、プランター栽培の時は幅が少し大きめの50×30×30cm以上のサイズのものが良く育つと思います。
土の準備
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は、野菜用の培養土で育てましょう。
キュウリの植え付け時期
関東地方の植え付け適期は、十分暖かくなったゴールデンウィークの頃です。
キュウリの品種
ほとんどのキュウリは緑色で細長い形をしているため、あまり品種の違いを感じないかもしれませんが、じつは様々な種類のキュウリがあるんです。
最近では鈴なりに実がなるミニサイズのキュウリや大きさが1~2cm位のとっても小さなキュウリ、表面が白色のキュウリの品種もあります。キュウリを選ぶのがますます楽しみになりますね。
キュウリの苗の選び方
ホームセンターや園芸店でたくさんのキュウリの苗の中から、生育が良好な苗を選ぶポイントをご紹介します。
葉の緑が濃く、厚みがある
葉の厚みは見た目で判断しましょう。ホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのではキュウリの苗が痛んでしまします。お店への配慮のある対応を心がけましょう。
節間がしまっている
ヒョロヒョロと間延びしていない苗を選びましょう。
大きい子葉が付いている
こちらのキュウリの苗に、子葉が二つあることを皆さんはお気づきになりましたか?
これは接ぎ木苗といって、連作や病害虫に強い台木(だいぎ)の上に、美味しい品種の穂木(ほぎ)を接いで作るひと手間かけた苗なのです。少し値段は高めですが、通常の苗よりも丈夫に育つので初心者の方でも安心して育てられます。
病害虫が付いていない
葉の裏もしっかり見てあげましょう。
いいお天気♪青空に映える綺麗な緑ですね♪
苗の先端に勢いがある
先端の葉は、ピンと上を向いて勢いがあるものを選びましょう。
苗の植え付けの手順
1 苗に充分水分を与える。
バケツに水を用意して苗にしっかり水を吸収させましょう。
2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ根鉢を崩さないように植え付けます。
お花と違って野菜の根鉢は崩しません。根を傷つけないように気を付けましょう。
3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。
こうすることで凹んだ部分に水が集まり、植え付けた苗に水が浸透しやすくなります。
4 小さめの支柱を立てて、麻ひもで誘引します。
強風で茎が折れたり倒れたりしないように麻ひもで誘引します。あまりきつく縛ることのないように八の字にして緩めに括り付けましょう。苗を痛めないように、支柱のところで結びましょう。
5 最後はお水をしっかりあげます。
植えたばかりの苗は土に活着するまでに少し時間がかかります。その際根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。
6 まだ苗が小さいので、寒冷紗に入るうちは出来るだけ中に入れて育てましょう。
昼間は暖かくても夜は意外とまだ寒いので、寒さ対策・害虫予防のためにも寒冷紗をかけましょう。
弱っているキュウリの苗の対処方法
・節がしまっていなくて、茎が細く、間延びしている。
〜原因〜
日ざしが足りなかったかもしれません。
〜対策〜
しっかり苗に日を当てましょう。
・子葉が付いてない。
〜原因〜
購入するときにはまだ小さい苗の状態です。この時期に子葉が枯れてしまったということは、株が弱っている可能性があります。
〜対策〜
子葉の付いていない苗は選ばないか、もしくはいち早く植え付けてあげましょう。
・病害虫が付いている。
〜原因〜
風通しの悪いところ、密植状態で育てられた、もともと弱い苗だったことが考えられます。
〜対策〜
早速見つけ次第捕殺しましょう。まだ、初期の段階なので集中して取り除けば間に合います。
・苗の先端に勢いがない。
〜原因〜
水が足りない状態だったのか、もともと弱い苗だったのかもしれません。
〜対策〜
水をしっかり吸わせてあげましょう。これでもち直さない場合は、苗自体が弱っていると考えられますので最初から選ばないようにしましょう。
キュウリの日頃のお手入れ
キュウリは他の春夏野菜に比べて早く収穫することができます。日頃のお手入れをすることで、さらなる収穫のスタートダッシュを図りましょう。
病害虫チェック
日頃からニームや木酢液などを希釈したスプレーをかけて、病害虫の予防をしましょう。
また、スプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。スプレー後希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。
▼病害虫対策におすすめ「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」
花や野菜の害虫を、簡単に長く予防・退治してくれる大定番の殺虫剤「家庭園芸用GFオルトラン粒剤」。ポイントは「まくだけで殺虫効果が長く持続する」こと。苗を植える前に土に混ぜ込んだり、植物が生長している途中に株元にばらまくだけで、植物を害虫から長く守ってくれますよ。
▼キュウリの病害虫予防におすすめ
追肥
キュウリの苗に肥料が足りているか、足りていないかの見分け方をご存知ですか?
例えば…
曲がりキュウリ➡肥料が足りない、水が足りない。
こんなふうに、キュウリが曲がっているかどうか等の生育の状況から、肥料や水が足りないということを見分けることができます。
しかし、そこで焦って肥料を多く与えてはいけません。一気にキュウリに肥料を与えすぎると、今度はうどん粉病にかかりやすくなってしまいます。キュウリの肥料は一気に与えず控えめに施し、植え付けから2週間ごとに追肥をしましょう。
水やり
キュウリはお水を好む性質があります。日頃から乾燥させないように管理しましょう。通常畑で栽培する際は、雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷いたり、マルチをします。
春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防すると、いくぶんそれらを防ぐことができますのでお試しください。
\キュウリの仕立て方をチェック/
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