前田有紀の一“花”言vol.34 〜移動花屋“gui”にかける想い
LOVEGREEN編集部
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2018年9月に活動をスタートさせた移動花屋“gui(グイ)”。
フランス語でヤドリギを意味するその名の通り、この半年間でさまざまな街角に出店し、人々が花と出会うきっかけ作りをたくさん演出してきました。
今回はguiのブランドプロデューサーである前田さんに、結成秘話や今後の展望などを語ってもらいました。
たくさんの人たちに出逢えることが醍醐味
結成当初は戸惑うことも
「お花っていいな!を体感してもらいたい」「お客様に想いを直接伝えたい」そんな前田さんの願いがきっかけとなって誕生したのが移動花屋“gui”。今では全国各地から出店オファーをもらうなど、順風満帆に活動を繰り広げています。
しかし、結成当初は慣れない作業の連続に、悪戦苦闘したことも多かったと前田さんは語ります。
「結成当時、出店の交渉はすべて自分たちから。guiの説明をしながら交渉をしたり、出店に必要な機材を運んだりと、慣れない作業に戸惑うこともありました。ただ、出店先でいろいろなお客様と出会えるのがすごく嬉しくって。ファンになっていただき、何度も足を運んでくださる方もいて! これこそ移動販売の醍醐味なんだなと。guiとして実績がないときから出店の機会をくださった方々には、感謝してもしきれないですね」(前田さん)
2018年10月には、鎌倉に位置するアパレルショップ『JAMES & CO』の一画を借りて出店。当日は、少し珍しい彩りのある草花が目に留まり、多くのお客さんが集まりました。
お花だけでなくアクセサリーも人気商品に
2019年1月にはルミネ横浜にもポップアップショップとして出店。花だけでなく、フラワーアクセサリーのラインナップも続々と増えていきました。
なかでも、本物のお花を中に散りばめて、全行程をguiが手がけるヘアゴムやピアスは多くの人気を集めています。
「もともとヘアゴムはノベルティとして展開していたのですが、今ではguiの商品には欠かせないほどの人気アイテムに。イベントごとに限定カラーを作っていて、それを目当てに来られる方も増えているんです」(前田さん)
guiは夢を叶えてくれる場所
夢が現実に変わったFLOWER RANWAY
「移動花屋がしたい」「あのブランドとコラボがしたい」など、guiのメンバー同士で夢を語り合うなか、やりたいことのひとつに花を纏ったファッションショーがあったそうです。そんな夢を叶えてくれたのが、『世界らん展2019』のステージイベントとして開催された『FLOWER RANWAY 〜想いを重ねる花々〜』でした。
このイベントでは、guiとLOVEGREEがコラボレーション。一般公募で集まったモデル一人ひとりに、色とりどりの草花で彩った衣装をguiのメンバーで作成。華やかなムードに包まれ、会場は大いに盛り上がりました。
「やっぱりお花が持つ力ってすごいんだなと改めて感じました。今後も、花とファッション、花とアートというかたちで、いろいろな方々とコラボレーションができたらなって思います」(前田さん)
前田さんについていけば夢は叶う
guiを語るうえでもう一人欠かせない人物が、ブランドディレクターである宮川円香さん。guiの立ち上げメンバーであり、前田さんにとって良き同僚、良き理解者でもあります。そんな宮川さんに、前田さんやguiのことを聞いてみました。
「前田さんといえば、思い立ったらすぐ行動。とにかく動き出すと早いんです。それに私や他のメンバーが『◯◯をやりたいね』って話していると、『やってみようよ!』と言ってくれる。何事も否定せずに肯定してくれるから、一緒に働いていてすごく楽しいんです。私にとってguiは、夢を叶えてくれる場所ですかね。何気ない会話のなかで、ふと出てきた『いつかファッションショーをやりたい』というフレーズ。それがFLOWER RANWAYとして現実されたことが本当にすごいなと。前田さんは発言したら必ずやり遂げる、そんなパワーを持っている人だと思います」(宮川さん)
みんなが意外と思う場所に出店できたら
移動花屋としてだけでなく、イベント展示やファッションショーなど、活動の幅をどんどん広めているgui。気になる今後の展望をうかがってみました。
「guiのコンセプトは“花とあなたが出会う場所”。それはこれからも変わりません。お花の魅力を広めるために、今後はもっともっといろんな場所に出店したい。できればお花とはまったく違う、別の分野の方とコラボレーションをして、皆さんが意外と思う場所に出店できたら嬉しいですね」(前田さん)
今回のキーフラワー
今年の2月には、鎌倉のジェラートショップ『GELATERIA SANTi』に出店。その際、窓辺に飾られていたチューリップに目を惹かれました。
「これはフリンジ咲きのチューリップ。花被片のまわりに細かい切れ込みが入った花形が特長です。切り花ならちょうど今がピーク。鉢植えなら4月がピークなので、ぜひチューリップを手に取って、春めく気分を楽しんでみてください」(前田さん)
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引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信。
フラワーアーティスト
前田有紀
2013年イギリスに留学し、帰国後フラワーアーティストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/移動花屋”gui”
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