フォーチュンベゴニアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フォーチュンベゴニア
学名

Begonia tuberhybride

科名
シュウカイドウ科
属名
ベゴニア属
原産地
南米アンデス山脈

フォーチュンベゴニアの特徴

フォーチュンベゴニアは、華やかでつやがある大輪の花が魅力の球根ベゴニアです。春にも出回りますが、夏の高温多湿を嫌うので、温暖地では秋に植えるのがおすすめです。秋の低温・短日期にも花が咲きやすい特徴があり、気温が下がり始める秋から育てることで、秋から冬まで存分にその美しさを楽しむことができます。

フォーチュンベゴニアの花は、気温が高い時期は少し小さく咲き、開花期間も短めなのですが、気温が下がる秋に花は大きくなり、花色もより美しく、花持ちも良くなります。秋が深まるにつれてこんもりと生長し、どんどん花芽をつけてたくさんの花を咲かせます。温暖地で9月に植え付けた株は12月には3倍程度に生長します。

フォーチュンベゴニアは、1ポットの中に八重咲きの雄花と一重咲きの雌花が咲き、1ポットで2種類の花形が楽しめることが魅力です。シンプルで可愛い一重のピコティ(縁取り)咲きの虹色フォーチュンベゴニアは、雄花は大輪で花びらの縁取りが美しい一重咲きで、雌花も一重咲きです。

フォーチュンベゴニアはどのような花とも相性が良く、寄せ植えのメインとなります。花色のバリエーションも咲き方も豊富なので様々なイメージを楽しむことができます。

軽い霜程度には耐えますが株が凍ると枯れてしまいます。球根を凍らないように管理をすると、春には芽が出て初夏に花が咲きます。

フォーチュンベゴニアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~40㎝
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
耐陰性 弱い
花色 赤、ピンク、オレンジ、黄色、白他
開花時期 9月~12月

フォーチュンベゴニアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

フォーチュンベゴニアの栽培環境

日当たり・置き場所

フォーチュンベゴニアは、秋から冬は日当たりの良い場所を好みます。暑さが苦手なので、春から夏は明るい半日陰で育てましょう。

温度

フォーチュンベゴニアの栽培適温は15~25℃です。真夏の直射日光と30℃以上の高温を嫌い、日差しが強すぎると葉焼けしてしまいます。高温期の管理は難しいですが、夏越しをした株は秋に再び見事に開花します。

越冬温度は5℃程度です。軽い霜には耐えますが、株が凍ると枯れてしまいます。

用土

フォーチュンベゴニアは加湿を嫌うため、水はけの良い土を選びましょう。市販の草花用培養土で問題なく育ちます。

フォーチュンベゴニアの育て方のポイント

水やり

土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと水やりします。

冬の夜に水やりをすると、寒さで土が凍ってしまうことがあるので、水やりのタイミングは午前中が最適です。

夏は、日中の暑い時間帯に水やりをすると株が蒸れてしまうので、早朝か夕方涼しくなってから水やりするようにしましょう。

肥料

開花中は、液肥の場合は週に1回程度、固形肥料の場合は月に1回程度与えます。

病害虫

フォーチュンベゴニアは、病害虫についてはほぼ心配がありません。まれにヨトウムシなどに葉が食べられることがありますが、みつけたらすぐに捕殺して被害を防ぎましょう。

フォーチュンベゴニアの詳しい育て方

選び方

株元がぐらつかず、茎がしっかりと太く、葉も花芽もたくさんついている株を選びましょう。葉裏に害虫がいないか、病気にかかっていないかを確認しましょう。

植え付け

フォーチュンベゴニアは植え付ける時、根鉢が崩れやすいので崩さず植えるように注意します。また、フォーチュンベゴニアの茎や葉、花は少しの衝撃で折れやすいので、優しく扱いましょう。

株が土に埋まってしまうような深植えや、株が土から飛び出してしまうような浅植えをすると生長が悪くなります。植え付けの株間は、コンテナは10㎝、花壇では15㎝程度がおすすめです。 

植え替え・鉢替え

フォーチュンベゴニアは、ポットの根鉢を崩さないよう注意し、深植えや浅植えにならないように植えます。5寸鉢(直径15㎝)に対して1ポットを植えるくらいが目安です。

フォーチュンベゴニアの花は、咲き終わると自然に落下します。落下した花をそのままにしておくと病害虫の原因になるので、みつけたらなるべく早く取り除きましょう。

夏越し

フォーチュンベゴニアは高温に弱いので、夏は半日陰の風通しの良い場所に置き、30℃以上にならないように気をつけます。日差しが強いと葉焼けをするので、北側の直接日光が当たらないような場所や、寒冷紗などで半日陰をつくってあげると良いでしょう。

冬越し

【室内で冬越しする方法】

冬に夜の寒さが厳しくなったら室内に取り込み、窓際の日当たりの良い場所で育てます。日照時間が12時間以上あれば、室内で冬の間も花が楽しめます。春に20℃を超えて暖かくなったら再び外に出して育てましょう。

【戸外で冬越しする方法】

冬は霜が降りる頃まで花を楽しめますが、寒さが強くなると地上部が枯れて球根は休眠に入ります。休眠してる間は水やりと肥料は必要ありません。鉢のまま霜と雨に当たらない軒下のような場所で春まで保管しましょう。

寒くなったら凍る前に球根を掘り上げて乾燥させ、凍らないように管理し、春に鉢に植えて水やりして育てると、初夏に再び花を観賞できます。

フォーチュンベゴニアは夏の高温多湿が苦手なので、まだ暑さが残る9月に植える際は、念のため家の東側や西日の当たらない場所に植えると安心です。10月に入ったら日が良く当たる場所で育てましょう。

フォーチュンベゴニアは、雨風にも強く丈夫で育てやすく、コンテナ、ハンギングバスケット、花壇などで見事に開花します。街灯があるような夜に明るい場所ではさらに花がよく咲く性質があります。一方、室内の暗い場所では日光が足りず、花が次々に咲きません。室内で育てる場合は、明るい窓辺で育てるのがおすすめです。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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