【土の再生方法をcheck!】はじめてさんの家庭菜園Q&A〜エディブルガーデン
古幡真恵
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エディブルガーデンの仲間たち
まず、エディブルガーデンに登場するか仲間たちをご紹介します。
Illustration:小野寺葉月
ここは日本のどこか、猫たちの暮らす場所。ハチワレとチャトラが「エディブルガーデン〜食べられる庭」を作って暮らしています。
9月は大根の栽培がおすすめです!さて、大根を育てる前に春夏栽培で使用したプランターの土をメンテナスしなきゃ。
ハチワレとチャトラの土の再生はうまくいくのかな?
プランターの土の再生方法
チャトラがはりきって土の再生をはじめようと思ったら…プランターの土から”土さん”が出現!
チャトラはガチガチに固まった”土さん”をフッカフカにできるのでしょうか!?
Q プランターの土の再生方法を教えて!
Illustration:小野寺葉月
初めて出会う”土さん”にハチワレはドキドキ。ここはチャトラが頑張らねば。
さてチャトラ、”土さん”を再生する前にしっかり確認してほしいのは、春夏に育てた野菜を抜き取った根の部分なんだよ〜
春夏栽培後の土の消毒方法
抜き取った野菜の根(正常な状態)
抜き取った春夏に栽培した野菜の正常な根は、上の画像のように根の表面が滑らです。
もし、根の表面が不自然にボコボコしていれば「根こぶ病」や「ネコブセンチュウ」に侵されているかもしれません。その場合はしっかり土の消毒を行いましょう。
※根こぶ病とは、キャベツやブロッコリー、小松菜などのアブラナ科のみに発生する土壌病菌のことです。発症すると根の表面に凸凹したこぶのようなものが作られるため、根の機能が低下して枯れていく病気です。
※ネコブセンチュウとは、土の中に生息する1mm以下のセンチュウで、植物の根の養分を吸います。その被害部分が大小のこぶのような形になります。センチュウに侵された根は、充分な水分や養分を吸収することができず最後には枯れてしまいます。
一般的な病原菌は温度が60℃位で死滅するといわれていることから、家庭菜園(プランター栽培の場合)でできる土の消毒は、太陽光を利用することです。
土にしっかり水を含ませ、透明のビニール袋に入れ、真夏の太陽の光を当て土の温度を上げて殺菌します(表裏で各2〜3日ほど)。
※天候や状況によって土の温度の上昇も変化するので必ず死滅するというわけではありません。
A. プランターの土の再生方法
ふるい分け
プランターの土を園芸シートなどの上で土ふるいにかけて鉢底石と土を分けます。
土壌改良
土をふるい分けたら、土を団粒構造にするためにバーク堆肥や腐葉土などの土壌改良材を入れ、しっかり混ぜ合わせます。
育てる作物の種類や改良したい土壌の状態によって投入する資材は違いますが、園芸シートの上でまんべんなく混ぜ合わせることができます。
酸度調整
雨の多い日本では作物を育てた後土が酸性に傾く傾向があるので、石灰を入れ土を弱酸性に近づけましょう。この時使用する石灰は、家庭菜園はじめてさんには有機石灰をおすすめします。
▼なぜ有機石灰が良いの?石灰の種類、詳しい使い方はコチラ
元肥
最後は、窒素・リン酸・カリの3要素を含む肥料を土に混ぜ合わせます。この時投入する肥料分は多すぎても作物に悪影響になりますので、肥料の容量はしっかり守りましょう。
土投入
最後に園芸シートの両端を持って、プランターに戻せば土メンテ終了です!
▼あると便利!園芸用シートのことならコチラ
Illustration:小野寺葉月
すっかりフカフカになった”土さん”はご機嫌です♪
チャトラ”土さん”の再生良くできました!
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